更新日:2023年1月24日

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平成25年度「黒岩知事との“対話の広場”地域版 湘南会場」開催結果

平成25年10月30日タウンニュースホールで開催された黒岩知事との“対話の広場”地域版(湘南会場)開催結果

概要

湘南会場の様子
日時 平成25年10月30日(水曜日)18時30分から20時
会場 タウンニュースホール
テーマ マグネット地域 -新しい魅力発掘でにぎわいづくり- 
内容

1 知事のあいさつ

2 事例発表

(1)一般社団法人秦野市観光協会 事務局長
勅使川原 千春さん

(2)NPO法人湘南ウエディングサポート 代表理事
長澤 浩一さん

3 意見交換

参加者数 142名

知事のあいさつ

知事あいさつ

はじめに

ようこそいらっしゃいました。神奈川県知事の黒岩祐治です。夕方の貴重なお時間に来ていただき心から感謝いたします。

知事になってちょうど2年半ですけども、対話型行政で進めたいということで、直接皆さんとお話をしながら行政をするという一環で、地域に来て直接お話しする機会を設けているわけであります。

対話の広場は、地域版だけじゃなくて、県庁本庁舎でもやっております。

それで、地域版では地域に応じたテーマを設定しておりまして、今日は、この地域がどうやって魅力的なエリアになっていくのか、そういったことを皆さんとともに知恵を絞ろうということであります。

湘南会場と書いてますけど、これは県政総合センターという中で、このエリアを一応湘南ということにさせていただいておりますので、湘南という言葉にこだわらなくても、御自分のまちということで考えていただければ結構だと思います。

スマートエネルギー計画(骨子案)について

その前に、県から、どうしても皆さんに御説明しておきたいことがありますので、冒頭に、若干お時間をいただきまして、御説明をさせていただきたいと思います。

かながわスマートエネルギー計画というものを県が策定いたしました。このことについて是非御理解をいただきたいという思いで御説明します。

最初、知事になった時に、福島第一原発の事故がありましたから、早く新しいエネルギー体系をつくっていかなきゃいけないということで、太陽光発電を一気に普及させよう、神奈川からエネルギー革命を起こすんだと言っていましたが、2年半経過して、明らかにエネルギー革命が起きていることを実感いたします。2年半前になかったいろんなことが出てきているんですね。ですから、新しいその流れを受けながら、新しい計画にしていかなきゃいけないということで、まとめました。

今までのエネルギー体系というのは、大きく言いますと集中型電源。それは、原子力発電や火力発電所という非常に大きな発電所、ここで大量の電気をつくって、それを長い送電線で運んでくるという、こういうエネルギーを集中的につくる体系でした。

これを変えていきます。この目標が分散型電源というものです。

例えば太陽光発電。御自宅にソーラーパネルをつけたら、もう自分の家でその電気を使えるということですね。

それから風力発電。これも大規模な風力発電ということじゃなく、地域ごとに風力発電機をつけて、自分の近くで使うということができるし、新しい技術で、家庭用の風力発電機まで出てきています。エネルギーの地産地消という言い方もできると思いますね。

それからガスコージェネレーション。まだまだ皆さん耳慣れない言葉だと思いますけど、ちょっと御説明しましょう。今まではガスを使って火をつける、それが当たり前だと思っていた。ところが、このガスを使って、御自宅で発電するんです。そういう機械ができ上がっております。御自宅で発電して電気を使うだけじゃなくて、その時の排熱を使って、給湯なんかも行う。ガスで発電と熱、こういうこともどんどん普及してまいります。これも分散型です。御自分の家が発電所になるんですね。

太陽光発電は私も最初、どんどん普及させていこうと、かながわスマートエネルギー構想で言っていました。これが2014年度までに195万キロワットを目標としていました。

しかし、残念ながら、ちょっとそこまでいかない。2010年度は13万キロワットですから大変な勢いで伸びているんですけれども、しかし、2014年度で125万キロワットしかいかないなと。

このことで、黒岩というのは大きなことを言って、結果的には全然だめなんじゃないかと思われているかもしれないので、そうじゃないということを言いたいんです。

なぜ誤差ができたかというと、正直申し上げて、誤算がありました。

太陽光発電が普及すると思った中で、私が非常に大きな可能性を感じていたのは、工場の屋根にソーラーパネルを設置できると思っていたんですね。そのために屋根貸しというシステムを開発しました。これは神奈川が独自に取り組み、全国100の自治体でも採用されています。屋根を貸したら賃料をもらえるということです、工場からすれば一銭もかからない。事前に話を聞いた時は、屋根にソーラーパネルをつけてもらったら、金になるだけじゃなくて断熱効果もある、これはいいと言われたんで、よし、これでいけると思って打ち出したのですが、あまり設置してくれるところがなかった。なんで設置してくれないんですかって聞いたところ、よく調べてみたらソーラーパネルはうちの工場の屋根につけるには重すぎる、って言われて、がっくりきちゃったんです。

だから、その分でちょっと伸び悩んだんですが、しかし、これがこの先一気に伸びていくと我々は想定しています。

その鍵を握るのがこの薄膜太陽電池です。革命というのはこういうことですね。重くないソーラーパネルが開発されました。フィルムです。これが今もう実用化されています。そして、これがどんどん発電効率を上げて、安くなってきています。それがどんと普及するのがもう目の前にきている。これだったら工場の屋根に設置できるだけじゃなくて、どこでも、ビル丸ごとパッケージもできるし、電車だってパッケージもできるし、みたいなことが出てくる。

こんな時代がもう目の前にきているので、それが普及するとずっと伸びていくということであります。815万キロワットという目標を2030年に実現するのですが、これは、245万世帯分になります。それぐらいの規模で太陽光発電が伸びていくということです。

グリッドパリティの実現。こう言われても誰も分からないですよね。実は、革命的に進んでいくという中で、発電コストは、技術がどんどん革新していって安くなる。発電コストが電気料金よりも安くなるとどうなるかというと、電気料金払いたくないですよね。発電コストが安いんだったら、自分のところで電気をつくりますね。つまり、エネルギーの自立化、独立化ということ。

それが、神奈川は全国どこよりも早く実現できます。

太陽光発電システムも、どんどん価格が安くなってきました。ソーラーパネルを自分の家につけたいといった時に、全国では1キロワット当たりのソーラーパネルをつける時の値段が2009年では60万7000円かかっていました。それが安くなって、今は43万2000円まで下がりました。

神奈川県は、県が独自でソーラーパネルを普及させる事業をやってますから、一般の価格よりもはるかに安いんですよ。全国平均の値段が下がっていくよりも、神奈川の値段が下がっていくほうが絶対早いんですね。

それで、1キロワット当たり29万円までくるとどういうことになるかというと、これがグリッドパリティの実現。電気料金と発電コストが同等になり、電気を買う必要がない、独立しようということが、もう見えてきているということ。

2030年で考えますと、全体のエネルギーの中で、15パーセントぐらいは節電ということで、もっと省エネやっていけるだろうと見てますが、その中で、再生可能エネルギー等の分散型電源が全体の45パーセントになるということです。そして、太陽光発電の部分が、2030年は245万世帯分になる、こういう目標であります。

それで今の形でいきますと、2020年、東京オリンピック、パラリンピックの年には、住宅用はグリッドパリティが実現するということです。住宅はもう極端な話、電線から電気を取ってこなくても独立できる、そういうところまでいこうとしています。

東京オリンピックの時、全世界からメディアがやってきますね。今の日本はどんな状態だってレポートする時に、見てください、この住宅は独立しているんですよ、この大きさで、というレポートをしてもらうために準備を進めている。

もう一つ大きなエネルギー、水素エネルギー。これを是非御理解いただきたいと思います。水を電気分解すると、水素と酸素になる。水素エネルギーというのは、これの逆をやるんですね。水素を酸素と反応させると、水と電気が生じる。

その水素エネルギーを使った自動車がもう2年後には発売されます。これを燃料電池自動車といいます。水素をタンクに詰めて走る車。究極のクリーンエネルギー。ガソリンを一滴も使わないんです。出てくるのは水だけなんです。遠い未来かなと思ったら、もう2年後に発売されるという。今価格がいくらになるかが注目されて、どんどん下がっているところです。

水素でエネルギーなんていうと、皆さん心配しますね。水素なんか積んだ車が走り回ったら、爆発するんじゃないか。

しかし、技術は進んでいます。車に積めるようなレベルまでの安全性が既に高まってるということなんです。これも全部御理解いただきたいと思います。

そんな中で、エネルギーの自立型というのはこんな形になってまいりました。ソーラーパネルがついている。そして家庭用の蓄電池に電気を貯めて、夜もこれを使えます。そして、家庭用燃料電池、ガスを使って電気をつくっていく。

こういったものをICT(情報通信技術)の力によって、HEMS(ヘムスHome Energy Management System 家庭内エネルギー管理システム)で、全部コントロールして、効率的に使っていきます。エネルギー自立型の家であります。こういうスマートハウスだけじゃなく、エネルギー自立型のまちができ上がってくる。これをスマートコミュニティといいます。

ということで、神奈川は強力にこれを推し進めていくということを、かながわスマートエネルギー計画で策定したということであります。

こういった新たな目標をつくりましたので、これに向かって全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えているわけでありまして、決して後退したわけではなくて、これから全国をリードしていくということを皆様にお知らせしたかったということです。

マグネットとは

それでは、今日の本題に入りたいと思います。

地域の魅力をどのようにして高めていくのかということで、既にいろんな形で現場で素晴らしい活動をなさっている方がいらっしゃいます。

私も楽しみにしておりますので、まずはお二人のプレゼンテーションをお聞きいただきたいと思います。

事例発表

勅使川原 千春さん(一般社団法人秦野市観光協会 事務局長)

事例発表(勅使川原さん)

私たちは、昨年の12月、かながわ観光大賞審査委員特別賞をいただきました。そのプレゼンの中でも取り上げた事業ですけれども、秦野市観光協会では、自信を持って成功事例だと思っております二つの事業について、御説明したいと思います。

まずは、「南はだの村七福神と鶴亀めぐり」です。

七福神巡りは、日本全国どこでもやられています。私たちはそういったところとは全く違うものにしたいという思いがありました。現実にはない仮想の村、「南はだの村」というのを想定したこと、また、「福磨き」と「福集め」という二つのキーワードをこの企画の中に盛り込んだことがポイントになっていると思います。

「福磨き」というのは、「南はだの村」の地域の方たちが、七福神を大切にお祀りしているということ。さらに、清掃活動を通じて地域をきれいに保つ、お隣りの方との挨拶運動をする、子供たちに声かけをして登下校を見守る、こういった取組を「福磨き」としました。これは、地域で実際に行われている取組です。

そして、「福集め」ですけれども、これは七福神を巡ることですけれども、単なる七福神巡りではなくて、新たに「福集め」という体験ができるエリアですよという考え方にいたしました。「南はだの村」を訪ねて、福を集める、幸せのお裾分けをしていただく、そういう考え方にまとめました。

こんな取組をしているうちに、地域は自ずと住みよいまちになります。また、訪ねる人の側から見ると、そこは是非住んでみたいまちになっていきます。大変堅い言い方ですけれども、これは地域振興につながり、結局最後は観光振興につながっていきます。今まで何もなかった地域に七福神さんをお祀りし、またこのような企画のポイントを盛り込んだことで、新たにそこは「福集め」という体験ができる観光エリアになっております。

大事なお金の話ですが、新規事業をする時は、なかなか予算の確保が難しいです。でも、この取組はひと月で430万円のお金を集めました。その内訳ですけれども、神奈川県観光協会の観光資源共同開発事業で交付金を35万円いただきました。

また、オレンジ色の御朱印帳があるんですけれども、この1ページ1ページにお宮さん、お寺さんの紹介が載っています。お宮さん、お寺さんは、自らPRするということがなかなかないので、皆さんありがたいことだと言ってくださいまして、この1ページ1ページを5万円で購入してくださいました。

さらにマップは、地域の皆さんと作り込んだので、大変よいマップになっているんですけれども、内側にこのエリアのレストランなどの広告枠を設けています。マップに12枠の広告を設け、皆さんに広告を購入していただきました。瞬く間に3万部なくなりましたので、すぐにまた3万部増刷をしております。

そして、最後に大事なのは、この取組に賛同していただいた七福神巡りの会の会員の皆さん、現在は90数名会員さんがいますが、お一人お一人、協賛金を納めてくださいました。

そんなわけで、430万円が集まり、この資金を元に、この事業はスタートいたしました。今日のテーマの、マグネット地域という言葉にまさにぴったりの、地域の人たちと一緒になってつくり上げた事業です。

少し補足になりますけれども、この事業を開始して半年後に、東日本大震災が発生しました。その直後、この会の皆さんは、自発的にお花見会をお宮さんの境内で行い、義援金を集めて被災地に送る、そんな取組もしています。防災訓練をしなくても、こうやって何かあった時には助け合う、そういう精神に結びついていると、私は感じています。

この事業、初年度観光協会は、製作物を積極的に作って、支援しました。現在も事務局を担っておりますが、もう3年目になって、地域の方々が主体となって進めておられます。

それでは次に、「Let’s Go!丹沢・大山やまなみ登頂スタンプラリー」についてです。

今、山ブームです。たくさんの方が山を訪れています。そのブームを一過性のものにしたくないということで、登山を考えている人の背中を押すような、動機付けになるような、登山という行為に楽しさをプラスしたい、そういうシンプルな思いで、この事業を考えました。

大変ハードルの高い、1,000メートルを越える山々の山頂を目指すスタンプラリーを企画しました。ハードルの高いものにしたのは、何度も何度も丹沢に来てほしいという思いからです。

まず、この事業の時は、丹沢山小屋組合の皆さんと連携を図りました。

私たちは非常にハードルの高いスタンプラリーを考えたつもりだったんですけれども、なんと初日7名の方が一日で達成してしまいました。この方々は、トレイルランナーといわれる方たちなんですけれども、私たちが作ったこの企画は、綿密に計画を立てて頑張れば一日で達成できるという、ちょうど良い、挑戦したくなる内容であったようです。

登山をされる方は、自己発信力が大変あって、詳細に写真入りで、ブログやFacebookで発信してくれるわけです。そんなことで、口コミでどんどん広がっていきました。初年度参加者は8,000人でした。達成者は約6,000人。豪華プレゼント応募者は4,300人です。

それで、大事なお金の話です。七福神巡りとは違って、スタンプラリーの台紙を有料にしました。

そして、初年度のものと比較して、2年目のチラシは大変充実した内容になっています。私たちはイベントパートナーというふうにしていますけれども、一流のアウトドアメーカーの方たちにイベントパートナーになっていただいております。これも、ターゲットがぴったり合ったところで、一緒に連携して、事業を魅力あるものにしています。

台紙が300円で、販売をしてくださるところに50円が手数料として落ちる仕組になっています。残りの250円で台紙を印刷し、初年度の達成賞は手ぬぐいでした。2年目はピンバッジです。また、ポスターやチラシをたくさん印刷しました。

そうすると、なんだ、儲からないじゃないかと、皆さんお思いになると思うんですけれども、8,000人の方が参加して、達成されたのは6,000人です。2,000人の方は300円を払って何ももらえないという状況なんですね。ちょっと意地悪な言い方ですけれども、台紙を購入して、スタンプラリーに参加して、達成できない人が出れば出るほど利益になる、こういう具合になるんですけれども、いえいえ、私たちはそんなことを考えておりません。一人でも多くの方々に登山を楽しんでいただき、達成感を味わっていただきたいと考えております。

二つ目のこの事業については、ターゲットがぴったり合った場合、秦野市という小さなまちの中に閉じこもらないで外に出ていって、スポンサーを獲得してくれば、こんなに魅力的な事業になっていくということをお話ししたかったわけです。

今後の予定なども、後ほどディスカッションで機会があれば、お話ししたいと思います。

長澤 浩一さん(NPO法人湘南ウエディングサポート 代表理事)

事例発表(長澤さん)

NPO法人湘南ウエディングサポートは、昨年の2月から活動を始めまして、婚活というイベント化したものを、参加者を募って始めました。実際に自分たちで動き始めたのが3月からです。今年行いましたイベントの模様なども含めて、少し御紹介、報告をさせていただけたらなと思っております。

まず、今年の2013年2月24日に行った参加者84名の「丹沢湘南の婚活ツアー」です。元々、広域の連携ということで、丹沢湘南観光連携会議という、平塚市、秦野市、伊勢原市、二宮町、大磯町、中井町の各行政の方々でつくられている連絡会で、観光地や観光スポットを取り入れたイベントは行えないものかということがあり、私たちはその時にサポートということで、やらせていただきました。

84名という人数が集まったのは、やはり各市町の広報紙やホームページで発信する告知力が違うと痛感したわけです。

実際に行いましたイベントの様子ですが、中井町の竹灯篭の夕べというイベントがありまして、参加者の方を募りまして、男女独身の方々が集まって、図面を当日皆様にお渡ししまして、みんなで力を合わせて竹灯篭をつくりましょうということで男女ペアでつくりました。

続きましては、秦野市のまち歩きスタンプラリーというイベントを行いました。こちら、先ほど勅使川原さんからお話がありました、七福神巡りの「南はだの村」ですね。秦野市の各七福神を巡るグループイベントでございました。このイベントの中で、グループを4つ5つつくりまして、ワイワイ言いながら、マップを見ながら、グループごとに巡る順番を決めていただき、主催者側は参加の時間とお昼の時間、あとカフェでの交流会の時間と集合時間だけのお世話ということで、あとは自由に回っていただいたという次第であります。

平塚市の花菜ガーデンでは、草木染を体験しましょうということで、皆さん集まっていただいて、グループで体験していただきました。

ただ、屋内でやっていただくだけではつまらないかと思って、花菜ガーデンクイズということで、クイズを出して、正解が一番多かったところが豪華商品という流れをくんでみました。大体皆さん、全問正解でしたね。

平塚で行いましたボーリングとカフェでの交流会では、参加者の皆様、ボーリング世代という方が多かったので、とても白熱しておりました。

平塚市の美術館では、ただ美術館に集合ではちょっと面白くないだろうと思いまして、平塚の駅に集合しまして、美術館までの道のりを、まち歩きということで30分ぐらい歩いていただきました。おしゃべりがすごく進んでいたように見受けました。その後、フレンチレストランでランチを召し上がっていただきました。趣旨に御賛同いただいたシェフに地産の食材の七国峠の地卵などを使った料理をつくっていただきました。

10月に秦野市の野外活動センターで行いましたバーベキューと交流会。こちらは、各市町に告知を御協力いただきまして、70名様が集まりました。バーベキューをやって、その後に交流会だったんですけども、アトラクションとして餅つきを皆さんでやっていただきました。餅つきがはじめての方もいらしたり、久しぶりの方もいらしたり、皆さん自由についていただき、召し上がっていただきました。

秦野市では、蓑毛地区という場所がありまして、ここの棚田を利用して、6月からシリーズ的な形で農業体験ということで、田んぼをお借りして、田植えを体験していただきました。田植えをした後に草取り、その後に稲刈りをしました。

参加者の方々がそういった形で参加する、体験するということで、協力しながらやっていく。体験ものというのがすごく仲良くなる秘訣だと思います。

流しそうめんをやったり、新米のご飯を炊いて食べていただいたり、地区で採れたものを芋煮として御用意させていただいたりしました。

では、どこの地域から皆さんが参加していただいているかということですが、複数回出てらっしゃる方も含めてトータルでですが、平塚、秦野、小田原、伊勢原が中心になっております。横浜、都内からの方もいらっしゃいます。

七夕結婚式が平塚市で行われました。昨年から2回目なんですけども、これも地域の観光、平塚の七夕を盛り上げる切口の一つという意味です。今年の催しを紹介させていただきます。

まちかど広場という、中央にあります広場で新郎新婦が結婚式を挙げました。周り、沿道で囲んでる方々は一般の方々です。偶然ここに居合わせた人だとか事前に知っていて集まっている方、300人ほどが集まっていただきました。一般の方から拍手とフラワーシャワーを浴びました。笑顔に包まれていました。

現在、婚活イベントという部分で進めていっておりますが、今後、婚活から始まる結婚というような流れの部分で、皆様に楽しく参加していただける、また地域の観光、紹介ができるイベントとして、今後も、続けて進めていきたいなと思っております。

どうしても婚活というのは気恥ずかしい部分が出てきます。イベント参加者が広場に集まっているような気楽な集まりになったらいいなと思っています。

意見交換

意見交換写真

知事発言

お二人の発表を聞いていただいて、皆さんどうでしたかね。

秦野市観光協会さすがですね。パンフレットを見ても、質が高い。そして、運営費なんかもうまく捻り出して、ただ単に金を使ってやるだけじゃなくて、うまくお金を回しながら、やってらっしゃるという辺りが、さすがかながわ観光大賞を取ってくださっただけあるなと思って聞いておりました。

いろいろ皆さんとこれから議論をするんですが、長澤さんのお話で、私の方からまず最初に御質問したいと思うんですけど。NPOでやってらっしゃるんですよね、ビジネスではないんですよね。NPOでやられているのはどういう思い、動機付けからですか。

事例発表者発言(長澤氏)

元々湘南ウエディング協議会という結婚式場の集まる任意団体があったんですね。私もそこの一人の支配人として、在籍していたのですけども。

結婚式場というのはもう出来上がっているというか、カップルになった方を受入してるんですけども。結婚したいけど結婚という場面がまだ出来上がってない方々がたくさんいるのは御存知のとおりですが、何かお手伝いができたらなと思って、それで婚活をテーマにした催しを企画するという活動を始めたというところです。

知事発言

面白いなと思ったのは、婚活というと、いわゆる合コンって考えますよね。合コンを設定するって割と簡単ですよね。飲み会を設定すればいいんだからね。

でも、いろいろな工夫されてるわけですよね。あれはどういうことですか。

事例発表者発言(長澤氏)

自分でも興味があったんです。秦野市のここにこれがあるだとか、平塚市のこういうものがあるだとか。じゃあこれを組み立てたら面白そうだななんていうところで、自分も参加者みたいな感覚でつくっていったらこういう形になりまして。

知事発言

じゃあ最後の質問。実際にでき上がったカップルはいますか。

事例発表者発言(長澤氏)

大体イベントの中で2組から4組ぐらいカップルが出来上がりました。成婚という部分に至るのはその先のステージだと思うので、カップルにはメールアドレスの交換から結婚の話までいろいろな濃さがあるので、なんとも言えないですね。

3月から活動を始めて、実は8月に行われたイベントの中で1組、参加者の方とその後もメールでケアしているんですけど、形にしたいという話をいただいています。

2012年7月に丹沢湘南観光連携会議が主催でやりましたバーベキューのイベントについては、その時の方々が2013年の2月に結婚しました。その時は勅使川原さんもやられていたので御存知です。独自に始める前の実績ですが。

知事発言

勅使川原さん、さっきの長澤さんのツアーの中にスタンプラリー入っていましたね。

事例発表者発言(勅使川原氏)

そうですね。観光を切口に、婚活をやっていただきたいということで、丹沢湘南観光連携会議の中で提案をしました。

やっぱり地域のいいところを見ていただいて、そこを気に入っていただいたら、秦野で家庭を築いてもらいたい。そこがゴールなので、やっぱり秦野の、あるいは平塚の、それぞれいいところで、いい体験をしていただいて、そこで家庭を築いていただきたいというのが一番の目標です。

知事発言

なるほど、よくわかりました。観光と婚活を結びつけて、もしカップルになったら、そこは本当に思い出の場所になりますよね。

じゃあ、ここからいろんな意見交換をしたいと思いますけど、皆さんからね、質問でもいいですし、私はこんなことやってるんだとか、こんなことはどうでしょうとか提言でもいいですし。皆さんからの発言があって進行していきます。

参加者発言1(伊勢原市・男性)

最初に質問させていただきます。私もちょっとね、サークル活動の知り合いの何人かに、息子がいるんだけど結婚相手いないかという話を聞きまして。

長澤さんの説明で具体的な加入方法とかそういうのはありませんでしたので、費用とか、いつ何のイベントがあるかというのはネットとかで見ることができるか、その辺のことをちょっと説明してもらいたいんですけども。お願いします。

事例発表者発言(長澤氏)

私たちはホームページを媒体として使って、参加の告知とかをさせていただいておりまして。メンバーといいますか、メールを直接お送りするメーリングの方々というのも登録制にしてるんですね。これは今費用をいただかずに、0円で登録していただければ、情報を提供している状況です。今、120名ほど登録しております。

参加者発言1(伊勢原市・男性)

タウンニュースなどのタウン誌には載らないんですか。

事例発表者発言(長澤氏)

どうしても費用のかかる、かからないがあって。タウンニュースとかで取り上げていただけるようなイベントになればいいんでしょうし。

情報は、ネットで「湘南ウエディングサポート」と検索すれば出てきます。

参加者発言1(伊勢原市・男性)

是非、ネット使う方ばかりじゃないので、NPOでやられてるんでしたら、営利目的ではないですし、各市町村にもPRして、市の広報媒体に載せてもらうと助かるんですけども。

知事発言

観光協会はアピールしてくれるかもしれないですね。

事例発表者発言(勅使川原氏)

広報に載せていますので、よく見ていただければと思います。

参加者発言2(横浜市・女性)

博物館の友の会で活動している者です。

渋沢丘陵をよく歩いて、自然観察などに使わせていただいているんですけど、渋沢丘陵は大磯の海からずっと続いていますので、これをどうにか、県民の心の憩いの場所というか、子供もお年寄りも心を豊かにできるような場所として生かせないかと思っているものですから、アイデアをいただきたいというか。駅から歩ける安全な場所、高く登らなくてもいい、そして、自然が広く残されているところをどうにか生かしたいと思っているものですから、何かいい支援策とか、何かいいアイデアを紹介していただけないかと思い、お尋ねいたします。

事例発表者発言(勅使川原氏)

私、大磯町については詳しくないのですが、日曜日にかながわ移動観光大学というのが大磯町で行われて参加したんですけれども、大磯町にもいろんな市民活動をしている方たちがいらして、そういう方たちの力を借りて、一緒になっていろんな企画をしていくと、とても豊かな企画になると思います。

秦野市観光協会は、私を含めて、職員が5人しかいないんですね。5人では何もできないんですけれども、観光協会の会員さん約400いらっしゃいますので、こういった観光協会の会員さんだとか、さっき既に御紹介したような企業ともつながったりすると、非常に魅力的な企画になると思いますので、もう少し目線を広げて考えるといいかなと思います。

知事発言

大磯町の中﨑町長が来てらっしゃいますからね、ちょっと一言お願いします。

中﨑大磯町長発言

今、勅使川原さんからあった、大磯の魅力というの。大磯は日曜日になりますと、100人から200人がぞろぞろまちを歩く。何が大磯の魅力か。やはり自然だと思うんですね。それを一緒になってやっていく人たちが、これは大体もう60から70代のセカンドステージの人が非常に多いわけです。

今、第4の観光の核という、知事から承認ももらいましたから、一層張り切ってます。とにかく何か自分たちの誇りを持ち、大磯の中でブランドを確立していく、その確立のための、重要な要素の一つが「健康」だと考えています。若い職員も今日来ておりますけども、何かもらいたい、そういう意味で今日来ています。

参加者発言3(大磯町産業観光課 磯崎氏)

大磯町は、歴史、文化が深いまちなので、高齢の方には好かれていますけれども、若い方のイメージは、今までありませんでした。

今年3年目になります大磯市といって、地元の農家さんやアーティストさんが自分でお店を出して、そこで発表するような市を、毎月第3日曜日に開いているんですけれども、それが大体今では月平均3,500人から4,000人を集める朝市まで発展いたしまして、今年の国土交通省の地域づくり表彰も受賞いたしまして、若い世代が魅力を感じてくれるまちに、少しずつではありますが、変わってきているのが今の大磯町です。

参加者発言2(横浜市・女性)

大磯町のことではなくて、大磯から渋沢まで続いている丘陵地を生かして、それを子孫に伝えたいというか、みんなで楽しめる場所にして残していきたいと思っているので、そこをどうしていけばいいかなと。

もうちょっと全県的に、もちろん地域の方が、一番いい自然を持ってるんだぞと思っていただけたら一番嬉しいんですけれども、これから神奈川県の県民の財産として認識してもらって、神奈川の自慢の場所と思っていただければ嬉しいなと。

知事発言

今町長のお話ありましたけどね、大磯町は今、神奈川県の横浜、箱根、鎌倉に次ぐ第4の観光の核に認定されました。それは、県が決めて、やるんじゃなくて、地元がその気になることが一番大事だと思うんです。

だから、アドバイザリー委員会というのをつくって、地元からの提案を審査してもらって、それで選ばれた。第1回目で選ばれたのが城ヶ島・三崎地区、第2回目で選ばれたのがこの大磯町、そして大山。この3つが選ばれた。その中からどこが本当の第4の核になるのか。

2020年、東京オリンピック、パラリンピックがある。この時には全世界からお客様が来られる。第4の観光の核に7年後までに育っていれば、そのお客さんが必ず来るんですね。だから、そこを一つのゴールだと思って、今、大磯町も一生懸命町長を先頭にやっていただいてる中で、大磯らしさを生かしていくという中では、自然の素晴らしさもうまく調和させていくということが大きな目標になってますから、それを進めていっているところだと思います。

参加者発言4(秦野市・女性)

大磯丘陵を丸ごと保全していただきたいというのが私の考えです。相模湾の魚も養い、それからみどりも広いです。大磯の高麗山から大井町まで含めた、広域的なみどりとして。

事例発表のお二方からの、若い方を中心にした、丹沢とか婚活とかも大事だと思うんです。だけども、今超高齢社会ですので、80、90歳になったら丹沢登れないですよね。

だから、そういう人たちも日々歩けるところが大磯丘陵だと思うんです。地域の物を売るような店とかトイレをつくり、無数にあるコースを生かして、里地里山、大きなエリアとして神奈川県として残していただきたい。50年先、100年先のことを考えると、神奈川県にとって大磯丘陵というのはとても大事だから、自然のための開発はいいけれども、それ以外は保全して、広域的なハイキングコースにしてほしい。いろんな知恵を生かしてほしい。

知事発言

わかりました。大磯はね、今私も話をしたとおり、そういう形で第4の観光の核として動いてますから、どういうのを皆さんとともにつくっていくかというのは、地元の皆さんとしっかりと対話をしながらつくっていくことになると思います。

参加者発言5(男性)

なぜ秦野、丹沢という名前が出ないのか、非常に腹が立っております。黒岩知事のお話の中で、第4と言ってらっしゃいますけど、第4は当然、神奈川県は丹沢です。

発言の中にだいぶ大山が出て、丹沢が隠れております。スタンプラリーもそうですけれども、丹沢大山という名前なんです。大山丹沢ではございません。知事、大山だけでなく、大磯だけでなく、是非、丹沢を表に出していただきたいと思います。秦野市ではなく、私は丹沢市にしろという意見を持っております。よろしくお願いします。

知事発言

地元に対する愛というのが非常に大事だと思いますね。だから、この第4の観光の核をつくるというのも、県が決めるんじゃなくて、地元のそういった熱い思い、それが本気になって出てくるところを審査してもらって、選んで。そういう思いは僕はすごく大事だと思いますしね。そういう方、ほかにもいらっしゃるんじゃないですかね。

参加者発言6(秦野市・男性)

七福神巡りの企画の発案者です。

なぜ七福神巡りをやったかといいますと、最初は井上ひさしの『吉里吉里人』のイメージで、独立した品格のある村づくりをしようということで各お寺さんの皆さんに声をかけて、七福神巡りを成功させたわけですけれども。

最初は、東京から一番近い神奈川県で唯一の盆地である秦野市を森のまちにしようと。

いろんなことを企画したんですけど、まず一番自分の足元である南地区で、村をどういうふうに起こしていくかという考え方で、七福神巡りの福磨きと福集めという要素を考え出した。

また、お金を行政からもらわない。自分たちでまず立ち上がってやろうと。そんな意味で、自分たちでお金を集めて、独立した自治をしたいということで、七福神巡りをつくり出したわけです。

その七福神巡りなんですけど、秦野の震生湖で、関東大震災からちょうど90年にあたり、慰霊祭を執り行って、木をたくさん植えて鎮守のまちをつくろうという考え方を今実行しておるんですけど、もっと広げていきたい。村の品格とか市の品格とか考える上で、そこに対する地域愛が、一人でも多く増えれば増えるほど、そこのまちの品格というのが上がっていくと思うんです。

最終的には、いかに秦野市の人口を維持していくか、いかに住みよいまちにしていくかというところです。そこから入った考えです。

知事発言

ありがとうございました。地元の魅力を自分たちで掘り起こしていく、そしてみんなに見える形にして魅力を出す。素晴らしいことだと思います。今日はじめて知ったという方もいるでしょうからね。大きなPRになったと思います。

参加者発言7(伊勢原市・男性)

いろいろいいお話出ていると思うんですが、ちょっと視点を変えて、例えば今ある活動をどうやって広げていくか、それからこういういいイベントをどうやって知るか、そういう手法を考えないといけないというところで、やはり知事の前職のつて、マスコミです。

例えば先日、テレビの報道番組の中で、伊勢原市の大山のケーブルカーのイベントのことが紹介されました。

神奈川にはテレビ神奈川というテレビ局もある中で、いろんな神奈川各地の観光を紹介する番組がありますが、そういう情報番組というのは、視聴者層が限られます。

やっぱり報道番組の中にそういったコーナーが入って紹介されるのも非常に大事じゃないかと思うので、言い方は悪いんですけども、使えるものは使って、それでもっと効率よく告知ができるという、そういうところも考えていただけたらと思います。

知事発言

ありがとうございます。知ってこそはじめて皆さん行こうという気になるのであって。

テレビにいた人間の立場からすると、取材したくなるような何か企画、イベントがあると、取材しやすくなる。いっぱい取材してくれってきてますから、その中から選ばれるということですからね。これまでお話しした中でも結構面白いネタいっぱいあるなという感じはしましたから、それを的確にテレビ局に伝えていただければ、食いつくと思いますけどね。

参加者発言8(秦野市・男性・高校生)

先ほどから、各市町村の方々が、自分たちの地域をアピールしているんですが。

他の県民の方々から見ると、やはり箱根など観光地は頭に一番最初に浮ぶと思うんですが、ほかのところは、誰を対象にしてるかというニーズがすごくわかりにくいかなと私は思います。高齢の方を対象にした観光地なのか、それとも家族連れを狙っているのかといった客層、そういった人を中心に狙った観光づくりやキャンペーンをやってみてはいかがでしょうか。

知事発言

これは非常にいい指摘だと思いますね。

実は昨日たまたま、第4の観光の核を認定したアドバイザリー委員会のメンバーの会があって、三つ選ばれた第4の観光の核はその後どうなっているかという中間報告がありました。そしてアドバイザリー委員会のメンバーから御意見いただいた時にまさに、その委員会のメンバーの一人がおっしゃった。「ターゲットは誰ですか」と。これはね、結構みんなどきっとしてましたね。

若い人がどっと押し寄せるようにするのか、御老人がどっと押し寄せるか。原宿の竹下通りにするのか、巣鴨にするのか、コンセプト全然違いますよね。そういうのをやっぱり明確にしていくのが、非常に大事なことだと思いますね。何となくみんな来てくださいっていうのは、一番わかるようでわからないっていうのはあります。

観光の核って、第4の核だけじゃないですけど、それぞれのポイントを魅力的にしていくためには、ターゲットというのはすごく大事な視点だと思いますね。

参加者発言9(秦野市・男性)

二つ質問したいんですけれども、まずは一つ目、勅使川原さんにお聞きしたいんですけど、事例の紹介にもありましたけども、山を使った観光事例はスタンプラリーという素晴らしい企画をやられていると思うんですけど、もう一つ市街地をメインとした観光企画を考えているのかお聞きしたいです。

もう一つ目は、知事に聞きたいんですけども、毎日お仕事の中で、県内、全国を飛び回っていると思うんですけども、今回の地域テーマでもあるんですけども、地域ごとの新しい魅力を発掘するには、知事はどういったところをポイントで見られてるのか、発掘する視点をお持ちか、お聞きします。

事例発表者発言(勅使川原氏)

丹沢・大山やまなみ登頂スタンプラリーは、山ですね。七福神巡りは、市街地になっています。

また、ハイキングマップを全面改定して、観光協会の視点でつくりました。秦野市内には6つのハイキングコースが既にあり、そのエリアを歩いて、いろいろと楽しめる周辺のお店の情報なども入っていますので、これも一つだと思います。

それから、私は、観光というのはやっぱり経済効果がないといけないと思っているんですけれども、商業地で何か観光と一緒にくっつけてできないかなと考えておりました。

新規事業なんですけれども、「丹沢はだの軽トラ市」というのをこの新年度から取り組んでおります。どんなものかというと、全国で行われてるんですけれども、私たちは秦野方式を確立しようということで、不定期で場所を固定化せずに開催しています。軽トラの荷台を店舗に見立てて、生産者が自慢の品を積んできて、買い物する方と会話を楽しみながら、物を売るという取組なんですね。軽トラでやってきて縦列駐車をして、商売が終わったら畳んですっと帰ればいいので、搬入も搬出も非常に楽です。何回か既に行っております。

それで、今後の予定なんですが、11月30日に東海大学前駅のイベント広場に、「商店街プロレス」ということで、大日本プロレスを呼んで、6メートルかける6メートルのリングを設置します。お年寄りから小さなお子様まで、楽しめると思うんですけれども、その周りに軽トラ市を置いて、盛り上げようという企画も予定しております。

知事発言

私の方からお答えします。地域に行って、何を見てるのかということですけども、要するにマグネット力です。いのち輝くマグネット神奈川。マグネットという言葉に全てが凝縮されてるんですね。マグネットって何だ。磁石。磁石のように、その地域が引きつける力を持てるかどうかです。

つまり、本当の観光のスポットになるというのは、外の人がわざわざ行きたくなると思わせる何かということですね。

外から見るといいものあるなと思うんだけども、地元の人がその魅力に気づいてない。これよくあるんですね。自分の地元の周りの景色っていうのは当たり前のものだと思っていて、全然わかってない、眠ってるというのはよくあるんですね。だから、そういったマグネットの種になるものがあるかどうか。

あとは地元の本気度です。神奈川はどうしてこんなに素晴らしいポテンシャルがあるにもかかわらず、第4がないのかなと思った時に、やっぱり基本的に裕福だ、本物の危機感がないっていう。何とかなるだろうという感じがあると真剣度が出てこない。もうつぶれるかもしれないと思った時に本気が出てくる。一枚岩になる。地元の中でいろんな声があって、ああするべきだ、こうしようって言うと、反対グループが、いや、そうじゃないとかってやってる。本気度があると、一気に行こう、となる。

だから、第4の観光の核も、そういう本気度を試してます。それを知事が判断するだけじゃなくて、アドバイザリー委員で客観的に見る。

面白かったですよ。第1回目の観光の核づくり認定作業のアドバイザリー委員会。第1回目のプレゼンテーションの時には該当者なし、全部だめということだったんです。みんな真っ青になりました。ただ1個だけ、城ヶ島、三崎がもう1回聞いてみたいと再審査でした。そうしたら地元が一枚岩になりました。それで、次は、アドバイザリー委員会の皆さんがこれはいけると判断されました。

そういうやっぱりパワーがあるかどうかっていうのが非常に大事な要素だなと私は思って見ています。そこで本気度が出てきた時には、県も全力でそこをサポートしていきたいと考えています。

参加者発言10(秦野市・男性・高校生)

自分たちの住んでるところは自然が豊かだと思うのですが、新東名高速道路が通ったり、この先もいろいろな事業が行われると思います。

ですが、自然を守っていかなければならないと思いますし、私としては自然をこれから生まれてくる子供たちのために残していきたいと思っています。

知事は自然をどのように残していくか、教えていただきたいです。

知事発言

神奈川の大きな魅力は、丹沢などの本格的な山があれば海もある。全ての魅力が凝縮された、日本の縮図だとよく言ってるわけですね。そんな中で、本格的な自然って、神奈川の財産ですね。これをどう生かしていくか、非常に重要なポイントだと思います。

今日あまり出ませんでしたけど、海ですね。今度、さがみ縦貫道路が2年後に開通しますね。私は海の神奈川がものすごく注目されると思います。海なし県っていっぱいあるんですね。埼玉、山梨、群馬、長野。話聞いてると聞こえてきますから。さがみ縦貫道路が通ったら海に行きたい、湘南の海に行きたい。だったら海でお迎えしようと。

その海の魅力を、自分でアピールするために、神奈川の海を潜り倒そうと思っています。神奈川の海って、ダイビングっていうイメージないでしょう。私ダイビングで葉山に潜って驚いた。こんな素晴らしい海なのかって。昨年葉山の海で、今年は城ヶ島の海。それでこの間は逗子。逗子の海なんかすごいですよ。船で10分行ったら、沖縄よりもハワイよりもたくさん魚がいましたからね、びっくりです。今度はね、ちょっと寒くなりましたけど、真鶴に潜ろうと考えています。海から発信していこうと。

自然はすごく大事。ただし、やっぱり調和ですよね。自然を守る側も一切何も手をつけちゃいけないっていったら、生活の不便さもあるかもしれない。いい調和をどうやってつけていくか。それは住民の皆さんとともにしっかり議論しながら、みんなが納得して、どうつくっていくのかということが大事だと私は思っています。

ありがとうございました。いろんな議論もありました。若い人たちにも発言していただきました。秦野市の古谷市長、いかがでしょう、ここまで聞かれて。最後、総括的な御意見、御感想でも結構ですからお願いします。

古谷秦野市長発言

私は秦野というのは都会に近い田舎らしさを十分に生かしていけば、いいまちになると思います。まず、このまちの魅力というのは、おいしい水と、豊かなみどりだと思いますね。ですから、例えば東京に住んでる人たちが、自分の田舎と間違えるようなまちにすればいいんだと思います。田舎の良さを十分に生かして、都会に住んでる人たちが、田舎には帰れないけども、田舎に似た秦野に帰ろうじゃないか、そんなようなところが我がまちの魅力だと思いますので、地域と協力をして、いいまちをつくっていきたいと思います。

知事発言

ありがとうございました。今ね、里地里山という言葉というのが結構引きつける言葉になってますね。そういうエリアというのは、みんなの発想の中にあるんですね。そういうのが上手く体現できるようなまちづくりというのは、これから非常に重要な要素になってくるんじゃないかなと私は思います。

知事によるまとめ

皆さん、せっかく手が挙がってましたけど、御意見聞けなくて申し訳なかったですけども、非常に今日は私にとっても刺激的で、いい会になったと思います。

冒頭で見ていただきました「恋するフォーチュンクッキー 神奈川県Ver.」、おかげさまで大ヒットしておりまして、再生回数が210万回を越えました。テレビも新聞も取り上げてくれた。どこ行っても今、神奈川県というだけで、「恋するフォーチュンクッキー」って言われますからね。

これ、非常に大きなチャンスだと思います。見てる人の感想を聞いてみると、大体いいこと書いてありますよ。神奈川面白そう、神奈川行ってみたいっていうのとともに、あそこも神奈川だったの、神奈川ってあんなところがあったんだという書き込みがどんどん出てきています。これチャンスですから、これを生かしていきたいと思っています。

神奈川県としても、映像で出てきた場所が実はどこだったんだという冊子を今つくっています。そこはこうだったんだ、行ってみたいなって、その冊子を持ってどっと人がやってくるということを考えていきたい。ホームページを見ると、映像で出てきたのがどこなのか一個一個分かる。そしてクーポンなんかもつくって、フォーチュンクッキーのクーポンを持っていくと、入場券も割引になるとか。せっかく盛り上がった「恋するフォーチュンクッキー 神奈川県Ver.」を、観光の実を上げていくために、使っていきたいと考えています。

そういう、楽しさというか、前向きに明るく盛り上げていくという形で、こういった問題をどんどん乗り越えていきたいなと思っているところであります。

今日は長い時間、ありがとうございました。

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