海外駐在員の活動レポート(2024年7月・株式会社横浜銀行バンコク駐在員事務所)
海外駐在員の活動レポート(2024年7月・株式会社横浜銀行バンコク駐在員事務所)
ASEAN最大級の製造業見本市「Manufacturing Expo 2024」開催
2024年6月19日から22日にかけてASEAN最大級の製造業展示会である「Manufacturing Expo 2024」が開催された。同展示会は、バンコク郊外の大型国際展示場BITECを会場に、床面積45,000平方メートルの出展スペースを確保し、30か国以上から約2,000社のメーカーが参加した。4日間の開催で、来場者数は95,000人を超え、商談による取引額は65億バーツ(約280億円)に及ぶ。タイでの販路拡大を検討する県内中小企業もブース出展を行っていたため、紹介したい。
今回展示会でブースを構えていた株式会社スリーハイ(横浜市)は、産業用ヒーターの製造を行っており、現状海外拠点はないものの、今後の海外展開を意識しての出展であったという。ブースではIBC用ヒーターを新商品として展示していた。IBCとはIntermediate Bulk Containerの略で、チョコレートや油等の液体を輸送するための排出用バルブ付きコンテナを指す。当社商品はそのIBC内の温度を一定に保ち、中の液体が輸送過程の気温変化で凝固してしまうことを防ぐためのヒーターであるという。担当者からは「様々な用途のヒーターがある中で、オーダーメイドやアフターフォロー体制の充実が強み。強みを生かして海外展開を進めていきたい。」との話を聞くことができた。
【会場入り口】
【スリーハイのIBC用ヒーター】
このほかにも今回の展示会では、世界の潮流となっている環境配慮の製造技術や、EVにも対応が可能な車載部品、業務効率化・自動化に向けた技術などがテーマとして掲げられており、関係ブースが多数出展していた。
業種・国籍含め、様々な企業の担当者や来場者が対面で情報交換を行うことで、予想もしなかった新たな取引につながる可能性もある。
年内には、METALEX2024といった大規模な展示会も開催が予定されていることから、引き続きこうした機会を通じて、県内中小企業への有益な情報を提供していきたい。