海外駐在員の活動レポート(2023年12月・大連　神奈川経済貿易事務所)

オンラインで高校生が国際交流

　中国の東北地方に位置している遼寧省は、1983年に本県と友好提携を締結して以来、経済、文化、観光、教育、スポーツなど幅広い分野で本県と交流を進めている。
今年は友好提携40周年を迎える節目の年であり、県知事や同省副省長が互いの地域を訪問したり、様々な記念事業を開催したりするなど、友好を深めている。

　この記念事業の一環として、県大連事務所は、県私立中学高等学校協会（以下「県私学協会」という。）及び同省と連携し、高校生同士のオンライン交流会を実施している。
県私学協会及び同省の学校に通う高校生が少人数のグループに分かれて話し合うことにより、異文化への理解を深め相互交流を図ることを目的とするものであり、今年度は5回の開催を予定している。

　11月22日に4回目となるオンライン交流会が行われ、湘南白百合学園中学高等学校（藤沢市）及び大連理工大学付属高級中学（同省大連市）の学生たちが、英語で互いの学校紹介をしたほか、放課後の過ごし方や将来の夢などについて自由に話し合った。
学生たちは、最初は緊張気味で口数も少なかったが、時間が経つにつれて笑顔が増えて、最後には、音楽や映画などの趣味についての話が止まらなくなっていた様子が印象的であった。

　湘南白百合学園中学高等学校の栗原 美和教諭は、「神奈川県と友好提携する遼寧省の学生と親睦ができ、日本と異なる文化への理解と関心を深めることができた。また、これまでに学習してきた英語を実際に活用する良い機会にもなった。」と交流会の感想を話してくれた。

　参加者からの反響も良く、このような記念の年に両地域の次世代を担う学生たちと交流イベントを開催したことは、非常に意義深いものになったと感じている。今後も、このような交流を積み重ねて、幅広い分野にわたる両地域の発展に力を尽くしていきたい。

オンライン交流会の様子
（湘南白百合学園中学高等学校（藤沢市）の学校紹介）

オンライン交流会の様子

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