更新日:2025年1月7日
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湘南地域のモデルコースをご紹介しています。
※1旧島崎藤村邸から県立大磯城山公園へは、国道1号線沿いで【平46】「二宮駅南口行」等に乗車し、3分程度です。(乗車バス停:「統監道」、降車バス停:「城山公園前」)
※2県立大磯城山公園から大磯駅へは、国道1号線沿いで【磯13】「大磯駅行」等に乗車し、6分程度です。(乗車バス停:「城山公園前」、降車バス停:「大磯駅」)
※ 移動時間は目安のものです。
※ 本モデルコースの内容は、2017(平成29)年12月時点のものです。
※ 大磯市は毎月第3日曜日に開催されています。(荒天中止)
※ 地図は、コースのポイントをわかりやすく示すための概略図です。そのため縮尺等が正確でないことがあります。
今回は、毎月第3日曜日に開催されている大磯市(おおいそいち)を楽しんでから、大磯町の名所をめぐる、大磯満喫コース。
スタートは、大磯駅です。大磯市の会場である大磯港へは、徒歩で約10分。
(国道1号線から大磯港へは、石碑「大磯照ヶ崎海水浴場」(「照ヶ崎海岸入口」信号付近)が目印です。)
2009年に始まった大磯市は、今では県内最大級の青空マルシェとして、毎回約5,000人もの方が訪れる人気のイベントとなりました。
大磯市には、日々の生活を、素敵に楽しく彩る物との出会いがあります。
パンやピクルス、ワイン、ジャム、新鮮野菜、地元老舗店からの出店もあれば、ちょっとユーモラスな雑貨もあり。生花店の季節のリースもおしゃれ!
市全体が、まるで湘南エリアの宝物箱のようです。
「さかなの朝市」も開催されていますので、朝早くお越しいただければ新鮮な季節の魚も手に入るかも!
また、キッチンカーも多く出店しているので、青空の下、湘南の海を眺めながらのピクニックランチも、あわせてご堪能ください。
広場にはピクニックを楽しむ人たちのテントが並び、その間を子どもたちが元気に走り回っています。そばでは、のんびり釣りを楽しむ人の姿も。
大磯市で、ゆったりと豊かに流れる大磯時間を堪能したら、次は、大磯町へのお散歩に出発です!
※ 大磯市は、荒天中止です。中止の場合は、ホームページでご案内します。また、夏季には夜市となります。
※ 出店者は、開催日によって異なります。
次に向かうのは、大磯港から歩いて約10分のところにある、鴫立庵(しぎたつあん)。
平安時代末期の歌人・西行法師が詠んだ、「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」にちなんで名づけられた鴫立庵は、江戸時代初期に崇雪(そうせつ)が草庵を開いたことに始まる、歴史ある俳諧道場。
現在も句会等が開かれていますが、普段は一般にも開放(有料)されています。
敷地内には、歌碑が多くあり、この地が古くから多くの文化人に愛された地だということがわかります。
茅葺屋根も趣があり、心が休まります。
続いては、鴫立庵から徒歩約5分の旧島崎藤村邸へ。
『若菜集』などの詩集や、『破戒』『夜明け前』などの小説で知られる、詩人で小説家の島崎藤村は、晩年をこの場所で過ごしました。
文豪がこの小さな家に暮らしていたのかと驚くような、簡素な住まい。けれど、大正ガラスの入った引き戸や苔むした庭を眺めていると、不思議と心が満ち足りてくるような。作家が求めた暮らしがどんなものなのか、なんとなくわかるような気がしてきます。
「涼しい風だね」という言葉を妻に残して息を引き取った藤村。
大磯の地を愛した藤村は、近くの地福寺に眠っています。
県立大磯城山公園へは、国道1号線沿いからバスに乗って向かいましょう。
県立大磯城山公園は、国道1号線を挟んで海側にある旧吉田茂邸地区と、内陸側にある旧三井別邸地区の2つの地区から成ります。
まず向かうのは、旧吉田茂邸地区。
大磯町は、明治以降、元勲が別荘等を構えた町としても知られていますが、この旧吉田茂邸地区には、吉田茂元首相が暮らした邸宅がありました。
一度は焼失した吉田茂邸ですが、2017(平成29)年4月には、再建された「旧吉田茂邸」の一般公開(有料)が始まりました。
見事な庭園をのんびりと散歩し、さらに散策路を行けば、きらめく湘南の海を眼下に見渡すことができます。講和条約締結の地であるサンフランシスコを見据える吉田茂像もあります。
旧吉田茂邸地区から国道1号線を挟んで向かい側にあるのが、旧三井別邸地区。やはり明治期にこの地に別荘を構えた、三井財閥当主の邸宅跡地です。
当時の建物はほとんど残っていませんが、敷地内にある大磯町郷土資料館は、「城山荘」と呼ばれた三井家の邸宅の外観をモチーフとして建てられています。
資料館では、大磯の自然、文化のほか、大磯に関係する人物についての展示がなされています。伊藤博文、吉田茂をはじめ、大磯に別荘を構えた人々には、政財界の大物がずらり。その顔触れに、驚かされます。
園内には、郷土資料館前に美しい竹林が広がるほか、展望台からは美しく雄大な富士山を望むことができます。冬の晴れた日の富士見に、おすすめのスポットです。(大磯城山公園からの富士山の姿は、「関東の富士見百景」(国土交通省関東地方整備局)にも選ばれています。)
また、茶室「城山庵」の休憩室では、抹茶と季節の生菓子をお召し上がりいただくことができます。
〔旧三井別邸地区周辺の地図はコチラから〕
〔大磯町郷土資料館についてはコチラから〕
〔県立大磯城山公園についてはコチラから〕
1鴫立庵のオブジェ(「蛙鳴蝉噪」)
2旧島崎藤村邸の言葉のオブジェ
大磯町の名所5ヶ所に、それぞれとゆかりのある物や言葉をモチーフにしたオブジェが設置されています。
オブジェがあるのは、鴫立庵、旧島崎藤村邸、県立大磯城山公園(旧吉田茂邸地区の旧吉田茂邸内と、旧三井別邸地区内の大磯町郷土資料館)、旧木下家別邸(大磯迎賓舘)の5箇所。
その中から2つをご紹介します。
まずは、鴫立庵にあるオブジェ。インパクトのあるこのオブジェ(写真左1)は、大正時代の鴫立庵の庵主で、鋳金家でもあった原昔人(はらせきじん)作の「蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)」をモチーフにしたもの。
なんともユーモラスなこのポーズ。昔のひとも、「可笑しさ」のツボは同じだったのかなと思うと、当時の人を身近に感じます。
鴫立庵には、このほかにも、庵の名前の由来となった句を刻んだ言葉のオブジェもありますので、探してみてくださいね。
続いては、旧島崎藤村邸の言葉のオブジェ(写真左2)。
藤村の最期の言葉と伝わる「涼しい風だね」が刻まれています。
旧島崎藤村邸には、この他にもペーパークラフトで藤村の作品の一節を綴ったアート作品も展示されています。
大磯の名所をオブジェでたどれば、大磯の歴史や文化をよりいっそう身近に感じられるかもしれません。
今回のモデルコースでご紹介したスポット以外にも、大磯町には見所がたくさん。
大磯町のその他の見どころは、大磯町の観光情報サイト「イソタビドットコム」、または大磯町観光協会のページからご確認ください。
また、大磯駅前観光案内所には、レンタサイクルがあります。ぜひご活用ください。
企画調整部 商工観光課
電話 0463-22-9268
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