更新日:2024年11月15日
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湘南地域のモデルコースをご紹介しています。
※1 移動時間は目安のものです。
※2 本モデルコースの内容は、2017(平成29)年1月時点のものです。
※ 地図は、コースのポイントをわかりやすく示すための概略図です。そのため縮尺等が正確でないことがあります。
二宮駅からバスに乗車し約5分、押切坂上バス停で下車し、10分ほど歩いたところに相模国二之宮「川勾神社」があります。「二宮」の町名の由来となっている神社です。
かつて相模国は「相武(さがむ)国」と「磯長(しなが)国」にわかれており、川勾神社は磯長国の一之宮でした。2国が一つになって相模国となったときに、相武国の一之宮である「寒川神社」と相模国一之宮を争ったという故事が伝えられており、毎年5月に大磯町で行われる「国府祭(こくふさい・こうのまち)」の「座問答」の神事として残っています。また、小田原の鬼門にあったことから戦国期には後北条氏の、さらに江戸時代には徳川家からの崇敬を受けたと言われています。
鳥居の脇に扁額が置かれています。揮毫は明治の元勲・伊藤博文とのこと。こちらもお見逃しのないよう。
鳥居をくぐり階段を登ると茅葺き屋根の随神門があります。こちらで見ることができる随神像は県内最古のもので、関東でも3本の指に入る古いものとのことです。
随神門をくぐると正面に本殿があります。本殿の裏側に回りこむともう一つ趣きのある建物が。実は、正面に見える本殿は戦後に建てられたものですが、奥の建物は江戸時代の天明7(1787)年に建てられた本殿と伝わっています。参拝される際には、こちらもぜひご覧になってください。
毎年初詣の時期に賑わうのはもちろんですが、その他にも行事が行われていますので、その一部をご紹介いたします。
筒粥祭(1月) その年の作物の豊凶を占います。
節分祭(2月) 豆まきが行われ、参拝者も豆をいただくことができます。
雛の吊るし飾り展(2月) ボランティアや一般有志によって作られた吊るし飾
りの展示が行われます(平成29年は2月10日から13日
まで)。
大祓式(6月、12月) 茅の輪が境内に設置され、それをくぐることにより半年
間の罪や穢れを祓い、その後半年間の無病息災を祈念し
ます。
例大祭(10月) みそぎ祭りともいい、早朝に神輿が神社を出て、二宮町内を
巡った後、海岸へ向かいます。神社では弓道奉射大会等が行わ
れます。
周囲を森に囲まれたとても静かな場所で、まるで時間が止まっているかのようです。また春には桜、秋には紅葉を見ることができます。相模二之宮の風格を感じさせる神社です。
※行事等の日程については、川勾神社へ直接お問い合わせください。
川勾神社から徒歩約15分。「二宮町ふたみ記念館」には、二宮町が生んだ異才の洋画家、二見利節(ふたみ・としとき)の作品や関連資料が展示されています。二見利節は、昭和期に活躍した画家で、昭和8年に春陽展に初入選、昭和13,14年には文展(現在の日展)に連続入選するなどしました。また、作品をほとんど売らなかったことでも知られています。生涯で約4,000点の作品を制作していますが、そのうち遺族から町に寄贈された約2,500点が当館に所蔵されています。
展示には毎年テーマが設定され、ボランティアの方と町が協力して決定しており、平成28年11月から平成29年10月までは「二見利節現代の絵巻物」としてルーフィング(屋根葺き用タールをしみ込ませた防水紙)に描いた絵が展示されています。長いものでは10メートルに及ぶものも。その迫力をぜひ実感してください。なお、展示の入替えは毎年11月頃に行うとのことです。
建物は木造平屋建てで、入口から右側が常設展示室、左側が展示ギャラリーになっており、こちらは1日600円で借りることができます。周囲の建物との調和も取れ、館内もとても落ち着いた雰囲気です。また、作品の展示に加えてプロフィール等の説明がわかりやすく、初めて触れる方でも興味深く鑑賞ができると思います。なお、展示ギャラリーが使用されないときには、こちらにも二見利節の作品が展示されるとのことです。
また、建物の外側には座って休憩できるスペースがあり、飲料の自動販売機もあるため、ウォーキングの途中で休憩されている方もいらっしゃるとのこと。こちらで休憩を取られる際には、ぜひ記念館に入場して、実際に芸術に触れてみてください。
二宮町ふたみ記念館の情報
観覧料 一般200円 中学生以下無料
休館日 月・火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)・年末年始
開館時間 10時から16時(入場は15時30分まで)
〔地図はコチラから〕〔ふたみ記念館のHP(二宮町のHP内)はコチラから〕
ふたみ記念館から東へ進み、「釜野橋」交差点を左折。直進していくと釜野トンネルがあります。トンネルを過ぎるとすぐ左側に登っていく道が現れます。これが吾妻山公園への4つの入口の一つ、北西に位置する「釜野口」です。本当にトンネルを過ぎてすぐ左手なので通り過ぎてしまわないように注意してください。
釜野口から山頂までの園路は、山道と階段になっており、途中にはシバザクラ園があります(シーズンは4月から5月)。さらに登っていったところで、後ほどご紹介する「中里口」からの園路と合流します。山頂までは約15分です。
標高136.2メートルの吾妻山は海からの距離が近いため、南側は眼下に二宮の町並みとともに相模湾が広がり、西側から北側には丹沢・大山、富士山を望むことができる大パノラマです。360度どこを向いても絶景で、頑張って登ってきてよかったと思うこと間違いなしです。また、1月から2月にかけて菜の花畑を埋め尽くす約60,000株の「早咲きの菜の花」は圧巻です。その他にも、3月下旬から4月上旬には広場を囲むように配置された桜、7月中旬から8月にはコスモスなど、四季折々の花を楽しむことができます。きれいに整備された山頂の芝生広場には、レジャーシートを広げて座っている方や、中には直に寝転がっている方もいらっしゃいました。絶景を見ながらのランチは最高ですね。
芝生広場の一角には、全長102メートルに及ぶローラー滑り台の乗り場があります。斜度約10度の滑り台を相模湾を望む絶景を見ながら滑り降りていきます。中学生までは無料ですが、高校生以上は有料で1回100円です。
ローラー滑り台を降りた場所の隣には、「ジャンボエイトツー」という大型の遊具が設置されており、アスレチック感覚で遊ぶことができます。さらにその隣にはうさぎ園があります。触ったりエサをあげたりはできませんが、上記の遊具と併せてお子様たちも楽しめるようになっています。
山頂から南側に下りていく途中に吾妻神社へ向かう道が分岐しています。言い伝えでは、かつて日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の途中に、三浦半島走水から海路上総へ渡ろうとしたところ、突然暴風がおこり、進むことができなくなりました。妻である弟橘媛命(オトタチバナヒメノミコト)が海神の怒りを静めるために入水したところ、海はたちまち穏やかになり、数日後に流れ着いた命の櫛を埋めて御陵としたのがこの場所であると言われています。社務所のない無人の神社ですが、写真でご覧いただけるとおり大変きれいに整備されています。また、山頂や遊具がある場所からそれほど離れていませんが、周りを林に囲まれているためか、とても静かで雰囲気のある神社でした。
帰りは、登ってきた「釜野口」とは反対側、吾妻山公園の南東側「役場口」方面へ向かいます。途中、約300段の階段を下ることになりますが、手すりが完備されており、また左側通行が徹底されているため、安全に通行することができ、途中にベンチが設置されているので休憩を取ることができます。右手に相模湾を見渡す絶景を見ながら下っていきます。山頂から10分ほどで「役場口」に出ることができます。なお、JR二宮駅から直接山頂へ向かう場合には、この「役場口」が最寄りの入口になります(登りは20分程度)。
吾妻山公園役場口から二宮駅に向かう途中に、二宮町観光協会が運営する特産品販売所「にの屋」があります。観光協会の会員の中で、地域の特産品を取り扱っている店舗の商品を中心に、「二宮ブランド」に認定されている商品の一部も販売されています。その他にも吾妻山菜の花ウォッチングの期間中の土曜日、日曜日には地場産品販売会が開かれ、菜の花にちなんだ商品なども販売されますので、ぜひお立ち寄りください。
にの屋(二宮町観光協会)の情報
営業時間 9時から16時まで
定休日 毎週水曜日
※1月から3月は定休日はなし。年末年始は12月28日から1月4日まで休業
吾妻山公園には、全部で4箇所の入口があります。モデルコースの中で「釜野口」「役場口」はご紹介しましたので、ここでは、残りの「中里口」「梅沢口」についてご紹介します。
1.中里口
JR二宮駅から徒歩約25分。吾妻山公園の北西側に位置するのが「中里口」です。二宮まで車で来られて町営第一駐車場に車を置いた場合、駐車場からは約20分です。「吾妻山公園入口」と表示された電柱がありますので、その道を左に入っていってください。この「中里口」からの園路と他の入口からの園路との大きな違いは、山頂までに階段がないこと。また、他と比べて緩やかな傾斜であり、一部舗装されているところもあるため、時間はかかりますが登りやすさは一番です。途中に休憩できる東屋などもありました。山頂までは25分程度で行くことができます。
2.梅沢口
JR二宮駅から東海道線沿いを国府津方面に歩くこと約8分。吾妻山公園の南西側に位置するのが「梅沢口」です。入口脇の公園の案内板が目印。入口から階段になっています。斜面をジグザグに進んでいく形の園路で、木々の間から海を見下ろすことができる箇所もあります。この園路は主に階段になっており、一部急な箇所がありました。園路の終点には、先ほどご紹介した吾妻神社があり、その脇の階段を登っていくと山頂に到達することができます。山頂までは20分程度です。
今回のモデルコースでご紹介したスポット以外にも、二宮町には見どころがたくさん。
その他の見どころは、二宮町観光協会のページ、または二宮町のページからご確認ください。
企画調整部 商工観光課
電話 0463-22-9268
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