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更新日:2024年9月4日
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海外駐在員の活動レポート(2023年7月・大連 神奈川経済貿易事務所)
上海に隣接する江蘇省は、古くからの工業地帯であり、約10.3兆元(約206兆円)(2020年)の省内総生産と約8,500万人の人口を抱える経済的先進地域である。
その江蘇省の中心都市である蘇州市で、6月25日から27日にかけて、「グローバル人工知能(AI)博覧会」が開催された。
本博覧会は、蘇州市政府が主催し、今回で5回目の開催となる。HUAWEI(ファーウェイ)や百度(バイドゥ)などのIT大手企業のほか、設立して間もない優れた技術やイノベーション力を持つ中国企業も多く出展した。その中には、海外拠点の設置を検討している企業も見られた。
2018年に設立した極目機器人科技有限公司(EAVISION)は、自社で開発した農業用ドローンを展示。同社の担当者によると、同社のドローンは「アップダウンや障害物のある地形における操作性に優れており、丘陵山岳地帯にある耕作地での農薬・肥料の散布などに用いられている」という。既に米国やブラジルなどに拠点を置いており、日本への進出も検討中であると語られた。
また、2021年に設立した無人配達車両の研究開発を手掛ける九識智能科技有限公司(ZELOS)は、既に蘇州市内で、容量5立方メートル、積載重量1,000キログラム程度の車両による農産品や生鮮食品などの無人配達を行っている。この車両は、電気自動車(EV)で、1回の充電で130kmの走行が可能である。同社の担当者は「将来的に蘇州以外の地域で実用化し、中国全土や海外に展開していきたい。」と語られた。
日本貿易振興機構(ジェトロ)が日本国内に拠点を置く外国企業を対象に行った調査によると、調査対象の親会社の設立が5年未満の若い企業では、日本のビジネス環境の魅力として、「技術・製品開発力の高さ」を挙げる傾向があった。
本県には多くのグローバル企業が研究開発拠点を置いており、研究開発人材も豊富である。このような特長をアピールしながら、引き続き、高い技術力を持つ優秀な中国企業の県内誘致活動を進めていきたい。
会場外観 会場内の様子
極目機器人科技有限公司(EAVISION)ブース 九識智能科技有限公司(ZELOS)ブース
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