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更新日:2024年11月18日
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海外駐在員の活動レポート(2023年9月・東南アジア事務所)
安定した経済成長が続くベトナムでは、2020年と2021年に新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、ASEANで唯一プラス成長を維持。輸出入額は右肩上がりで伸びており、2022年の輸出額は2010年と比べて5.1倍、輸入額は4.2倍に拡大している。また、ジェトロの調査によると、在ベトナムの日系企業の6割が今後1~2年で事業を拡大する方針で、拡大意欲はASEANで第一位となっている。
こうした中、8月23日から25日にハノイ市内で、製造関連の在ベトナム日系企業やベトナムローカル企業等が、材料や部品の現地調達や自社製品のPRをする業界特化型の商談会「FBCアセアンものづくり商談会」が開催された。167社が出展(日系企業61社、ベトナム企業93社、その他企業13社)し、6,307人が来場、9,200件の商談が行われた。会場は多くの来場者で賑わい、各ブースでは情報交換や商談が随時行われていた。
本県からは、公益財団法人神奈川産業振興センター(KIP)を通じて、いたずら防止等の特殊ねじを取り扱う株式会社サイマコーポレーション(藤沢市)の海外ブランドチーム「310EXPRESS COMPANY」、プレス加工・金属処理加工を手掛ける株式会社新鋭産業(横浜市)、切削工具や計測機器等の製造用工具・工作機械などを販売する株式会社ジェイエムティ(座間市に営業所)、プラスチックなどの素材への特殊印刷などを手掛ける東京特殊印刷工業株式会社(相模原市に工場)の4社がブースを出展。それぞれが自社の製品やサービスをPRするとともに、会場内の出展ブースを訪問し、精力的に情報交換や商談を行っていた。
(株)新鋭産業のベトナム現地法人の丸碆寿史(まるばえ としふみ)代表取締役社長は「当社の製品はすべてオーダーメイドで、成約まで長い時間を要するが、今回出会った顧客とのコミュニケーションを続け、成約につなげていきたい。」と意気込みを話した。また、(株)ジェイエムティの片桐良樹(かたぎり よしき)海外事業部取締役は「海外の展示会へ出展したのは、今回が初めて。まずは情報収集とネットワークづくりを目的に参加した。日系、ローカルともに様々な企業と情報交換できただけでも大きな収穫となった。今後の成約につなげていきたい。」とベトナムにおける将来の販路に期待を寄せた。
商談会終了後に、ハノイ近郊に進出している県内企業等と商談会出展企業との情報交換の場として、神奈川県企業会(交流会)を開催。製造業、海外進出コンサルタント、卸売、物流など幅広い業種の企業計12社14名が参加し、積極的に情報交換をしていた。多くの参加者から「継続的に交流の機会を作ってほしい。」との意見もあった。
今後も、このような展示会でのサポートや交流の場の提供等を通じ、県内企業の現地活動支援を進めていきたい。
会場には日系・ローカルともに多くの企業が来場していた
県内企業ブース(株式会社 新鋭産業)
県内企業ブース(株式会社 サイマコーポレーション)
県内企業ブース(株式会社 ジェイエムティ)
県内企業ブース(東京特殊印刷工業株式会社)
このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。