更新日:2024年7月25日

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海洋科学高等学校

神奈川県立海洋科学高等学校の活動内容を紹介するページです。

生物環境科における地域学校との連携活動「ヒラメ放流体験会」【神奈川県立海洋科学高等学校】

1 はじめに

 本校は、神奈川県で唯一の水産・海洋系の学科を設置する高校です。水産・海洋における専門分野を学ぶ4つの学科(船舶運航科、水産食品科、無線技術科、生物環境科)で編成されており、実習などの体験的学習や各種資格の取得へのサポートを通して、将来の海のスペシャリストとして幅広い分野で活躍できる生徒の育成を目指しています。今回は、生物環境科で実践している「ヒラメ種苗生産」の取組の一環である仔魚放流での、地域学校との連携活動の様子をご紹介します。
※種苗(しゅびょう)生産・・・親と同じ形になる全長2-3センチメートルの稚魚期まで育てること

2 県立武山支援学校との連携活動「ヒラメ放流体験会」

2-1本校でのヒラメ種苗生産

 生物環境科では、地域の水産業への貢献として、漁協や神奈川県水産技術センター、神奈川県栽培漁業協会等とも協力をし、ヒラメ、アワビ、ナマコの種苗生産と放流を行っています。本校では、1月頃にふ化した仔魚を飼育し、4月末に放流することを目標に実習を行っており、令和6年度は、4月26日にヒラメの仔魚を海へ放流しました。この実践においては、昨年度より武山支援学校の生徒を招いて一緒にヒラメ放流活動を行っています。授業交流を通して生徒同士が共に学び、共に育つことを目的とし、本校生徒にとっては地域社会に活躍する人材の育成を図っています。

ヒラメ種苗生産の様子

2-2ヒラメ放流体験会レポート

 放流体験会には、武山支援学校より約15名の生徒が参加しました。その一人ひとりと本校生物環境科の生徒が”バディ”を組み、約半日の体験会を実施します。放流体験会の前に、「神奈川の漁業について」「種苗生産実践について」「ヒラメの紹介」「放流での注意事項」などのオリエンテーションも生徒が授業者となって行いました。オリエンテーション終了後、いよいよ本校近くの斉田浜へ移動し放流活動を行います。

オリエンテーション斉田浜へ向かう

 小さなヒラメが海へ放流される中で、武山支援学校の皆さんも本校生徒も“元気に大きくなってね”と声をかけていたのが印象的でした。

放流の様子ヒラメの仔魚

3 おわりに

 本校生徒にとって今回のヒラメ放流体験会は、授業者となって体験会を運営したことで自身の学びを深め、これからの将来に向けて社会で活躍する人材に必要なコミュニケーションスキルも学ぶ機会になりました。また武山支援学校の皆さんにとっては、日常では経験できない水産の学びに触れ、海をフィールドにした体験的な学びの機会となったことでしょう。このような経験が、互いの生徒たちにとって卒業後の社会においても、共に学びあい、育つきっかけに繋がることを願っています。

感謝状

 

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