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更新日:2024年12月10日

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雇用事例:障がい種別 知的障がい        株式会社イディアK&Iパートナーズ横浜

   

企業紹介

住所:横浜市鶴見区生麦1-17-1 キリンビール(株)横浜工場内
事業内容:ビール工場内での醸造・製造・物流の業務を受託
常用雇用労働者数※:194人(令和4年6月1日時点)


※ 常用雇用労働者数とは、1週間の所定労働時間が30時間以上の方の数と1週間の所定労働時間が20時間以上30時間未満の方の数を0.5倍した数を合算した数をいいます。(いずれも1年を超えて雇用される見込みがあることまたは1年を超えて雇用されていることが必要です。)

 

企業への質問

Q1 障がい者雇用に取り組むようになった「きっかけ」はどのようなことですか。

A1 会社のビジョンである、「『はたらく』を創造し、『しあわせ』を実現します」、企業理念の「フレキシブルサポート」(柔軟な働き方)を実現させたい、という思いがありました。「ダイバーシティ」という社会の流れで、人材の多様性を認め、様々な人に来てもらいたいという取り組みの一つが障がい者雇用であり、障がいのある方も企業にとって十分な戦力となり得ると考えました。

 

Q2 企業見学会や職場体験実習の受け入れなどはどのようにお役に立ちましたか。

A2 「就労支援機関による企業見学会」、「利用者見学会」、「職場体験実習」を通じ、「適材適所の選定」、「事前に準備出来たことにより、配慮した受け入れ体制づくり」につながりました。 

 

Q3 職場定着のために取り組まれたことはありますか。

A3 「利用者見学会」の時は「ビールケースの洗浄」や「家畜飼料用にリサイクルする麦粕の袋詰め」の作業を用意していました。この作業を根気よく、一日も休まずに続けてくれている方もいますが、この作業に一定期間従事された後、ご本人の要望を伺い、マンツーマンの2か月間の研修を通して適性を見極めた上で業務内容を一部変更した方もいます。会社としては様々な作業ができるようになって欲しかったので、ご本人の「他の仕事にもチャレンジしたい」という気持ちを大切にし、「希望があればいつでも応じますよ」という姿勢を示してご本人のモチベーションを維持しています。

 

Q4 障がい者を雇用した経験から学んだことはありますか。

A4 業務内容を変更することでマッチングがうまくいき、ステップアップした方は、飽きっぽいという見方ではなく、むしろチャレンジ精神があるというプラスの評価をすることができました。一方で、勤怠状況についてご本人の本音を聞き出すのが難しく、出勤時間を変更するなどの工夫をしましたが退職された方もいます。いつもスーツ姿で出勤されていた方なので、「事務系の仕事を希望されていたのかな」「マッチングがうまくいけばもっと続けられたかもしれない」と思い返されます。うまくいかないことをご本人のせいだけにするのではなく、会社としても本当に今の業務がご本人に合っているのか、もっと能力を発揮できる業務があるのではないかといった視点から、定着に向けた取り組みをすることが必要だと思います。ご本人の関心・意欲があれば親切丁寧に指導することで社員のスキルが伸びていくことは障がい者雇用が教訓になりました。

 

Q5 現場への円滑な受入れのために、配慮されたことはありますか。

A5 現場職員に対して、「障がい者を偏見無く受け入れたい。現場だけに負担がかからないようにする」旨を所長から説明して理解を深め、当初はビールケースの洗浄部門に複数名の障がい者を配置しましたが、現場指導職員の負担を軽減するため、出勤時間が重ならないように調整するなどの工夫をしました。

 

Q6 障がい者を雇用して、障がい者雇用に対する見方や、職場に変化はありましたか。

A6 障がい者への先入観はありましたが、障害者雇用促進センターの出前講座を受けることで考え方が変わり、実際の現場で受け入れてみて、障がい特性はあるものの通常に働けており、障がいのない方と同等の戦力となっています。現在は特定の部門に障がい者を配置していますが、今後は様々な部門に拡げていきたいと考えています。

 

企業からのメッセージ

先入観にとらわれず、「適材適所」で十分な戦力に

(左:総務人事担当 大塚泰さん 右:セクションリーダー 佐藤智広さん)

先入観にとらわれている部分を見直し、適材適所で配置をすることで優れた能力を発揮し、雇用の創出につながっていくと思います。戦力として働いてくれることで、会社としても、周囲の同僚職員としても助かっています。

 

イディア社員

 

本人からのメッセージ

いろいろな仕事にチャレンジして

(安藤悟さん)

最初は麦粕の袋詰め作業をしていましたが、いろいろな仕事をしてみたかったため上司に相談したところ、いくつかの業務を試しに行わせてもらって、工場排水の水質検査を主な業務に変更してもらいました。
工場排水の水質検査は、海に流す前に基準値以下になっているか確認する責任の重い難しい仕事ですし、やりがいを感じています。また、一人でできる仕事なので向いていますし、これからも続けたいです。休日の楽しみはテレビでスポーツ観戦をしたり、自分でコーヒー豆を取り寄せて淹れたり、お店にも飲みに行ったりすることで、仕事以外の時間も大事にしています。これから就職する方にも「いろいろな仕事」にチャレンジして欲しいと思います。

イディア本人写真

ずっと働き続けたい職場です

(村山春花さん)

ビールケースの洗浄や段ボールのリサイクル業務を担当しています。前の職場より給料が高いこと、有給休暇があることが励みになっており、体力を生かした自分の得意な仕事ができることが楽しく、ずっと働きたいです。体を動かすことが好きで、休日や仕事帰りなどほぼ毎日ジムに行ってエアロビクスやダンスなどしたり、給料で洋服などを買ったりするのが楽しみです。将来は皆と同じ勤務時間で働くのが目標です。これから就職する方に伝えたいのは「遅刻・早退・欠席しない!」です。

イディア村山さん

このページの所管所属は 障害者雇用促進センターです。