ホーム > 産業・働く > 事業者支援・活性化 > 企業支援・補助・融資 > 海外駐在員の活動レポート(2024年5月・東南アジア事務所)

更新日:2024年5月30日

ここから本文です。

海外駐在員の活動レポート(2024年5月・東南アジア事務所)

海外駐在員の活動レポート(2024年5月・東南アジア事務所)

ベトナム・ハナム省が新工業団地を開発

 神奈川県及び(公財)神奈川産業振興センターでは、ベトナムの4つの工業団地と連携し、「神奈川インダストリアルパーク事業」として県内中小企業のベトナムへの進出を支援しています。
 今回は、本事業で連携している工業団地を所管する「ハナム省」の新たな工業団地「キンバンI(ローマ数字の1)工業団地」の最新情報をご紹介します。
 キンバンI(ローマ数字の1)工業団地は、ハナム省キンバン県に新たに開発される工業団地で、2024年7月から土地の引き渡しを始め、2025年4月から入居企業が事業を始められるよう整備を進めています。ノイバイ国際空港から約80km(車で約90分)、総面積230ha(東京ドーム約50個分)、この中に日系企業専用エリアを設置し、将来的には貸工場・倉庫そして賃貸オフィスも建設される予定です。
 アクセス面では、ハノイ市からキンバンI(ローマ数字の1)工業団地を結ぶ、新設幹線道路(ハノイ南部基幹道)が2025年内に完成予定です。これによりハノイ市中心部から同市南部及びハナム省内各地区へのアクセスが短時間で可能となり、調達、納品などにおいて利便性が向上される見込みです。
 人材面では、ハナム省内は政府規定最低賃金レベルが3と4に設定されており、人件費も低く抑えられるメリットがあります(レベル1が最も高く、ハノイ市、ホーチミン市などの大都市が該当(月額192USD)。レベル4が最も低く、レベル1の約7割ほどの賃金(月額133USD))。
このほか、キンバンI(ローマ数字の1)工業団地はSDGsの目標実現に向け、ハナム省初のサステナブル団地として建設予定で、原則、団地内の電力は各建屋の屋根に設置する太陽光発電設備から供給されるクリーンエネルギーで賄われるとのことです。
 ハナム省ジャパンデスクの中川良一氏は「2017年から、ドンバンIII(ローマ数字の3)工業団地進出時の優遇措置を設定し、県内中小企業の皆様のベトナムでの事業展開を後押ししてきました。今回開発するキンバンI(ローマ数字の1)工業団地も、ドンバンIII(ローマ数字の3)工業団地と同じように進出を支援しますので、製造業および物流・サービス業で、拠点開設に関心のある企業様はぜひ視察に来て事業環境を見ていただきたい」と述べました。
 ご関心のある県内中小企業様は、東南アジア事務所へお問い合わせください。

(参考1)神奈川インダストリアルパーク事業
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/pw3/cnt/f531752/index.html
これまで、この制度を活用し、12社の県内企業がベトナムへ進出しています。

 

(参考2)(公益財団法人)神奈川産業振興センターとハナム省 ドンバンIII(ローマ数字の3)工業団地インフラ開発会社との協定書に基づく神奈川県内企業向け優遇措置の内容
・賃料の減免(6か月間免除。その後は5.2USD/平方メートル→5.0USD/平方メートル)
・管理費の免除(1年間)
・予約金・保証金の減免(各2万→1万USD)
※工業団地への進出においては、建屋建設や設備導入、人材採用などのイニシャルコストのほか、土地レンタル賃料、工業団地への管理費、土地税(団地設立より10年間免税。以降毎年発生)、上下水、電気代、人件費などのコストがかかります。

 

キンバン工業団地の位置図(ノイバイ国際空港から約80km)

【キンバン工業団地の位置図(ノイバイ国際空港から約80km)】

 

ハノイ南部基幹道(2025年内に開通予定)により、アクセスが大幅に改善される見込み

【ハノイ南部基幹道(2025年内に開通予定)により、アクセスが大幅に改善される見込み】

このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。