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更新日:2024年6月14日

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海外駐在員の活動レポート(2024年6月・東南アジア事務所)

海外駐在員の活動レポート(2024年6月・東南アジア事務所)

支援活用し工場稼働

 人口が1億人を超え、今後も経済成長が期待されるベトナム。企業の海外展開先として注目されており、最近ではベトナム国内の消費市場を捉えて進出する企業も増えている。
 このような中、クズミ電子工業(藤沢市)が南部ドンナイ省のニョンチャック3工業団地内に工場を新設し、新たなビジネスをスタートした。
 同社がベトナムに着目したのは2017年にさかのぼる。当時から、主要製品である無停電電源装置(UPS)の海外への販路開拓を検討し、電力事情に課題のある国をターゲットに調査を続けた結果、ベトナムが候補に挙がった。
 ベトナムで使われているUPSの多くは中国製で、安価だが壊れやすいことが分かり、自社製品に勝機があると判断。材料の調達コストも日本と比べて3分の1程度まで削減可能なことが分かった。
 こうして進出の条件が整った直後、新型コロナウイルス感染症が拡大。その後も急激な円安による投資コストの急騰で、計画を中断せざるを得ない時期もあったが、進出に向けて検討を重ね、今般、工場稼働までたどり着いた。
 県でも、黒岩祐治知事自ら、ベトナムの首相や計画投資大臣に対し、同社の現地進出へのサポートを働きかけるなど関係機関と共に支援に当たってきた。
 5月17日に行われた開所式で、鈴木基伸代表取締役は「紆余(うよ)曲折あったが、都度、県や神奈川産業振興センターなどの支援を活用し、工場新設に至った。今後、現地生産でコスト削減などを図ることで、ベトナム進出のメリットを顧客サービスに還元していきたい」と力強く抱負を語った。

 

稼働を開始したクズミ電子工業ベトナム工場

稼働を開始したクズミ電子工業ベトナム工場

 

※令和6年6月13日神奈川新聞より引用

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