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更新日:2024年9月25日
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働く障がい者の事例をご紹介します。
当センターがこれまで障がい者本人への支援を行ってきた中で出会った方々を参考に、「働く障がい者」の例を作成しました。
43歳、男性、精神障がい(統合失調症)
主な業務 洗車、清掃
就業時間 8時から12時(週20時間)
学生時代に発症し、大学を中退しました。一般求人で数社働きましたが、体調不良や人間関係がうまくいかないことで長く続きませんでした。
Bさんは、障がい福祉サービスの利用に抵抗がありましたが、仕事のブランクが長くなったため、40歳の時に精神障害者保健福祉手帳を取得しました。手帳のことで役所に相談した際に、就労支援機関を利用したらどうかと案内を受けました。
これまで仕事が長続きしなかったことを踏まえ、本人の職業適性や課題を理解するため、就労支援機関から神奈川県障害者雇用促進センターへ職業能力評価を依頼しました。1対1で行う個別の作業検査では、手先を使う細かな作業より、立ち仕事のような体を動かす作業(運搬作業や清掃など)に適性があるとの結果でした。また、4人から6人のグループで行う作業検査では、協調しようとする姿勢が見られました。
職業能力評価の結果を参考に、本人がハローワークで積極的に求人情報を探しました。応募先の会社には、就労支援機関の支援を受けていることを伝え、面接では就労支援機関の担当者に同行してもらいました。
雇用にあたり不安はありましたが、本人の就労意欲が高く、主治医や就労支援機関の協力も得られるとのことで採用に踏み切りました。面接時にご本人から、現在は自身の障がいを受け入れ理解していることや、主治医の意見として短時間の就労から徐々に延ばしていくことが適当であることを確認できました。
仕事が終わってから就労支援機関に行き、定期的に面接を受けています。本人から直接会社に伝えるのが難しい課題があれば、就労支援機関の担当者から会社の人事担当者を通じて上司に伝えてもらうこともあります。
朝が早い仕事だが時間を守って出勤しており、今のところ体調の変化などは見られません。業務遂行も順調なので、勤務時間の延長を検討しています。
職場の理解があり、仕事も覚えてきたので、できるだけ今の会社で長く働きたいと思っています。就労支援機関で定期的に面接を受け、体調管理の相談に乗ってもらえることが心の支えになっています。
このページの所管所属は 障害者雇用促進センターです。