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更新日:2024年12月10日
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住所:鎌倉市上町屋325番地
事業内容:ITシステムの構築、業務用PCの管理に関わるサービス、電子機器組立・検査等
常用雇用労働者数※: 159.5人(令和4年6月1日時点)
※ 常用雇用労働者数とは、1週間の所定労働時間が30時間以上の方の数と1週間の所定労働時間が20時間以上30時間未満の方の数を0.5倍した数を合算した数をいいます。(いずれも1年を超えて雇用される見込みがあることまたは1年を超えて雇用されていることが必要です。)
A1 2008年に従業員からの紹介により障がい者を1名雇用するところから始まりました。その後、ハローワークの指導もあり、2013年から企業として雇用の体制を整備したうえで本格的に採用を始めました。特に直近では、2020年に障がいのある従業員が1名退職してしまったことから、ハローワークや障害者雇用促進センターに相談させてもらいながら新たな雇用に向けて準備を始めました。
A2 総務部門では社内で使用する備品の管理や社員あて郵送物の仕分け・配布、従業員用の弁当の発注及び従業員が共用する物品等のアルコールによる消毒作業など庶務全般を、事業部門では名刺印刷や各種ソフトウェアの契約、請求データ、書類の作成業務を担当しています。また情報システム部門では社内の情報システムの開発業務に携わっています。それぞれの部署において、障がいのある方個々の強みを生かせる業務に従事してもらっています。
A3 障がいのある方の雇用に向けて、まずは障害者雇用促進センターの支援も得ながら、社内での体験実習等を行ったり、各就労支援機関の職員の皆さんから障がいの内容について説明を伺ったりしてきました。その結果、障がいのある方々にとって、どのような具体的配慮が必要であるのかを聞き取ることができ、そのような取組みを繰り返すことで安心して受け入れられる環境が整ってきたのだと思います。また、採用後もどのような配慮を望んでいるかを適宜聞き取り、それをどの範囲まで伝えてほしいのかを確認しながら、理解が得られるようにしています。
A4 障がい者を雇用することは、その人その人に応じた配慮を必要としますが、それは障がい者に限ったことではないということを学びました。そのことは、職場全体が優しくなれる、強い言葉遣いをしないように配慮するなどの気遣いが自然にできるなどの効果を生みました。そして、障がいのある方だからといって区別したり、はれものに触るような対応は必要ではなく自然に触れ合える雰囲気が生まれることになりました。
A5 障がいや疾病の状況によってはそのときどきに応じて負荷や生活全般にかかる負担感なども変化していくと思います。企業として不十分な点があれば見直しを行っていくことにより、自然にサポートできる体制を作っています。具体的には、障がいのある従業員の方の席を実際に雇用に携わった採用担当者の隣にするなど、日ごろからいつでもお互いに困りごとを共有できる環境を提供しています。
また、新たに聴覚障がいのある方との円滑なコミュニケーションを図るため、社内で手話通訳者の配置や手話サークルの開催なども始めることとしています。このような取り組みをすることにより、ご本人にも就労に対する自信が生まれ、さらに新しい業務に取り組む意欲につながるのではないかと思います。
A6 障がいのある方の就労が定着していくためには、日常的な目配りとは別に、ご自身が普段言いにくいと思えるような課題、悩みを第三者に相談できる場が必要であると思っています。そのため、1月に1回は十分な時間をかけ、産業医や産業カウンセラーによる個別面談を行っているほか、2,3か月に1回は支援機関、企業担当者、障がい当事者の3者で面談をするなど、必要に応じて障がいのある当事者の置かれている悩みごとなどを聞き取り、解決方法を共に考え動いています。特に、生活上の悩みなど日々ご本人が抱える課題などについては、就労支援機関などの協力を必要なときには求めることが必要だと思います。日ごろから関係を持ち続けることにより、このような悩みや課題について芽の小さいうちに摘み取ることができ、ご本人に寄り添い、信頼関係が高まるといった好循環が生まれると思います。
(総務部長 遠藤恵さん)
障がいのある方を雇用する場合、「どのような仕事についてもらえばよいかわからない」ことが多く、不安があると思います。しかし、障がいのある方々は性格もそれぞれで、色々なタイプの方がいます。障がいの種別や見た目だけで判断せず、実際にどのような仕事が合っていて、企業にとっても、業務を担ってもらうことで今後も必要な人材として活躍してくれるのか、性急に結論を出すことなく、じっくりとご本人と話しながら積み重ねていくことが必要だと思います。
そうすることで、企業全体としても得るものが必ずあると思います。
(総務部人事課 牛丸さん)
支援機関と連携することで、採用時にご本人がどのような仕事が向いているのか情報が得られます。また、働くにあたっての心構えなど教育もされており、採用後のフォローも得られ安心して受け入れることができますので、支援機関との連携は非常に有効です。
(Aさん)
初めは、緊張することもありますし、自分のしたい仕事をやりたいと思うこともあると思います。でも会社の皆さんを信じて、もう少し頑張ってみよう、新しいことに好き嫌いなく飛び込んでみようという気持ちを持ち、まずは何にでも挑戦することで新しい発見があり、仕事の幅も広がり、自信も持てるようになると思います。いま、頑張って働くことにより、給料がもらえてそのお金を自由に使えることに嬉しさを感じています。
(名刺作成コーナー)
(Bさん)
自分の障がいや疾病を入職時から周りの社員に伝えてもらうことで、具体的にどのような配慮が必要なのかをわかってもらうことができました。また、配慮してもらいながらも「今度はこの仕事はどうかな」と振ってもらい、頼りにされている、仕事を通じて人として成長していることが感じられることが一番嬉しいです。障がいなどの生きづらさを持っていると、確かにできることとできないことがあり、制限されることや運によって左右されてしまうこともあると思います。しかし、あまり不安に思ったり難しく考えたりせず、人との接し方や問題の解決の仕方を(周りの人の支援も得ながら)自分なりに学んだりと、働く場を自分を成長させる場と捉えてみてはどうかなと思います。
このページの所管所属は 障害者雇用促進センターです。