海外駐在員の活動レポート(2024年5月・大連　神奈川経済貿易事務所)

「遼寧省による投資誘致イベント」

　中国の東北地方に位置している遼寧省は、1983年に本県と友好提携を締結してから、経済、文化、観光、教育、スポーツなど幅広い分野で交流を進めている。

　友好提携40周年を迎えた昨年には、県知事が省都の瀋陽市を訪問して、同省主催の記念式典に参加した。また、この訪問の一環として、中国企業の県内誘致を目的とする県主催の「神奈川投資セミナー」を開催し、同時に訪中した県内中小企業ミッション団と現地企業との商談会を実施するなど、経済面での交流が一層深まっている。

　このような中、5月9日から10日にかけて、同省大連市内で投資誘致イベント「投資遼寧」が開催された。本イベントは2021年の開始以来、今回で4回目の開催となり、同省内に拠点を置く海外政府機関や公的機関、民間企業などから約370人が参加した。
　イベントの冒頭では、大連・神奈川経済貿易事務所（以下、「本事務所」）があいさつを行い、昨年に実施した経済交流について触れた。その後、主催者である同省国際貿易促進委員会から省内の産業パークなどのビジネス支援制度が紹介されたほか、進出企業の事例発表や様々なプロジェクトに関する覚書の調印が行われた。

　同委員会国際連絡部の王 鵬 副部長からは、本イベントの開催について「海外の公的機関や民間企業の代表者に対して、改めて省の投資環境をPRすることができた」という話を伺った。また、本県との関係については、「経済面で良い関係を築けていると思う。特に昨年は県知事訪中のタイミングに合わせて経済イベントを開催することができたので、今後もこのような具体的な連携を続けていきたい」と話していた。

　同省では2025年までの計画に「投資誘致レベルの全面的向上」を掲げるなど、省を上げて外資誘致に取り組む積極的な姿勢を見せている。

　本事務所も、適切な情報提供などを通じて、引き続き現地での支援に力を入れていきたい。

「投資遼寧」（遼寧省投資誘致イベント）における本事務所あいさつ

 

会場の様子

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