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更新日:2024年12月10日

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雇用事例:障害種別 身体障がい・知的障がい    ・精神障がい                   株式会社ヨコソー

     

企業紹介

住所:横須賀市森崎1-17-18
事業内容:マンション等の大規模修繕・施工管理
常用雇用労働者数※:204人(令和4年6月1日時点)


※ 常用雇用労働者数とは、1週間の所定労働時間が30時間以上の方の数と1週間の所定労働時間が20時間以上30時間未満の方の数を0.5倍した数を合算した数をいいます。(いずれも1年を超えて雇用される見込みがあることまたは1年を超えて雇用されていることが必要です。)

 

企業への質問

Q1 障がい者雇用に取り組むようになった「きっかけ」はどのようなことですか。

A1 社長が、企業として存続していくには地域社会に貢献する必要があるという考えを持っており、中学生の職業体験などを積極的に受け入れてきました。障がい者雇用についても、社長が関心を持って実践例を聴く機会があり、「うちがやらないで、どこがやるんだ」という経営陣の気概が浸透して取り組みを始めました。7年ほど前に、ハローワークと相談して就職面接会に参加することからスタートしました。

 

Q2 採用にあたって決め手となったことは何ですか。

A2 就職面接会に数名の応募があり、精神障がいの方1名を採用しました。コミュニケーションの問題がなく、パソコンの技術、当社で扱う関連機器の経験があったことが採用の決め手となりました。

 

Q3 仕事の創り出しはどのようにされましたか。

A3 最初は、図面などを扱う部門で業務をしてもらいましたが、専門性や、周囲とのコミュニケーションに課題があった為に、他部門への異動を経て、約2年後に現在の経営企画部門へ配置換えをしました。経営企画部門では、ファイリング、専門誌や新聞のスクラップなどの創り出しをやってもらいました。これらは、今ではなくてもいつかはやる必要がある業務です。今では、スタッフが使う機器の設定、新入社員に配布する備品などの準備、各種ラベルの張り替え、公共料金の伝票確認なども任せています。また、中学生の職業体験を受け入れるにあたり、業務選択の意見も求めることもあります。

 

Q4 定着している理由は、どのようなことだと思いますか。

A4 過剰に遠慮せず、言うべきこと、指摘することは明確に伝えるようになってきて、お互いのコミュニケーションがとれる状況になってきたのが一つの理由だと思っています。現在では、他のスタッフと対等な立場で意見を交わせるようになっています。また、集中し過ぎて疲れのサインが見えることがあるので、休息を取るよう伝えたり、場合によっては「取りやすいタイミングで休暇を取って」と声をかけたりするなど信頼関係ができてきています。無理して何日か休んでしまうより、お互いにとって良いことだと思います。それと、納期まで2~3週間ある業務を任せると速く進めて疲れてしまうので、長くて1週間程度の目標にするようにしています。他のスタッフを含めて、日ごろのコミュニケーションができていますので私が不在時には他のスタッフが指示等をしています。

 

Q5 特別支援(養護)学校の卒業生も採用されたとのことですが、きっかけと経過を教えてください。

A5 約4年前に、ハローワーク主催の特別支援(養護)学校見学会に参加したのがきっかけです。知的障がいの部門を見学しましたが、「健常者と変わらない」「素直でまじめ」という印象を受けました。それから1年経って、学校に相談をして職場体験実習を1名受け入れました。春の実習では、シュレッダー作業や資料づくりなどをしてもらい、秋の実習では他の部門で1週間、私たちの部門で1週間実施し、評価が高かったので採用につながりました。現在3年目でサポート部門に所属していますが、私たちの部門で行っていた業務を移行して任せています。素直でまじめであり、全く問題なく勤務し欠勤は1回もありません。同年代の社員のサポートもあり、昼休みは雑談するなどコミュニケーションが取れてるようです。今年は、将来の障がい者雇用率アップに対応しようという考えもあり、春の実習を2名受け入れました。実務に即したパソコン中心の業務を行ってもらい、2人とも操作には慣れている様子でした。秋の実習は、これから相談していく予定です。

 

Q6 障がい者を雇用した経験から学んだことはありますか。

A6 できないと決めつけるのではなく、小さい業務でもできることはないか、今すぐではなくてもやっておいた方がいい業務はないかと創り出していくと、そんなに難しいことではないとわかりました。廃棄しなければいけない書類が片付くなど、自分たちも楽になりました。

 

企業からのメッセージ

同じ目線になってきている

(経営企画部 人事課 サブマネージャー 川部高志さん)

最初のころは、どう接していいかわからないという遠慮がありましたが、次第に言うべきことは言う、任せるべきことは任せるという姿勢に変わってきました。「そこまでやらなくていいよ。ここをやって欲しい」と対等な立場で言えるようになっています。偏見がなくなり、同じ目線になってきているように感じます。また、地域の特別支援(養護)学校との関係ができたことも大きいと思います。

川部さん

 

 

 

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