更新日:2020年3月31日
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みなさんはこの夏、地域の行事やお祭りに参加されましたか?
○○川の花火大会には行ったけど、地域の行事はあんまり・・・という人も多いかと思います。
今回は、寒川町の一之宮八幡大神周辺で開催された屋台巡行の様子をお伝えします。
一之宮の屋台巡行は100年以上の歴史があり、一之宮八幡大神例大祭の宵宮の神賑行事として、脈々と受け継がれています。また、この行事は寒川町指定重要文化財(第3号)にも指定されています。
夜7時半ごろ、町内3箇所に配置された三基の屋台(宿・東町、西町、北町)が、合流地点に向けて出発します。2トン以上の重さの屋台を、テコ棒とチャンギリ台を巧みに操り人力で進めていくのが特徴です。
駅を降りて会場に向かうと、大きな屋台に出会いました。
これは3つの屋台のうちの、宿・東の屋台でした。
屋台には太鼓や笛の奏者のほか、子どもたちも乗り込み、すでに多くの人でにぎわっていました。
宿・東の屋台に別れを告げ、少し進むと北の屋台に出会いました。
今回は、この北の屋台と一緒に合流地点の「松戸橋交差点」まで進んでいきたいと思います。
午後7時45分ごろ、どこからか打ち上げ花火の音が聞こえてきました。
それを合図に、いよいよスタートです。
力自慢のお父さんたちが、屋台の下にテコ棒を入れ、掛け声とともに一斉に屋台を持ち上げて、進行方向へ少しずつ屋台を回していきます。
進みたい方向まで屋台を回したら、子どもからお年寄りまでみんなで協力して、ロープを思いっきり引きます。
すると、屋台がゆっくりと動き出しました。
周りの人も屋台と一緒に歩き始めます。
狭い道なので、ちょっと進んでは止まり、テコ棒で向きを変え、ロープを引いてまた動き出す、この一連の動作を何度も繰り返します。
せーの!!の掛け声とお囃子の演奏が心地いいです。
テコ棒で方向を変えるたび、かなり激しく屋台が揺れます。
絶叫系のアトラクションが好きな私としては、ちょっと楽しそう・・・なんて思ったり(笑)。
細い道を抜け、交差点でぐるっと方向転換。
ここが見せ場です。屋台の向きを90度以上変えるときは、屋台の側面の梁の下にテコ棒を入れ、
屋台の片側を持ち上げ、チャンギリ台を素早く屋台の重心点に挿入します。すると屋台全体が10センチ程浮き上がり、チャンギリ台を中心に回転することができるのです。
息がぴったり合わないとできない伝統の技です。
90度の大方向転換を終え、大通りを進んでいくと、前方にも屋台らしき姿が・・
今日最初に出会った宿・東の屋台です!
2つの屋台の行列が合流し、一気に大所帯に。
さらにその先には3つ目の西の屋台の姿も!
(写真ではわかりづらいですが・・)
3つの屋台は一列に合流地点の「松戸橋交差点」を目指します。
あともうちょっと、頑張って!!
ついに合流地点の松戸橋交差点に到着!
3つの屋台が向かい合う姿はまさに圧巻です。
さらに屋台囃子の競演で、会場の盛り上がりは最高潮に。
交差点は人で埋め尽くされ、立つ場所を探すのも一苦労です。
屋台囃子の競演の後も、地元消防団による木遣の歌唱、寒川獅子舞の会による獅子舞の披露など、次々に演目が披露され、辺りはいつまでも大歓声に包まれていました。
当日の様子の紹介は以上になります。
花火が何千発も打ち上がるような大きなお祭りももちろん楽しいですが、こうした地域の行事にも、また違った魅力があると改めて気づかされた一日でした。
みなさんも、お住まいの地域の行事に足を運んでみてはいかがでしょうか。
※一ノ宮八幡大神屋台巡行について詳しくは、寒川町観光協会(TEL:0467-75-9051)までお問い合わせください。
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