海外駐在員の活動レポート(2024年10月・大連　神奈川経済貿易事務所)

遼寧省による経済交流イベントに県内企業が参加

　1983年から本県と友好提携を締結している中国・遼寧省は、4千万人を超える人口を有する中国東北地方の中心地域である。

　本県とは幅広い分野で交流を進めており、友好提携40周年を迎えた昨年は、県知事の同省訪問にあわせて、中国企業の県内誘致を目的とする「神奈川投資セミナー」の開催や、県内中小企業ミッション団と現地企業との商談会を実施するなど、経済面での交流が深まっている。

　このような中、9月26日に、同省の省都である瀋陽市で、経済貿易振興イベント「遼寧国際友好都市貿易大会」が開催された。
　本イベントは、遼寧省政府が主催して、同省の友好都市との経済交流を強化するために実施され、政府関係者及び関連団体、企業関係者など約300人が出席した。

　開会式では、同省の李楽成（り・らくせい）省長及び金杉憲治駐中国大使のほか、パキスタン、ポーランド、モンゴル、韓国、ベトナムなどの政府関係者が挨拶を行い、その後に実施された商談会には、県内企業3社が参加して中国現地企業との商談を行った。

　ダイヤモンド／超硬特殊切削工具の製造販売を手掛ける株式会社コイズミツール（横浜市）中国拠点の小泉英樹董事長からは、「華南地方の広東省に中国拠点を置いているが、以前から東北地方の顧客を開拓したいと考えており、良い機会と捉えて本イベントに参加した」という話を聞くことができた。また、商談会全体の感想としては、「以前より中国現地企業のレベルが上がっており、価格が高くても高品質な部品を求めている企業が増えている印象を受けた」と話してくれた。

　引き続き、このような現地イベントの情報提供などを通じて、県内中小企業への支援に力を入れていきたい。

「遼寧国際友好都市貿易大会」開会式

商談会の様子

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