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更新日:2018年3月30日
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平成27年3月22日(日曜日)に神奈川県立菅高等学校のグラウンドで開催された交流戦をご紹介いたします。
参加したチームは、
神奈川県立菅高等学校サッカー部
KDFC(神奈川県聴覚障がい者サッカークラブ)デフサッカークラブ
FC YAMAGE(東京都町田市の社会人サッカーチーム)
の3チーム
「デフ」とは、英語の「deaf」のことで、聴覚にハンデキャップのある方々のことをいいます。
選手たちは、プレーの時は補聴器をはずすこととなっているので、聴覚レベルの個人差は大きいですが、声以外の手話などで意思の疎通を図りながらプレーします。
KDFCは神奈川県内の16歳以上の選手で構成され大和市を中心に練習しています。メンバーには、4名のデフサッカー日本代表候補選手が所属し、ここ4年は、全国大会ベスト4以上の成績を収める強豪です。
今回の交流戦は、FC YAMAGEの代表本多秀行氏(下写真グレーの上着)が企画して行われました。
「今回の交流会テーマは、『サッカーを通して世界を広げる』です。サッカーを通してさまざまな人との交流を図り、世界観を広げその魅力を再認識することで、地域の課題解決などに取組むヒントになればと思っています。」と、今回の交流戦の趣旨をお話いただきました。
試合前のウォーミングアップはバオムサッカークリニック(川崎市)の指導のもと、参加チーム全体で行われました。
(状況把握とコミュニケーションをテーマに20分間のウォーミングアップ)
KDFC(青) 対 FC YAMAGE(黄色)
1-0でKDFCの勝利
高い位置取りのディフェンスラインと激しい競り合い
ボールにプレッシャーをかける様子とハーフタイムの緊張感あるミーティング
神奈川県立菅高等学校サッカー部 対 FC YAMAGE
2-0でFC YAMAGEの勝利。
KDFC 対 神奈川県立菅高等学校サッカー部
4-2で神奈川県立菅高等学校サッカー部の勝利。
高校生からは、「試合をしてみて、聴覚にハンデキャップがあるようにはまったく感じませんでした。とても強かったです。ここまでのレベルでプレーできるようになるには、相当な努力があったのだろうなと思います。この先もサッカーを続けて行きたいと考えていますが、自分も負けていられないと思いましたし、この先サッカーに携わっていきたいと考えた時に、さまざまな視点でサッカーを考えるきっかけになったと思います。」との感想があった。
試合を観ていると、コーチングがなく少し静かな印象以外は、プレーのスピードも激しさも一般のサッカーと同じです。ユース年代のチームと対等以上に試合ができるレベルです。
試合後にKDFCの武井監督にお話を伺うと、
「聞こえない部分があるので、先を読む力や、周囲を感じる力は自然と高くなっているのではないのでしょうか。今年は、6月下旬の関東大会、9月の全国大会で優勝を目指して頑張りたいです。また、日本のデフサッカーのレベルはアジアのトップレベルです。2017年にトルコで行われるデフリンピックのアジア予選が今年の秋に台湾で開催される年なので、選手達が良い準備をしてアジアの代表になることも目標です。今回このような企画で、社会人チームや高校生と試合ができ良い機会となりました。こういった機会を増やし視野を拡げていきたいと思います。今回の企画を立てて頂いた本多氏に感謝の気持ちで一杯です。」とのことでした。
皆さん、対戦してみてはいかがでしょうか。
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