ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 水道メータの不適正検針について(最終報)
初期公開日:2023年12月11日更新日:2023年12月11日
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令和5年6月に県企業庁(県営水道)の平塚水道営業所管内で判明した、水道メータの検針業務受託業者の点検員による水道メータの不適正検針(令和5年7月4日発表)を受けての、受託業者の担当地域全件の再点検結果と、再発防止策についてお知らせします。
県営水道の水道メータの検針業務を受託している、株式会社宅配(本社:東京都文京区。以下「受託業者」という。)の点検員Aが、一部業務において、実際には目視検針を行わず、過去の使用量などをもとに架空の値を報告していたことがお客さまからの問合せにより判明しました(令和5年7月4日発表済)。点検員Aの担当地域に係る全件再点検の結果、不適正点検が疑われるもの等が計21件確認されました(令和5年9月28日発表済)。
また、点検員Aの担当地域のみならず、受託業者が請け負っている地区(平塚、厚木水道営業所管内)において、検針が適正に履行されているかを確認するため、8月及び9月の定期点検に併せて全件再点検を実施しました。
全点検員が検針時に数値を端末機に入力するだけでなく、水道メータの指針を写真撮影し、受託業者の業務指導員が、撮影された水道メータの指針と検針報告の結果を照合することで、点検員が今回の検針で不適正な検針値を報告していないことを確認しました。なお、水道メータの設置位置が奥まっているなどの事情でメータの写真撮影ができなかったもの等は、業務指導員が現地を確認して照合を行いました。
また、検針結果について、不適正検針が疑われる値がないか確認しました。
受託業者の業務指導員が全点検員の検針作業に一日同行して、水道メータ検針時の作業の流れや動作等をチェックし、作業が適正に実施されていることを確認しました。
項目/営業所 | 平塚 | 厚木 | 合計 | |
検針件数 | 163,965 | 178,651 | 342,616 | |
(写真撮影による照合) | (163,061) | (177,114) | (340,175) | |
(現地確認による照合) | (904) | (1,537) | (2,441) | |
結果 | 一致を確認 | 163,945 | 178,635 | 342,580 |
入力誤り | 20 | 16 | 36 | |
不適正な検針値 | 0 | 0 | 0 | |
合計 | 163,965 | 178,651 | 342,616 |
検針データと、点検員が撮影した写真や業務指導員による指針確認結果との照合の結果、不適正な検針値の報告は無いことを確認しました。
なお、端末機に検針値を入力する際、「4」と「7」等、隣接する数字を打ち間違えたもの(入力誤り)が36件見つかったため、「量水器点検及び引越点検業務処理手順」に基づき修正手続きを行いました。
今回の検針値が前回点検時の値を下回っているものはありませんでした。また、過去の検針値(使用水量)と比較し、大きな変動があるもののうち、再調査等の結果、前回検針が不適正に行われていた疑いがあるものはありませんでした。
適切に業務を履行するよう、受託業者への指導を強化していきます。なお、本件を受けて受託業者は、内部監査の頻度増や、点検員の担当地域交換の頻度増などの再発防止策を実施しています。
今後新たに締結する同委託の契約内容について、故意または重大な過失により契約の本旨に従った履行が為されないときは発注者に対して違約金を払う条項を追加しました。また、業者の選定にあたって、提案書の評価項目に受注者独自のリスク管理を追加することで、業務上の不正を防止する提案とその内容の実施を事業者に求めていきます。
企業庁独自の対策として、すべての給水区域において委託した点検業務が適切に行われているかを確認するため実施している抜き打ち調査を強化し、実効性を高めます。
問合せ先
神奈川県企業庁企業局水道部経営課
課長 井上 電話 045-210-7210
副課長 藤本 電話 045-210-7211
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