ホーム > 教育・文化・スポーツ > 教育の安全・安心 > 青少年の健全育成 > かながわの青少年行政 > 青少年の健全育成を進める県民大会(令和4年度まで) > 令和4年度青少年の健全育成を進める県民大会
更新日:2024年2月14日
ここから本文です。
令和4年度青少年の健全育成を進める県民大会開催結果について
講師:柴田 彩千子氏(東京学芸大学教育学部准教授 博士(教育学))
【基調講演の概要】
子どもを支援する「大人」には「保護者」や「教師」のような、直接指導、監督するような「縦の関係」だけでなく、子どもを評価せず、利害関係のない「ナナメの関係」にある大人が必要。
学校における教員だけでなく、地域の多様な専門性を持つ支援者によるチームとして支援にあたることが必要である。
子どもを支援することは、支援する大人にとってもそこで学び、成長できるというメリットがある。PTA活動をきっかけとして人的ネットワークや実務スキルを得て地域支援者として活躍された方々の事例を紹介し、ポストコロナ時代の地域支援には、子どもの居場所と、気軽に相談できる大人の支援者を増やすこと、またそのためには大人が活動しやすい社会にライフチェンジしていく視点と、共働きやひとり親の保護者も地域活動に参加しやすい仕組みづくりが求められている。
【参考】講演資料「ポストコロナ時代の地域支援」(写真データ削除)(PDF:1,759KB)
子どもの居場所作りや地域による青少年支援について事例紹介や意見交換が行われた。
子どものPTAに関わったことをきっかけとして、超多忙な学校・教員を支える役割として機能するよう、参加者を増やすためのPTAの改革を行った事例や、部下が地域活動に参画しやすい職場づくりへの意識改革として「イクボス」を提言してきた事例を紹介。
子どもとの関わりの中で大事なのは子どもを「子ども扱い」しないこと。答えは子どもの中にあることを意識し、大人はそれを傾聴する姿勢が大切である。
馴染みや知り合いのいない地での子育て経験から、子育て支援の活動を開始した経験を紹介。
「居場所」として、公的支援とは別に、出入り自由なゆるいつながりの選択肢があることが理想。子ども食堂は、食を通じたゆるいつながり方としてとても有効。
「居場所」は物理的な身の置き所のほか、精神的な居場所として所属意識や役割を持つことも大事。居場所というと、場やイベントなど空間や機会を作ることを考えがちであるが、実は人と人との関係の中にある。
大人自身が変わり、積極的に声をかけ、人との関わりの楽しさを伝えてほしい。
【参考】事例・活動紹介スライド資料(PDF:1,063KB)
自分自身は、居場所がないと感じたことはない。
普段、大人と関わる場面はほとんど家と学校でしかない。地域での活動もあまり参加していない。
居心地の良い場所は人それぞれの感じ方が異なると思うので、いろいろな種類から選べるとよい。
自分にも教えられることや、役に立っている実感を得られると自分の居場所にもなる。
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 子どもみらい部青少年課です。