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更新日:2020年4月30日

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ツインシティの都市づくり「行政と企業・団体との研究会」研究成果発表会の概要

平成15年5月に開催された「ツインシティ研究パートナー」の研究成果発表会の概要です。

開催日時

平成15年5月15日(木曜日)午後6時30分から午後8時45分
平成15年5月21日(水曜日)午後6時30分から午後8時45分

開催場所

平塚スカイプラザ(平塚駅北口MNビル11階)

参加者数

15日 140名
21日 105名


あいさつ

ツインシティの都市づくりに民間企業の持つ新しい発想や技術、情報を活かすため、行政と企業・団体とで進めてきた8つの研究グループの2カ年にわたる研究の成果を発表しました。

主催者挨拶 神奈川県理事(要旨)

ツインシティの整備は、県民、企業、行政、各々が役割分担と連携を図りながら取り組んでいく「三者協働による都市づくり」を基本としています。「行政と企業・団体との研究会」は、この考え方を実践する取組みの一つとして、計画のやわらかい段階から、環境共生や交流連携の実現に向け民間企業の新しい技術や情報を活かして、時代の変化や社会ニーズの多様化に適応した都市づくりを実現していこうと実施したものです。
研究成果発表会
平成13年度、14年度の2年間にわたる研究の途中では中間発表会等を開催し県民の皆様の意見をいただきながら研究を進めてまいりました。ツインシティの具体像がまだ見えない段階での研究でしたので、内容には大胆な提案や、今後実現に向け、さらに地元の皆様や企業の皆様と共に研究していかなければいけないものもあります。研究会の企業の皆様には改めて感謝申し上げます。
今後、ツインシティだけに限らず広くこの成果が活かされ、環境と共生する都市づくりの実践に向けた取組みが各地で具体化され、展開されていくことを期待します。

取組み説明 事務局(神奈川県)

平成14年4月に神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会と県が作成した、「ツインシティ整備計画」では、この都市づくりにあたっての基本となる考え方を、県民・企業・行政の「三者の協働による都市づくり」としています。
「ツインシティの都市づくり研究パートナー」は、三者の協働による都市づくりの実践に向けた取組みで、民間企業が持つ環境共生・交流連携を実現する技術・情報を取り入れて、社会ニーズを反映した都市づくりを実現していこうとするものです。
平成12年度に、全国の企業・団体グループからツインシティを環境と共生するモデル都市とするためのシステムや立地施設等について提案を求めたところ、78件の応募があり、この中から、8つの研究テーマが選考されました。
平成13年度から、企業・団体グループと行政が8つの研究会を組織し、2年間にわたり研究活動をしてきました。
研究の途中では、フォーラムや「エコタウンかながわ2002」、「合同中間発表会」を開催して研究内容を公表し、県民の皆様や学識経験者の方々からご意見をいただきながら進めてきました。


発表当日の様子

発表内容の詳細については、こちらでご確認いただけます

【新しい基盤整備】に関する4つのテーマ

〔平成15年5月15日(木曜日)18時30分から20時45分〕

『環境共生ライセンス制度と水利用・新エネルギー活用技術の研究』(代表:三菱地所(株))

研究成果発表会

『環境調和型エネルギー都市の研究』(代表:(株)計画技術研究所)

研究成果発表会

『環境共生型新交通システムの構築の研究』(代表:石川島播磨重工業(株))

研究成果発表会

『公・民パートナーシップによる区画整理の研究』(代表:(株)フジタ)

研究成果発表会

【新しいライフスタイル】に関する4つのテーマ

〔平成15年5月21日(水曜日)18時30分から20時45分〕

『テレワークを活かしたライフスタイルとモデル施設の研究』(代表:(社)日本テレワーク協会)

研究成果発表会

『福祉・健康都市づくりの研究』(代表:東京海上火災保険(株))

研究成果発表会

『「みどり」の複合的効果とグリーンインフラの研究』(代表:(財)神奈川県公園協会)

研究成果発表会

『農家地権者参画型の新しい都市づくりの研究』(代表:全国農業協同組合連合会神奈川県本部)

研究成果発表会


質疑応答

〔5月15日〕

新たな交通システムについて、計画では、ツインシティと他の地域とを結ぶものとして出ていたと思うが、この研究ではその内容も考えていますか。

(企業):研究は地区内の交通システムについて提案をしていますが、検討にあたりましては、他の地域からツインシティにくる交通というものを視野に入れて検討してまいりました。

ツインシティと他の地域を結ぶ新たな交通システムについては、この企業グループで引き続き研究を進めるのですか。

(企業):今のところ未定です。

新橋について、公共交通が走る橋を提案していますが、この橋には自動車が通ることが期待されているのではないですか。

(企業):環境の負荷の少ない都市という視点から、公共交通を中心に据えて研究を行いました。

(県):ツインシティ整備計画では、新橋には一般交通部と公共交通部を設けることとしています。この研究は、そのうちの公共交通部についてご提案をいただいたものと受け止めています。また、研究会終了後の今後の展開としては、企業が自主的に研究を進める、あるいは地元と行政が企業の知恵を借りながら検討を進めるというやり方も考えられます。

土地区画整理事業を地権者の意向を聞きながら進めていくやり方の研究ということですが、ツインシティそのものをどのように作り上げていくのか、将来の土地利用のイメージが見えてこないと、地権者は期待感はあっても自分たちでどのように作っていけるのかわからないのではないですか。

(企業):この研究は、あくまで進め方の研究です。今後、具体的にこの手法を使うとしても、お話しのとおり、ここにはこのような街をつくりたいというものを示していかなければまちづくりは進まないと思います。

〔5月21日〕

テレワーク協会の研究で、施設を整備するというお話でしたが、施設の設置者と誰が設置、設立主体になるのかということと、管理方法、費用、経営的な側面等についてはどうお考えですか。

(企業):整備の主体については正直申しますと、あまり研究をしていませんで、公共と民間によって適切な分担によって負担したいと考えています。むしろ実現に向けては課題を残していまして、どのような姿で活用がされるか、どのようなものがあるのが望ましいか等を研究の主眼をおいて活動してまいりました。今後の課題と考えております。

全体に関わる問題と思うのですが、環境モデル都市ということで様々な研究がされていますが、高いコストがかかるということでもあるわけです。最終的にはツインシティに居住やオフィスを購入する人や企業の購買コストにかかってくると思うのですが、自治体等が負担する部分もあるとは思いますが。その辺の問題をどうお考えですか。第一回目の環境エネルギーの研究で黒字収支に10何年ぐらいかかるという事例もあったので、どうお考えになっているのかお訊ねします。

(県):環境と共生する都市、質的に高い都市等をつくっていく中でコストが余計にかかってくるだろうというのは、おっしゃる通りだと思います。住まいを購入される方ですとか企業の方々にコストがかかってくることは当然想定されるわけですが、それだけの価値がその分だけあるという結果だと思っていますし、公的に意味のある事に関してどのようなご協力ができるかは、今後の検討になると思っています。


意見・提案

〔5月15日〕

 各グループの発表には、最新の技術、考え方が反映されており、大変立派な内容であると感心しました。しかしながら、何か大切な事柄が忘れられているのではとの感が否めません。都市の器をいくら立派に作っても、何かむなしさが残るのが現代の状況ではないのかと思います。すなわち、新しい都市に吹き込む『文化』が無い様に感じられます。これまで国内で作られた未来都市の二の舞だけは避けたいものです。新時代に向けて作るツインシティには、新しい文化の創造に向けた取組みも大いに工夫して頂きたいと思いました。[50才代男性、東京都中野区]
 発表内容はすべてよく練られており、いずれも共感できるものであります。2年間の成果を感じます。しかし、民間の視点で位置づけや、エコロジーの観点は素晴らしいですが、それを実現する資金についてまだまだ計画段階が甘いと痛感。発表では、資料3の「新交通システム」が素晴らしかった。こういう橋が出来たら夢があって良いと思います。ご質問にありましたように、通過目的の営業車が入り込んで環境悪化に手を貸すことにならないのか心配です。[50才代男性、鎌倉市]
 新しいまちづくりをしていく上では、素晴らしい研究成果と思った。各発表共通しているが、財政面に対する具体的数字(予算)が示されてなかったのは、残念であった。直近ではある市長がツインシティに反対を述べているが、県はどうしていくのか伺いたい。[50才代男性]
 よく研究し、よくまとまっていると思うが、地元地権者の方々にもわかりやすく説明していただけるとより良いのかなと思いました。ご苦労様でした。今後とも頑張ってください。[50才代男性、藤沢市]
 それぞれのグループは短時間によくまとめた。[60才代男性、横浜市]

〔5月21日〕

 本日の発表は地区をツインシティに限定した“在るべき・有るべき姿”の方向性を示す事で非常に参考になった。出来る事ならば、現状の置かれた状況と“未来の姿”のギャップ(実現するとすれば)、法的に、資金的に、体制的にどのような差があるのか、問題があるのかの総括的分析・調査の研究が行われたら面白いのにと思いました。
 この各提案は今後のツインシティ地区以外でも参考にし、行政が積極的に取り入れるべき方向性を持つべきと思う事が多く、県内の各地の街づくりの方向性を含んでいた様に感じました。[60才代男性、横浜市]
 あらゆる人、誰でも利用できる事が前提になっているようで、特殊性が感じられない。魅力は新幹線の駅に近いだけにならないだろうか。
 どのような人を主に集めたいのか。就労者、学生、老人、農業従事者・・・・。
 せっかく川の両岸で、相模川の関わりは橋だけか。船は、水は、魚は・・・。
 平塚市内にはハンディキャップの学校がありますが、その連携はありますか。
 「みどり」は、老人にも可能なメンテナンスの仕事を生み、発生残材は次世代の資源になる可能性があると思います。
 地域のブランド化しないと、人は引っ越して来るだろうか。
 少子化について反映されていますか?ノーマライゼーションについては?
 何が質の高い都市なのか?エネルギー?[30才代男性、平塚市]
 各地の日曜市の文化・歴史の蓄積を農のイベントに重ねると、いいものになると思いました。(高知市の日曜市)[50才代男性、目黒区]

本文ここで終了

このページの所管所属は県土整備局 都市部環境共生都市課です。