海外駐在員の活動レポート(2023年12月・東南アジア事務所)

日越の経済交流促進

　安定した経済成長が続いているベトナムでは、2020年と21年には新型コロナウイルスの影響を受けつつも、ASEAN各国の中で唯一プラス成長を維持しており、経済、観光、教育、文化など様々な分野においても日本との交流が活発に行われている。
　これまで神奈川県は、15年から「ベトナムフェスタin神奈川」、18年からはベトナムで、「KANAGAWA FESTIVAL」を開催するなど、多分野においてベトナムと交流を深めながら、両地域の継続的な発展を図ってきた。
　本年度は日越外交関係樹立50周年として、11月16日から19日にかけて、ダナン市及びハノイ市内で「KANAGAWA FESTIVAL 2023」を開催。17日にはハノイ市内で「神奈川投資セミナー」を実施し、日本進出に関心のあるベトナム企業関係者をはじめ、ベトナム政府、神奈川県からの企業ミッション団など約120人が参加。このセミナーでは黒岩知事自ら、県の企業誘致施策「セレクト神奈川NEXT」や「ヘルスケア・ニューフロンティア政策」などを紹介した。また県内へ進出したベトナム企業による事例紹介も行われた。
　参加したベトナム企業からは「今回のセミナーで神奈川の投資環境に魅力を感じ、進出したいと思った」「ベトナムでは高度な知識や技術を持つIT人材が豊富にいる。未病などの課題解決にも貢献できると思う」など、県内進出や県の政策への高い関心が寄せられた。
　セミナーに続いて「ビジネス交流会」を実施し、参加した企業は、自社PRや参加者同士のネットワークづくりを積極的に行っていた。参加者からは「ベトナムと日本のビジネスをつなぐ素晴らしい機会。ここでの出会いを次のビジネスにつなげたい」などの声があった。
　今回のイベントを通じ、多くのベトナム企業に神奈川の魅力が伝わったものと思う。こうした企業へのサポートを継続し、県内への誘致を着実に進め、ベトナムと神奈川双方の発展に貢献していきたい。

　　　ハノイ市で開催された「神奈川投資セミナー」

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