横浜平沼高等学校
神奈川県立横浜平沼高等学校の活動内容を紹介するページです。
横浜平沼高等学校における「卒業生との連携~先輩セミナー」の取組【神奈川県立横浜平沼高等学校】
1.はじめに
明治33年に神奈川県高等女学校として設立された本校は、今年で創立123年を迎えた伝統校です。人間性豊かで創造力に富み、指導的な役割を果たせる人間を育成することを学校教育目標としています。
本校では同窓会組織である真澄会と連携し、さまざまな行事・交流を密に行っています。また、伝統校にふさわしい平沼高校の歴史を学ぶ校史教育を行っており、校内に歴史資料展示室が置かれているのも特徴の一つです。同窓会事業の一環として、各界から卒業生を招き先輩セミナーと銘打ったイベントを毎年開催し、高校生に幅広い知識や人生観に触れる機会を提供しています。
2.先輩セミナーの取組について
令和5年11月16日(木曜日)5,6時間目、総合的な探究の時間SL(Self Learning)の時間の中で、1年生を対象に、先輩セミナーが開催されました。
卒業生のプロフィール紹介・各分野の紹介や仕事について、先輩の思いや目指しているものなどについてお話しいただきました。
生徒たちは興味のある分野を選択し、話を聞いた後、質疑応答の時間で仕事や進路に関するわからない点や心構え等について熱心に質問していました。
3.受講してみての生徒の感想(一部抜粋して掲載)
- (テーマパーク、スタッフについてのお話を聞いた感想)
「テーマパーク関係で働きたい」という過去の夢を諦めきれず、OL→キャストになったと話していました。夢をかなえるのに遅すぎることはないということを教えてくれました。衣装品質の確認、服のクリーニング、出演者の着替えの手伝いなど一日にやることがとても多いが、楽しく仕事をしていると話していました。好きという思いは本当に大切だなと感じました。
- (薬剤師についてのお話を聞いた感想)
薬剤師さんは患者に薬を渡すだけでなく、薬を飲みやすくするゼリーの開発、医師が処方した薬の量や種類の再確認など様々なことを行っていました。また、薬に関わる仕事において大切なことは、患者と医療関係者のつながりであり、その上で様々な人とコミュニケーションをとることが大事だと教えてもらいました。
- (分析センター職員についてのお話を聞いた感想)
輸出入貨物の調査・鑑定をし、今まで5000~6000件の事案の分析の中から、担当したいくつかの事案を資料とともにお話していただきました。分析を1つ間違えるだけで膨大な被害が出ること、分析には化学だけでなく、物理学や数学などのいろんな知識が必要だということを教えてくださいました。
- (大学教授、宗教学についてのお話を聞いた感想)
人生の転機をテーマに学生の時や僧侶、大学教授をしているときに何を考え、どのように行動したか、他にも様々なことをお話ししてくださいました。宗教や文化は「自分を見つめなおすことのできる鏡」。宗教のことを恐ろしいものと思わず、真剣に学ぶことで人生をより深く味わうことのできる一種の考え方だということを教えてくださいました。
- (個人起業家、IT関係についてのお話を聞いた感想)
誰と何をするか、新しいことに迷わず挑戦するという2つのことを大切にしていて本当に楽しんで仕事をしていることが伝わってきて、いつか自分もこんな風になりたいと思うようなお話でした。学生時代に起業することやITというものは自分の中には選択肢にはなく、新鮮で視野が広がるものだったし、将来の期待や希望が高まるものでとても聞いていてためになりました。自分もしたいこと、やってみたいことへ、変に考えないで全力で取り組んでいけるようになりたいと思います。
4 結びに
先輩セミナーでの話に心動かされ、過去には選択した分野の勉強をしたいと進路を決めた生徒もおり、先輩の背中を見て、後輩が継承している手ごたえを感じています。本校はこれからも、未来を担う人材を育成するための方策を随時展開していきます。
神奈川県立横浜平沼高等学校
電話:045-313-9200
(掲載内容は掲載日現在のものです。最新の情報は各県立学校のホームページでご確認ください。)