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更新日:2024年3月22日
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海外駐在員の活動レポート(2024年3月・北米事務所)
2024年1月9日から12日にテック技術の展示会「CES2024」がラスベガスで開催されました。本展示会は延べ13万人を超える来場者が訪れ、仮想現実・拡張現実、食品・アグテック、スマートホーム、デジタルヘルス、ロボティクス、自動車技術・先進モビリティーと多岐にわたる分野の4,000社以上の企業が出展しました。
展示会場はイースト、ウェスト、サウスの各エリアに分かれ、最も規模の大きいテックイーストでは、大手企業を中心に巨大な展示スペースにブースが並び、行き違う余裕のないほどの来場客にあふれた会場は、活力と熱気に包まれていました。
日本からはジェトロのジャパンパビリオンが、1,200社超のスタートアップが集結するエウレカパーク内のテックウェストに設営されました。30社の最先端テック企業が展示ブースを連ね、多くの来場客を引きつけるとともに、ステージのピッチイベントも盛況を博していました。
神奈川県に拠点をもつ2社の出展企業をご紹介します。
【株式会社WILLTEX】
横浜市中区に本社のあるスタートアップ企業です。同社は、今回CES2024イノベーションアワード(※)の最高位であるベストオブイノベーションを獲得しました。
出展製品は、ヒート機能を有する繊維素材「EXFIBERS」を活用したハンドバッグです。スマートフォンで温度調節ができる布素材により加熱する機能が搭載されたバッグは世界初とのことです。今後、熱伝導する繊維を使った製品でさまざまな革新を起こすことが期待されます。
同社代表取締役社長の木村浩氏は「アワードをとったことで企業の関心が高まり手ごたえを感じています。人の生活に役立つものづくりをしたいという思いを製品に反映していきたいです。過去にも企業同士のつながりからものづくりの化学反応が起こっているので、この展示会でもネットワークの拡大を期待しています。」と今後の抱負を述べられました。
【株式会社アルガルバイオ】
横浜市鶴見区に製造技術センターをもつベンチャー企業です。「藻類の研究開発で、人々と地球の未来に貢献する」を企業ミッションとし、健康・食糧・環境といった産業領域に最適な藻類技術をパートナー企業へ提供する独自の開発プラットフォームを構築し、各分野のパートナー企業に最適な藻類の種株や培養製法などを技術提供しています。
同社は昨年、良質な休息に焦点をあてて開発した藻類サプリメント「Moneru」でCES2023イノベーションアワードを受賞。今年は、同製品とともに藻類のうま味を活用した健康調味料「Algaly」を出展しました。
代表取締役社長の木村周氏は、「現在も複数の大学や研究機関、政府の支援機関などを交えた産官学連携によって当社の技術基盤をさらに向上させていきます。CES展示会で多くの事業プレイヤーと出会って、当社の顧客ネットワークを広げ藻類の裾野を一層拡大していきたいです。」とビジョンを語ってくださいました。
北米市場は、魅力と可能性に満ちています。北米駐在員として現地での企業活動を精一杯サポートしてまいりますので、北米市場に関心のある県内企業の皆さんにおかれましては、ぜひこうした展示会を情報収集や商談機会の創出にご活用ください。
※CES主催者の全米家電協会(CTA)は毎年、各カテゴリーで優れたデザインとエンジニアリングを備えた製品を表彰している。
WILLTEXの木村CEO(右)と上田CTO(左)
アルガルバイオの木村CEO
盛況を博すジェトロブースのピッチイベント
多くの入場者が絶えず行き交うテックウェスト
テックイーストでは大手企業が巨大ブースで最新商品を披露
このページの所管所属は産業労働局 産業部企業誘致・国際ビジネス課です。