更新日:2024年11月11日
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管内の鎌倉時代にゆかりのある観光スポットを紹介します。令和4年に開催された、「いざ、神奈川!デジタルラリー」(すでに終了)で紹介された観光スポットの紹介です。
いざ、神奈川!デジタルラリーは令和4年8月5日から12月26日までの期間に実施されたイベントです。
「いざ、神奈川!デジタルラリー」で紹介した順番で掲載しています。
上浜田中世建築遺構群(上浜田遺跡)【海老名市】
愛甲三郎館跡石碑【厚木市】
国分寺【海老名市】
龍峰寺【海老名市】
わだ坂・藤橋【相模原市】
日向薬師【伊勢原市】
久所浅間神社【大和市】
薬王院【大和市】
三島社【海老名市】
早川城址(城山公園)【綾瀬市】
小田急海老名駅中央口を出て、ビナウォーク方面へ。
ビナウォークには入らず、南へ向かいます。
少し歩くと右角にセブンイレブンが見えるので、交差点を左へ。
少し歩くと、ジョナサン・海老名中央店のところを右へ。
最初の交差点を左へ曲がり、市道大谷峰線を道なりに30分ほど歩きます。(ちょっと坂道が続きますが、がんばってください)
やがて、右手に公園が見えてきます。
ここが「浜田歴史公園」です。この写真の奥に見えている垣根の向こう側に遺構があります。
垣根まで来て下を見ると、普通の公園では見られない景色が広がります。
そのまま、下へと歩きます。
まず最初にあるのが「付属屋」の跡です。
その次にあるのが「厩舎」の跡です。
一番奥にあるのが「主屋」となります。
ちょっと場所を移動して、全体の配置を見てみます。
斜め上から見ると、このような配置に並んでいます。
鎌倉時代との関わり
出土した物証から鎌倉時代から室町時代にかけての遺構だとわかりました。
主屋、付属屋、厩舎から構成されています。
この地域が中世の渋谷荘に属し、渋谷一族と大谷氏との関連性もうかがわせます。
それ以上のことはわかっていません。
このような遺構から、当時の生活が想像されます。
アクセス情報
住所:海老名市浜田町5
アクセス:海老名駅より徒歩約35分
おススメ:公共交通機関
※公園にはトイレがありません。
愛甲石田駅東口から東南から北西に伸びる県道604号線を北西に約15分歩くと東名高速道路があります。
高速道路を越えて2つ目の信号「愛甲西」を右手に曲がり、すぐを左手に曲がります。
その先30m程度で石碑があります。(上愛甲自治会館のとなり)
鎌倉時代との関わり
現在は神明社が建っていますが、「新編相模国風土記稿」には地元伝承としてこの地に畠山重忠を討った愛甲季隆の館がかつて存在していたとあります。
アクセス情報
住所:厚木市愛甲西3の4
アクセス:愛甲石田駅より徒歩15分
おススメ:公共交通機関
この周辺には、愛甲三郎に関係する場所が他にもあり、すぐ北側の宝積寺には、「愛甲三郎供養塔」があり、近くを流れる玉川を遡上すると、玉川球場前に「縁切り橋」の石碑があります。
「愛甲三郎供養塔」
宝積寺の山門です。
「縁切り橋」の石碑
縁切り橋へ向かう途中の風景
「あゆコロちゃん」も橋の欄干で出迎え。
縁切り橋の石碑遠景です。
縁切り橋の石碑には、『愛甲三郎季隆は頼朝に愛されていた「丹後の局」を安産祈願で案内して参詣した際、頼朝の妻・政子により差し向けられた一千騎の軍に愛甲館を焼討ちされた。急報を受けた季隆はこの橋まで来たが館は火の海。これを機に季隆は北条方から心が離れ後に和田合戦へと進んだ事から、村人はこの橋を「縁切り橋」と、呼ぶようになった』と記載されています。
【ちょっと足をのばして】
愛甲石田駅南口から和菓子屋さん前を通り、郵便局横を下っていくと「富塚豆腐店」があります。
富塚豆腐店は慶応元年(1865年)創業。大山湧水を利用した天然の井戸水と厳選された大豆を利用し、おいしいお豆腐を作っています。
こちらの看板商品は、その名も「愛甲三郎」です。
国産大豆の濃厚な味わいから、地元の方をはじめ多くの方から支持を得ています。
愛甲石田駅南口・商店街では「愛甲三郎納涼祭」というイベントも開催されています。
デジタルラリーのお帰りの際には、ちょっと足をのばしてみてください。
富塚豆腐店の遠景です。
こちらが「愛甲三郎」豆腐です。
第2幕のチェックポイントを紹介します。
今回の訪問先は、国分寺(海老名市)、龍峰寺(海老名市)、わだ坂・藤橋(相模原市)、日向薬師(伊勢原市)となります。
県道40号線(横浜厚木線)にある「海老名の大欅」を曲がると正面に入口の階段があります。
階段の右手を道なりに上がっていくと広い駐車場があります。
境内を入るとまず目につくのは、1292年に物部國光により鋳造された梵鐘です。(国指定重要文化財)
鎌倉時代との関わり
奈良時代に建てられた寺院で、吾妻鏡には、源頼朝が国分寺などの相模国内の寺社に神馬を献上し、北条政子の安産祈願を命じたことが記載されています。
アクセス情報
住所:海老名市国分南1の25の38
電話:046-232-8212
アクセス:海老名駅より徒歩10分
おススメ:公共交通機関・自家用車
駐車場は10台程度駐車できますが、できれば公共交通機関がおススメです。
仁王門を通り、境内に入ると手入れされた草木がたくさんあります。
それぞれに名札がかかっているので、親切で樹木の勉強にもなります。
正面には観音堂があり、その右手が御本堂です(写真右手)
扉や壁などにミツウロコの意匠がちりばめられた客殿もありました。
鎌倉時代との関わり
境内には、源頼朝が千手観音像を安置し、お寺を再興させたといわれる旧清水寺の観音堂や仁王門があり、四季折々の植物を見ることができます。
アクセス情報
住所:海老名市国分北2の13の40
電話:046-231-5074
アクセス:海老名駅より徒歩20分
おススメ:公共交通機関
住宅地の中にあるチェックポイントです。
駐車するスペースがないので、公共交通機関がおススメです。
鎌倉時代との関わり
重臣の一人である和田義盛にゆかりがある場所です。
藤橋は、和田義盛が藤で橋をつくったとされています。
アクセス情報
住所:相模原市中央区上溝1779先
電話:042-769-8236
アクセス:上溝駅より徒歩10分
おススメ:公共交通機関
普段は地元の野菜などを販売している駐車場から下っていくと、休憩所やきれいなトイレが完備されています。
御本堂は国指定重要文化財であり、その左手にある宝物殿には数多くの文化財が納められています。
鎌倉時代との関わり
1194年に源頼朝が、娘、大姫の病気治癒を祈って参詣しており、その後、源頼朝・北条政子夫妻や三代将軍源実朝夫人からの信仰を集めました。
アクセス情報
住所:伊勢原市日向1644
電話:0463-95-1416
アクセス:伊勢原駅北口よりバス下車徒歩15分
おススメ:公共交通機関・自家用車
浅間神社の正面です。
昭和50年に現在地に遷宮されているそうです。
鎌倉時代との関わり
こまかな創立年代はわからないそうですが、源頼朝が創建したと伝えられています。
また、源義経が鎌倉入りを諦めて京に戻るときに浅間神社で休憩をし、このときに鶴が鎌倉の方角へ飛んでいくのを見て、鶴でさえ鎌倉に入れるのに自分は行くことができないことを嘆き、頼朝に献上するために持参した財宝を境内に埋め、歌を詠んで去ったと言われています。
アクセス情報
住所:大和市下鶴間391
電話:046-275-2409
アクセス:東急田園都市線「つきみ野駅」徒歩12分
駐車場:表側に数台、裏側にも駐車場あり
おススメ:公共交通機関
隣に専用駐車場がありますが数台のみ駐車可能です。
市道から階段を数段上がると「薬王院」です。
「薬王院」となります。この奥にご本尊があるそうです。
現在は、お隣にある「信法寺」の別院となっています。
鎌倉時代との関わり
上和田の地頭であった和田義盛が目を患い、7日間薬師如来に祈願したところ、霊験により快癒しました。
さらに、侍所別当を任ぜられたら一院を建てると願をかけたところ、それも叶えられ、上和田に薬王院を建立しました。本尊の薬師如来像は眼病平癒の仏様として信仰されています。
アクセス情報
住所:大和市上和田2707-1
電話:046-267-5002
アクセス:小田急江ノ島線「高座渋谷駅」徒歩18分
駐車場:となりに専用駐車場(数台分)あり
おススメ:公共交通機関
近くに駐車場が見当たりませんでした。「社家駅」も近いので、公共交通機関がおススメです。
鐘には「奉納三島神社」と記載されていました。
周辺は住宅地ですが、静かな場所で、心が休まります。
鎌倉時代との関わり
源頼朝が伊豆三島社を勧請した鶴岡八幡宮の末社で、神主家の阿藤海老名氏は下海老名郷領家職を給付されていました。神主が本拠を構えたことから、この地を「社家」と呼びようになったとも言われています。
アクセス情報
住所:海老名市社家3392
アクセス:JR相模線「社家」徒歩9分
駐車場:境内に停めました
おススメ:公共交通機関
早川城址は現在、城山公園として整備されています。
管理棟のとなりには、発掘調査で明らかになった早川城址について説明があります。
御家人の渋谷氏ゆかりの城と伝えられており、学術調査の結果、中世城郭関連遺構が発見されました。
城山公園の案内図です。入口広場から、公園の中心の「桜の広場」を目指して、なだらかな坂を上っていくと、、、
坂の途中には遊具がありました。
土塁、堀切などの遺跡があります。案内板も設置されています。
「桜の広場」に到着しました。散歩道をウォーキングしている人もいます。
「桜の広場」にはこんな樹木クイズもついてます。
標識をめくると、答えがわかります。お子様も楽しく学べますね。
鎌倉時代との関わり
御家人であった渋谷氏のゆかりの城という伝承があります。
学術調査の結果、室町時代には山城があったと考えられています。
早川城跡は県内でも遺存状態が良好数少ない中世の山城跡の一つで、土塁、堀切、物見塚、曲輪などが残っており、現地で見学することができます。
アクセス情報
住所:綾瀬市早川城山3丁目4-1
電話:0467-70-5637
アクセス:小田急小田原線「海老名駅」からバス15分
駐車場:あり(112台)
おススメ:自家用車
企画調整部商工観光課(厚木合同庁舎内)
電話046-224-1111内線2521から2523
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