初期公開日:2023年3月22日更新日:2024年4月26日

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神奈川県介護予防事業市町村支援委員会専門部会(令和4年12月21日)議事録


開会

開会

事務局

皆さまこんばんは。
改めましてよろしくお願いします。
本日はご多忙のところお集りいただきましてありがとうございます。
議事に入る前まで司会を務めさせていただきます。
ただいまから、令和4年度神奈川県介護予防事業市町村支援委員会専門部会を開会させていただきます。

高齢福祉課長挨拶

事務局

会議に先立ちまして、県高齢福祉課長垣中よりご挨拶申し上げさせていただきます。

高齢福祉課長

皆さまこんばんは、高齢福祉課長の垣中でございます。
委員の皆さまには大変お忙しい中会議にご出席をいただきまして、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症では第8波が猛威をふるっておりますが、これまで約3年間に亘る長期の外出自粛によりまして、高齢者の心身の機能低下や認知機能低下も問題になっております。
コロナ禍での介護予防事業の推進に、市町村、専門職の皆さま、住民の皆さまと共に取り組んでいけるよう、皆さまからのご意見を頂きながら取組を進めていきたいと考えております。
本県には在宅医療・介護を含む地域包括ケア推進のため多職種が参画している神奈川県在宅医療推進協議会の下部組織として「リハビリテーション部会」がございますが、今後は、この部会の取組とも連携しながら、市町村の多職種連携、地域リハビリテーションの取組への支援を進めていく必要があると考えております。
本日の部会におきましては、医療、保健福祉事務所、市町村、学識経験者等、様々なお立場からの委員の方がおられますが、皆さまの幅広い見識や経験にもとづくご意見等は、県にとりましてとても貴重なものと考えております。
オンラインでの会議ではございますが、また限られた時間ではございますが、活発なご議論をよろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。

会議の公開、部会長副部会長の選任

事務局
  • 会議の公開について、公開とする旨確認、各委員了承
  • 部会長と副部会長について、引続き部会長は田中委員、副部会長は古井委員にお願いする旨確認、各委員了承

報告事項(1)
介護予防事業ワーキング報告

田中部会長

はい、よろしくお願いいたします。
それでは次第に添って、報告事項(1)介護予防事業ワーキングについて事務局よりご説明をお願いいたします。

事務局

令和4年6月9日にオンラインで介護予防事業ワーキングを開催いたしました。
出席者につきましては、資料1-1をご参照ください。
資料1-2をご覧ください。
討議事項は、市町村介護予防事業支援のための人材育成事業について、研修の内容・方法・対象者について等委員の方からご意見を頂きました。
頂いたご意見では、初級・中級・上級の研修の内容や対象者について、初級編では通いの場を中心とした基本的な市町村介護予防事業の考え方を学んでいく機会として地域活動に興味を持つ方に間口を広げた方がよいのではないか、中級編は一体的実施事業や地域ケア会議について事例を含めて深めていく内容で市町村職員や専門職等を対象とする、上級編は各職能団体で実施するのでそれぞれの専門的な内容について研修する等職能団体の役割に合わせた内容・対象者について様々なご意見を頂きました。
また、研修方法についても、オンラインや動画撮影、見学・実習・OJT等色々な提案がありました。
また、受講者の活用については、受講しただけでは実働するのは難しいのではないかとのご意見もいただきました。
委員の方の意見を参考に委託業者である理学療法士会と話し合いを重ね、10月に初級編研修、12月に中級編研修を開催したところです。
詳細につきましては、この後、理学療法士会から報告があります。
報告事項は2件ありましたが、ワーキングの後の事業の展開については、このあと詳細を説明いたします。
一つ目の「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施における通いの場への伴走支援事業」については、「通いの場」をはじめとしたポピュレーションアプローチのあり方や高齢者の生活機能の改善と疾病予防・重症化予防に向けた効果的な取組等について、市町村にアドバイザーを派遣し、個別の課題やニーズに対応した支援を行っています。
アドバイザーは本会議の田中部会長にお願いしております。
令和3年度は秦野市・厚木市・海老名市・寒川町の4市町、令和4年度は厚木市・海老名市・相模原市の3市について、伴走支援をしております。
二つ目の「地域包括ケア推進事業における専門職等派遣事業」について、令和4年度の派遣先市町村・専門職の種別等について事務局から報告いたしました。
以上、介護予防ワーキングの報告を終わります。

田中部会長

ありがとうございます。
本日は時間が限られておりますので、質問につきましては報告事項(3)の説明の後にまとめてお願いしたいと思っております。

報告事項(2)
令和4年度県による市町村の介護予防事業支援について

ア 市町村介護予防事業支援のための人材育成事業

田中部会長

それでは報告事項(2)令和4年度県による市町村の介護予防事業支援について、まずはア市町村介護予防事業支援のための人材育成事業について地域リハビリテーション三団体協議会の久保木委員からお願いいたします。

久保木委員

はい、それでは令和4年度県による市町村の介護予防事業支援につきましてご報告させていただきます。
委託先としましては、神奈川県理学療法士会で委託された事業の運営を行っております。
資料2をご覧ください。
初級研修につきましてはオンライン研修としまして、令和4年10月15日土曜日に、「再考:健康長寿と幸福長寿、老いることの意味を問い直す」ということで、東京大学の飯島先生を講師としてお呼びしました。
参加者につきましては、資料のとおり申込者は122名、当日受講者は78名ということになっております。
初級研修につきましては、オンデマンド配信を11月12日から11月30日約10日間でございますが行いました。
配信申込者は131名、視聴回数は155回ということになっております。
中級研修もオンライン研修として開催しております。
中級研修につきましては、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施と地域ケア会議の実践例という形で行っております。
開催は12月10日の土曜日9時から15時、定員100名に対して、申込者に関しましては121名になりました。
うち参加者につきましては84名でした。
中級に関しましては、実践例ということで、小田原市さんの事例について通いの場及び地域ケア会議についてシンポジウム方式におきまして開催しております。
中級研修におきましてもオンデマンド配信を予定しております。
1月の配信に向けてただ今準備中という形になっております。
また上級研修につきましては各職能団体におきまして計画をしていただいているところです。
現在こちらで把握させていただいている研修につきましては、中級の時にご案内させていただきましたが、神奈川県歯科衛生士会で開催される研修につきましては、地域ケアにおいて歯科衛生士に期待することということで、年明け1月22日に40名の定員という企画がありますが、既に定員に達しているためにアナウンスのみに終わっております。
また神奈川県理学療法士会におきましても、1月21日の土曜日に開催の予定という形で今神奈川県理学療法士会のホームページに募集掲載がされております。
その他、作業療法士会・栄養士会・言語聴覚士会におきましては、現在の段階では企画中ということで伺っております。
以上です。

田中部会長

久保木委員ありがとうございました。

イ 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施における通いの場への伴走支援事業

田中部会長

それでは続きまして、報告事項(2)イ高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施における通いの場への伴走支援事業について、事務局よりご説明をお願いいたします。

事務局

報告事項(2)イ高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施における通いの場への伴走支援事業についてご説明いたします。
資料3をご覧ください。
一体的実施事業については、高齢者の心身の多様な課題に対応しきめ細かな支援を実施するため、後期高齢者の保健事業について、後期高齢者医療広域連合と市町村が連携し、市町村において介護保険の地域支援事業や国民健康保険の保健事業と一体的に実施できるよう、「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」が制度化され、令和2年4月から取組が開始されたところです。
神奈川県では33市町村のうち22市町村が実施しており、10市町村が令和6年度までに実施予定、1市町村が実施予定なしとなっております。
伴走支援事業は、今年度は相模原市・海老名市・厚木市の3市に3回ずつ支援を行っていく予定で、現在2回目までの支援を行っておりますので、取組概要をご報告いたします。
昨年度より後期高齢者医療広域連合、今年度より県のアドバイザーである理学療法士・作業療法士にも入っていただいております。
相模原市から説明いたします。
ハイリスクアプローチでは健康状態不明者の把握について、ポピュレーションアプローチでは通いの場でいきいき百歳体操を行っているが、マンパワー不足で事業拡大できないという課題がありました。
保健師がとても丁寧に対応されていたので、既存の事業を活用したり優先順位を考えて多職種も活用したりという助言のもと、データ分析し包括と連携して取り組む方向となっております。
次に海老名市は、ご覧の3課で検討しております。
主管課だけに任せるのではなく各課でそれぞれの強みを生かした事業運営のための連携ができているように見受けられます。
厚木保健福祉事務所にも参加していただいております。
海老名市では、包括単位でKDBデータの分析を行い、血圧・脂質・腎機能が基準値以上の割合が多いということで、ハイリスクアプローチでは糖尿病性腎症重症化予防、ポピュレーションではフレイル予防と対応を変えて活用しております。
データ分析を丁寧に行っており、事業の評価方法やデータの見せ方の工夫等の助言を行っております。
次に厚木市です。
厚木市はこちらにある5課と厚木保健福祉事務所が参加しています。
厚木市では、医師会や地元の大学等多様な主体と連携して事業を実施していることに特徴があります。
各課の事業を他の課の事業とどう結び付けていくか、介護予防の要素をどう組み込んでいくかに課題があり、事業の整理・データの見える化等の助言を行っています。

ウ 地域包括ケア推進事業における専門職員等派遣事業

事務局

続きまして、報告事項(2)ウ地域包括ケア推進事業における専門職員等派遣事業について説明いたします。
資料4-1と資料4-2をご覧ください。
市町村の希望に応じて、地域ケア会議や地域ケア個別会議に専門職員等を、事業運営に関しては学識経験者等の派遣を行っております。
職種として延べ人数が多いのは理学療法士になりますが、弁護士や自治会長等市町村の課題に応じた多彩な専門家のニーズがあることがわかります。
また市町村の課題も、認知症や精神疾患・防災・BCP・ACP等、より専門的、複雑になっていることが伺えます。
以上です。

田中部会長

ありがとうございました。

報告事項(3)
県内市町村の介護予防事業の状況について

横浜市

田中部会長

それでは続きまして、報告事項(3)県内市町村の介護予防事業の状況について、まず、横浜市清水委員から説明をお願いいたします。

清水委員

横浜市からは一般介護予防事業の実施状況についてご報告をさせていただきます。
前回もお話をさせていただきましたが、横浜市もコロナ禍の影響を多分に受けておりまして、横浜市の目玉事業である元気づくりステーション・体操等の介護予防を行う通いの場について、なかなかコロナ禍前に戻らないというような状況があったのですが、幸い、各行政区の区役所の働きかけによって、元気づくりステーションの数自体は引き続き伸びています。
去年一昨年とグループとしては存在しているけれども活動がなかったというグループが、おととしで25ヶ所、去年は22ヶ所あったのですが、今年度上半期で11ヶ所に減っており、ほぼほぼコロナ禍の前の状態に戻りつつあるかなと考えています。
実施回数や参加人数について、2年度3年度、特に参加人数というところで大幅に数を減らしてしまったのですが、今年度上半期の集計ですと、活動回数・参加人数ともにコロナ禍の前に近い状態に戻ってきているので、きちんと専門職が関わって支援をしている団体についてはかなり状況としては戻ってきている。
ただ他の通いの場の状況を聞いていると、やはりなかなか活動が再開できないとか、やはり人数があまり集まらないというようなお話も聞いていますので、こういった元気づくりステーションの活動以外のところにも目を向けて支援をしていく必要があるのではないかなと思います。
元気づくりステーション再開についてはどういった取組がよかったのかというところを振り返りますと、コロナ禍の取組ということで、元気づくりステーションに感染予防をしながら、どんなふうに活動の再開ができるかというチェックリストを作りまして、こちらのグループに丸投げするのではなくて、グループの方と、区役所の保健師と、あとは地域包括支援センターの看護職が一緒にチェックをして、どういう状況が整っていれば再開できるかというのを確認できたところから再開をしていると、いうような、そういう専門職の支援が入ったというのがすごく大きかったかなと思います。
また参加してくださっている方たちにチラシで注意喚起をさせていただいています。
これはもう今配っていないもの、過去のものにはなるのですが、体調管理、確認をしっかりしましょうというような啓発も同時に行わせていただいていました。
あとは、ちょっと別の取組ですが、なかなか現地に集まれない方というのもまだまだいるだろうということで、横浜市ではオンライン上の通いの場、オンライン上で交流する実証実験というのを、日本老年学的評価研究機構と一緒に取り組む予定になっております。
横浜市の中の南区・栄区というところで、実際にオンライン通いの場を体験していただいて、その前後で参加した方にどういう変化があったか、あとはオンライン上の交流というのが高齢者の方に本当に向いているのか、続けることができるのかといったことを検証していく予定になっています。
実証実験自体はもう既に全国規模でスタートをしておりまして、横浜市はここにあるとおり1月から実施をする予定になっております。
この検証を通してオンライン上の交流による効果の可能性ですとか、新しい交流の形というのを、横浜市として探っていければと考えております。
横浜市はフレイルの推進をしておりまして、専門職の方たちにもこのコロナ禍でフレイル予防を進めていくことの大切さというのをよく知ってもらわなければいけないということで、去る11月27日に医療専門職向けのフレイル予防の講演会やらせていただきました。
本日の部会長である田中先生にもお越しいただきまして、神奈川県のリハ3職種の会の皆様にもご協力をいただいて、無事開催をすることができました。
お申込み200人程度あったのですが、当日は残念ながら126名ということで、またこれからオンデマンドの配信等も行っていきますので、そこでの視聴に期待したいと思っています。
当日は田中和美先生はじめ、新井先生、東京都健康長寿の藤原先生、平野先生等々、錚々たるメンバーにご参加をいただきました。
県の皆さまにもご参加をいただきまして本当にありがとうございました。
横浜市からの報告は以上です。

田中部会長

ありがとうございました。
清水委員、ご丁寧にありがとうございました。
今聞かせていただいているだけでもとても勉強になると、他の市町の参考になることがいっぱいあるなと思いました。
もしお聞きになりたい方は後でお時間ありますので、是非、質問よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

南足柄市

田中部会長

それでは次に、南足柄市五十嵐委員お願いいたします。

五十嵐委員

南足柄市健康づくり課五十嵐です。
南足柄市の一般介護予防事業の現状やコロナ禍で工夫している点について報告をします。
南足柄市の概要はご覧のとおりです。
国・県に比べて高い高齢化率となっています。
南足柄市では15年程前に、高齢者が歩いていける距離で地域の人と交流しながら身体機能の維持・向上ができる運動の場が必要と考えました。
そのため、体操を教えるボランティアとして介護予防サポーターの養成を開始しました。
現在140名が養成されています。
また21年度より、地域の公民館において出張型の転倒骨折予防教室を毎年開催し、終了後は通いの場を自治会や老人会と連携して立ち上げてきました。
通いの場は介護予防の運動を効果的に行うことを目的として、1時間半かけみっちりと下肢の筋トレやストレッチを行っています。
普段はサポーターさんにお任せで、私たち行政の者は行きません。
この通いの場は、長い所では13年目になり、身体機能の維持向上のみならず、地域交流の活性化や仲間づくり・見守りの場となっています。
現在、サポーターが体操を行っている通いの場は28か所あります。
令和2年度は緊急事態宣言等で一時休止した時期もありましたが、健康二次被害を予防するため、なるべく早く開けましょうとこちらから声をかけて、サポーターさんや通いの場参加者に向けて健康二次被害の勉強会を行ったり、感染予防のマニュアルを作って消毒物品を配布する等を行い、現在は1か所を除き全て開所しています。
「ここに歩いて通い続けることが自分の生きがいになっている」と話される方もいらっしゃいます。
夏場に通いの場へ私たちが伺った時に、公民館の老朽化でエアコンの効き目が非常に悪く、熱中症を予防するために窓を全て締め切って体操を行っている公民館に遭遇しました。
またサポーターからも「狭い公民館でこの人数入った時に、密になっていないか心配だ」という相談を受けました。
そこで今年度県が行った「高齢者居場所づくり等継続支援事業協力金」を申請し、二酸化炭素濃度測定器を購入し全ての通いの場に配布しました。
これはとても好評で、今日もすごく寒かったのですが窓を少ししか開けていなかったら測定器がオレンジ色の1,000PPMを超える値になりまして、「もっと開けなきゃいけないね」とか「そろそろ全開にしようか」という声が上がっていました。
令和2年度に緊急事態宣言で通いの場が休止している間何かできることはないかとサポーターが自主的に公園で体操教室を始めた所があります。
体育センターに隣接した公園なので、ウォーキングで通りがかった人が「何をしているの?」と興味を持って一緒に体操していったり、公園に遊びに来た子どもと、体操に来た高齢者が多世代交流する場面も見られています。
今週末はここで知り合った方が体操後にサックスの演奏会をすると聞きました。
こんな風に色々な方が交流でき、輪が広がるのも公園のいい所だと思います。
「コロナ禍で体力が落ちている高齢者にまずは自分の体力を知ってもらう機会を作りたい」という声がサポーターからあがり、今年度ねんりんピック会場を使って市民向けの体力測定会を行いました。
せっかくやるならと、コロナ渦でなかなか活動の場がなかった食改さん(註:食生活改善推進団体)や健康づくりのボランティアさんにも入ってもらい、体力測定のほかに骨密度・ヘモグロビン量測定・ベジチェック・たんぱく質が足りているかの食事量チェック等を行って、2日間155名の参加がありました。
今年度市ではフレイル予防を重点的に行っており、全ての通いの場でサポーターがフレイルチェックや体力測定を行い、それを市が集計してフレイルのリスクが高い方に個別勧奨を行い、専門職の個別指導を受けていただきました。
また通いの場に栄養士・健康運動指導士を派遣し、低栄養や運動面でのフレイル予防について集団健康教育を行いました。
来年度は更に歯科衛生士にも回ってもらいオーラルフレイルの講話を行う予定です。
通いの場の体力測定結果を経年で見たグラフです。
茶色がコロナ前、緑色がコロナ後です。
測定会が行えなかった空白の2年度をはさみ、元年度と3年度では握力・片足立ち・10m歩行とも有意に落ちています。
4年度も3年度同様の結果となり、コロナ禍で落ちた体力が戻っていないことが想定されます。
また、コロナ禍で通いの場の参加者数自体が減少していることも課題となっており、今後要介護者の急増を防ぐために何ができるか、検討していきたいと思います。
以上です。

田中部会長

ありがとうございました。
具体的に色々と見せていただきましてありがとうございました。

その他、質疑応答

田中部会長

それでは、たくさんいろいろな報告事項ありましたが、これまでの報告事項について、ご質問やご意見ありましたらお願いいたします。

竹田委員

神奈川県栄養士会竹田です。
資料4-2の横須賀市の講師種別のところが弁護士さんとなっていて、ちょっと一風変わった取組をされていると感じているのですが、これは他の職種ではなく弁護士さんにお願いされたという何か意図があったら教えていただきたいのですが。

事務局

こちらの専門職派遣は、市町村の方が希望されておられるので、市町村の方の人によるものなのですね。
弁護士というふうに指定してこられましたので、そのとおりに派遣させていただいたということになります。

田中部会長

了解しました。
ありがとうございます。
横須賀市さんは相続のことを書いてあったから、それでの流れもあるのでしょうか。
そう理解してよろしいですか。

事務局

はい、そのとおりでございます。

田中部会長

ありがとうございます。
他にありますでしょうか。
いろいろな報告ありましたが、特に横浜市さん南足柄市さん具体的にご発表いただいたので、とても参考になることもいっぱいあると思いますのでぜひ何か、お聞きになりたい方は、この機会に。
すみません、そうしましたら私から一点二点、横浜市さんと南足柄市さんの方にお聞きしたいと思うのですがよろしいでしょうか。
まず、横浜市さんで、いろいろな工夫をされているということで、とても参考になりました。
特にコロナ禍のところでチェックリストを作られて、保健師さんと一緒にチェックをしていて、支援をしていくということが、立ち上げのもう一度の再開に非常に背中を押すことになっているのだなと思いました。
聞けば当たり前のようにも聞こえるのですが、そういうことを心がけてやるということがとても重要に、私には拝見させていただいたので、とても参考になる例かと思いました。
もう一つ、興味深く聞かせていただいたのが、オンライン通いの場の実証実験のところで、これは、今後どの市町もどこか頭の片隅にはあって、実行しようかな、どうしようかなと思っているようなところがいっぱいあると思うのです。
これはJAGESの研究で入られているということで、お聞かせいただきたいのですが、高齢者の方たちがスマホやタブレットに抵抗ありませんでしたか、どんな感じだったか教えてください。

清水委員

ありがとうございます。
1月からの実施に向けて、オリエンテーションはすでにもう済ませているのですけれど、案外皆さん持っているのですね、何かしら。
らくらくホンとか、子供に買い与えられたスマートフォンを、本当にその電話として使っているのですね、スマートフォンというよりかは。
ただ、使い方のコツさえ覚えてしまえばできたりとか、あるいは使ってみたいという意識というか、気持ちはすごくあるみたいで、今回割と幅広に募集をかけたところ、普段区役所とか包括支援センターのイベントに来ないような人たちが、持っているこの端末を何とか活用したいという気持ちで新しい人たちがたくさん手を挙げてくださったということで、一つそのツールやり方を変えることで、違う人と繋がる気持ちがあると繋がることができるのだなということがよくわかりました。
ちょっとこれからやってみて、どのぐらい実用性があるかというところは、見極めていきたいと思っています。

田中部会長

ありがとうございます。
とても参考になる意見でした。
横浜市さんが率先してやっていただいているので、とても勇気づけられる内容だなと思いました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
あと一点南足柄市さんの方にお聞きしたいと思ったのですが、よろしいですか。
南足柄市さんは地域の特色をきちんと生かされていろいろ積極的に活動されていると思いました。
相当いろいろご苦労をされたと思うのですが、住民の方がみんな、ほとんどついてこられるというところがすごいと拝見いたしました。
小さいことなのですが、フレイル予防を重点化して、最後から2枚目のスライドでしたでしょうか、フレイルチェックをされているということなのですが、何を使ってフレイルチェックをされているのでしょうか。

五十嵐委員

はい、これは後期高齢者の質問票を使ってフレイルチェックをしているのと、プラスゆび輪っかテストを一緒に行っています。

田中部会長

なるほど、それでその該当した人が、個別相談会に行くという形で、やっているということなのですね。
ありがとうございました。
本当に地域の特色を生かして、積極的に動かれている良い例だと思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
それでは、各団体の方にひと言ずつご質問なりご意見なり、いただければと思います。
まず、医師会の古井先生いかがでしょうか。

古井副部会長

古井です。
通いの場の今の段階というのは、まず何て言うのですかね、どういう形で、通いの場を作っていこうかということで、行政、或いは理学療法士会の方、それから広域連合の方たちとで、話し合っているという段階と私は認識しているのですが、その後ですか、このワーキングでも出ていましたが、住民の方を、住民主体の場でありますから、住民の方を特に入れていくと、そこに参加してもらっていくとことをやっていくのかなと思っているのですが、それとその今後の問題として、いろんな課題を持っている高齢者とかあと引きこもりの高齢者、そういった方たちが通いの場に、参加現状ではできないような高齢者の方々を、今後どのようにしてそこにつなげていくのかと、そういうのを具体的に何かそういった方法というのをイメージができているものなのでしょうか。
それとももうすでに、市町村の中でそういうことはもうつなげていっているのでしょうか。
その辺は、お聞きしたいと思っています。

田中部会長

はい、ありがとうございます。
もし何か取り組んでらっしゃることとか今後取り組む予定とかございましたら横浜市さんと、南足柄市さん、ひと言ずつお願いできたらと思います。

清水委員

では横浜市から、なかなか閉じこもり傾向の方を、通いの場にお連れするというのは難しいことも多くて、まず、把握するというところから始めないといけないですね。
今は民生委員の皆様たちに介護予防の必要性等をお伝えして、問題なく暮らしているように見えても介護予防の必要がある人がいるのだということを伝えて、そういう方をご紹介していただいて通いの場をご案内するというような取組はさせていただいている区があります。
なかなか個人個人の趣向というものがありますので、みんながみんな通いの場になじむというわけではない。
なのでお一人お一人がどういうものを求めているのか、どういう繋がりだったら持ってもいいと思っているのかというのを見極めながら、必要な支援とか関係性に繋いでいくという方法をとらせていただいています。
以上です。

田中部会長

はい、ありがとうございます。
それでは南足柄市様、よろしくお願いします。

五十嵐委員

はい、南足柄市です。
今先生おっしゃったとおり本当にそこが今課題になっておりまして、特に男性の参加者がすごく少ないというのが課題になっています。
男性が来やすい通いの場どんな場になるかというのをちょっと今検討しているところで、なかなかその具体策が見つかっていないところですが、まずは通いの場があるということを皆さんに知っていただくために、健康診断・集団検診の場で、すべての方に通いの場の紹介のチラシを配りしたりですとか、広報や元気通信といった全戸回覧のチラシにこういったお知らせを載せるといった取組を南足柄市では行っております。
以上です。

田中部会長

はい、ありがとうございます。
古井先生、いかがでしょうか。

古井副部会長

ありがとうございます。
先ほどもおっしゃっていました、やはり民生委員さんですとか、それから地域のボランティアさんなんかも参加してもらって、連れてきてもらうとか。
それともう一つは高齢者の保健事業と予防介護の一体的な実施による医療の専門職ですよね。
そういった方たちがやはり積極的にこういうものに参加することによって、先ほどそういった方たちのそういったひきこもり等の高齢者がどこにどのぐらいいるかというのは医療職の人達も把握しやすいんじゃないかと思いますので、そういった方たちも一緒に参加していければいいのかなと考えております。
以上です。

田中部会長

ありがとうございます。
まさに本当にそこが今一番社会も関心のあるところで、誰一人取り残さないとよくSDGsでありますが、本当にそこのところ、いろいろな市町村が工夫して今後取り組んでいくことだと思います。
ありがとうございました。
それでは、次に北里大学の上出委員いかがでしょうか何かご意見ございますでしょうか。

上出委員

はい、上出でございます。
そうですね、二点ほどお伺いしたいと思ったのですが、専門職の派遣実績のところで、小田原市が結構突出して派遣件数が多かったかなと思うのですが、これ何か小田原市だけが結構突出して多いという理由が、何か事務局で把握しているものはありますでしょうか。

田中部会長

何か事務局で把握していらっしゃることございますでしょうか。

事務局

小田原市さんは、数多くの専門職をそういう地域ケア会議に毎年こう呼びたいとおっしゃって、希望を出してこられているのですが、予算の枠などがある中で、その単価が少し抑えられているというのが理由になっております。
単価を抑えてそれぞれの人を増やして、それでこうやっていただいているということで、参加されている専門職の方も快くやっていただいているということになります。

上出委員

単価を下げてもご協力いただいている、何かコツというか、連携の図り方がうまく何があるということなのですかね。

事務局

特にコツがあるということではないのかなとは思うのですが、各市町村の方も希望の仕方がちょっと違いまして、1件だけ上げてくるところもあれば、小田原市さんみたいに数多く上げてくるところもありまして、その中で全部受けて必ず1ヶ所は行くようにしています。
あと予算の範囲内でそれぞれで割り振って派遣を決めさせていただいているということになりますので、本当は小田原市さん毎年こう熱心にこう上げられているので、また今度新たな形でまた希望している市町村がまた来年度とかあるようであれば、ちょっとその枠は狭まっていくのかなと思いますが、今のところできる範囲でということで、小田原市さんの希望されるとおりに、ちょっとずつ狭まってはいるのですが、調整しながらうまくさせていただいているところです。

上出委員

はい、ありがとうございます。
もし何か小田原市さんで、うまく進んでいる事例とかがあるのであれば、他の市町村にも共有できるといいのかなとは思いました。
あと横浜市さんのJAGESの実証実験にすごく興味があるのですが、ただいつもオンラインだとちょっと気になるのは、新しい方にアクセスできるのはすごく良い点だとは思うのですが、ただそれがどういう特性なのかというのは、オンラインってどうしてもおそらくタブレットを既に持っている方々が対象にされているということでしたので、場合によっては、例えばいわゆる経済状況がすごく良い方たちに集まってしまうとか、もともとソーシャルネットワークでもかなり高い方が集まってしまうというような、ある意味ではさっきのSDGsの言葉ではないのですが、取り残される人がやはり出てしまうのではないかということもあり得るかなと思います。
もしできればどういう特性の方々がそのオンライン、オンラインの取組に入ってきて、今横浜市さんがやっている元気づくりステーションのようなところに関わってこられる方とどういう特性の違いがあるのかみたいなことを最終的に共有していただけると、どういう方がどういう取組に入りやすいのかという情報元になるのかなと思いまして、お聞きしておりました。

清水委員

はい、先生ご質問ありがとうございました。
そういったどういう特性の方たちがいらしているのかというのも、ご参加の方たちにはかなり詳細なアンケートをとらせていただいたりもしていますので、そこで傾向が見えてくるのかなと思います。
やはりオンラインにつなげられる環境があると、多分それだけで恵まれた環境であることは間違いないので、私たちもそのオンラインをやることですべての方が救われるとは思っていません。
ただいろんな方法・ツールを作ることで、いろんなところからつながれる方が出てくるというところを、私たちとしては目指したいと思っています。
コロナのことだけではなくて例えば介護中で目が離せないから行きたくても行けない方とか、そういう方がつながれるとかとなれば素晴らしいことなので、何かの可能性を探るというような、そういう実験になるといいと思っています。
またご報告させていただきます。
よろしくお願いします。

上出委員

はい、ありがとうございます。
以上です。

田中部会長

はい、上出委員ありがとうございました。
はい、それではちょっと遅れて入っていらした桜美林大学の長田委員、何かありますでしょうか。

長田委員

どうも、遅れて申し訳ないです。
今のお二方の先生方のご質問を伺って、すべてに網をかけていくという方向でいくならば、今のようなこと大変重要な情報だと思いますので、せっかくアンケートとか取られたら、それをできるだけ利用できるようにされるといいかなと思いました。
途中からで本当最後だけで、失礼いたしました。
よろしくお願いいたします。

田中部会長

とんでもございませんありがとうございます。
他にございますでしょうか、大丈夫ですか。
それではこれをもちまして本日の議題を終了させていただきたいと思います。
ご協力どうもありがとうございました。
進行を事務局にお返しいたします。

事務局

皆様どうもありがとうございました。
限られたお時間の中、いろいろご議論いただきまして本当にありがとうございます。
本専門部会の結果、議論結果につきましては、今後予定しております、神奈川県介護予防事業市町村支援委員会、親会に報告をさせていただきます。
また本日ご報告させていただきました各事業の内容等につきまして、いただいたご意見でございますが、今後のいろんな事業の展開に活かしていきたいと考えております。

閉会

高齢福祉課長挨拶

事務局

最後に、県高齢福祉課長から、改めてひと言ご挨拶させていただきます。

高齢福祉課長

はい、委員の皆様の貴重なご意見どうもありがとうございました。
お話伺いまして、コロナの影響につきまして、横浜市さんや南足柄市さんのお話をお聞きしまして、改めて強く感じたところでございます。
南足柄の五十嵐委員からもお話ございましたが、県でやっております高齢者居場所づくり等継続支援事業協力金でございますが、南足柄市さんでは、空気の測定器ですか、そういったものをご活用いただけるようなのですが、これは、この協力金ですが、通いの場とか認知症カフェとか老人クラブとか、そういった活動、物価高騰対策は一応目的、名目ではあるのですが、特段使途を指定しないで皆さんの活動を支援するというお金でございます。
まだ予算にあまりがございますので、もし身近にそういった活動されている団体等ございましたら、宣伝というかお伝えいただければ大変ありがたいと思っております。
ちょっと宣伝になりましたが、本日はどうもありがとうございました。

事務局

はい、ありがとうございます。

閉会

事務局

それでは、以上をもちまして本日の専門部会を終了いたします。
皆さま大変お疲れさまでした。
ありがとうございました。

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福祉子どもみらい局 福祉部高齢福祉課

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