更新日:2024年10月4日

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かながわ県産木材について

湘南地域県政総合センター農政部森林課における県産木材使用についての情報提供です。

神奈川県で見られる木

神奈川県には、およそ400種類以上の木があると言われていますが、そのほとんどが広葉樹と呼ばれる幅が広く平たい葉の形をした樹木です。標高が低い平地では、緑色の葉が一年を通じて付いたままのカシ、シイといった常緑広葉樹が見られ、標高が高くなる山地では主に晩秋から冬にかけて葉を落とすナラ、ケヤキ、モミジなど落葉広葉樹が見られます。
広葉樹は、薪や木炭、落葉を堆肥にするなど、昔から人々の生活に利用されており、このような広葉樹の林を雑木林と呼びます。
また、針葉樹と呼ばれる細長い葉の形をしたスギ、ヒノキなどは建築用の部材として用いられ、神奈川県内でも多く見られます。

神奈川県の木材の現状

スギ、ヒノキ

神奈川県内には、丹沢山地や箱根外輪山などを中心に広い地域でスギやヒノキが植栽されています。植えてから10年程度のものもあれば、100年以上の立派に育った木まで様々です。木材として利用可能な50年生以上の木もありますが、全国的に見ると所有者一人あたりの山林面積が小さく、また、伐採などを行っても木材を運び出す管理道などが十分に整備されていないなどの理由により、神奈川県で育った木材として広く活用がされてこなかった現状があります。健全な森林を維持していくためには、利用可能な木材を有効活用していくことが大切です。

森林の様子

木材搬出のようす

広葉樹

広葉樹は、ケヤキやキリなど住宅や家具の部材として利用される一部の樹種を除いて、主に薪や木炭などの燃料として利用されてきました。しかし、電気やガスの普及など生活様式の変化とともにその利用も減っています。伐採されなくなった広葉樹は、次第に大きく太くなり過ぎてしまい、かえって家具や木工の材料に向かなくなり、あまり利用がされていないのが現状です。

かながわ県産木材について

木は、植えてから木材として利用できるまでに長い時間が掛かります。その長い時間のなかで良質な木材になるよう間伐や枝打ちなど森林の手入れが行われます。間伐した木でも用途に応じて十分に木材としての利用価値があります。間伐材を利用することは、森林資源の循環にもつながり、かながわの森林を守り・育てていくことになります。

間伐材搬出のようす2

間伐材搬出のようす1

 
神奈川県では、平成7年度から森林・木材業関係の民間事業者の方々と連携して、「かながわ木づかい運動」に取り組んでいます。
木材利用について理解を深めていただけるよう県産木材の普及PR活動や、木製小物、家具・建具、建築用製材品・木製品、住宅に至るまでの県産木材の様々な製品開発や利用促進を通じて、県産木材の需要拡大に取り組んでいます。

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