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更新日:2024年6月3日
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障がい者雇用における仕事の創出のヒントをご紹介します。
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「障がい者だから」向いていない仕事というのはありません。他の社員と同じように、本人の適性、能力、意欲などから、適材適所の職場と職務を決めることがよいでしょう。しかし、初めて障がい者雇用に取り組むという企業ではしばしば、どのような仕事に従事してもらえばよいか分からず障がい者雇用が進められないという声をお聞きします。
そこで、ここでは、一例として社員の職務を洗い出し、選出したり再構築したりすることで、障がい者の職務を創出する考え方をご紹介します。
(1)次のような視点で社員の職務を洗い出してみましょう。
定型作業はないか
・日常的に処理しきれないで滞っている職務はないか
・人手がないため手つかずになっている職務はないか
(2)それぞれの職務について、誰が(専門性、資格の有無など)いつ(頻度、納期など)どのように (体力、スピード、正確さ、重要性、対人関係など)行う必要があるか整理し、一覧化しましょう。
(3)一覧をもとに、障がい者が従事する職務を選出し、労働時間や休憩の頻度を考慮して、積み上げていきます。その際、短時間勤務とするのか、初めからフルタイムとするのか、雇用人数と労働時間についても検討しましょう。
※職務の洗い出しには、「職務の整理表」などを使用すると検討しやすくなります。
詳しくは、「職務内容の選定ページ(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)」をご覧ください。
求人を出すときに、「一般事務」、「軽作業」、「清掃」などとひとくくりにするのではなく、具体的な作業内容を思い浮かべられるように提示すれば、求める人材を雇用しやすくなります。
【事務の例】 PC操作(データ入力)、コピー、シュレッダー、シール・ラベル貼り、文書の封入・発送、文書運搬(カート使用)、文房具等の物品整理、貸与品の受付・管理
【軽作業の例】 ○○の仕分け、納品確認、倉庫内整理、積込チェック、品だし、清掃(倉庫・フロアのモップがけ)、駐輪場整理、植栽管理
職務の洗い出しは、現場の協力なしには進みません。言い換えれば、職務の洗い出し作業を通じて、障がい者雇用に対する現場社員の理解や関心を引き出す副次的な効果が期待できます。
障がい者が能力を発揮しやすい職務を創出できれば、周りの社員は本来の職務(専門性が高い、責任を伴う、臨機応変な対応を求められるなど)に専念できるようになり、企業全体としての生産性が向上すると考えられます。
このページの所管所属は 障害者雇用促進センターです。