ホーム > 神奈川県記者発表資料 > 令和4年度 全国学力・学習状況調査 神奈川県公立小・中学校調査結果の分析・活用資料について
更新日:2022年11月28日
ここから本文です。
標記調査結果については、本年7月28日に速報版を公表しました。その後、本調査結果を総合的に分析し、全県の傾向を踏まえ、「かながわの学びの充実・改善のための重点事項」として整理しました。あわせて、各学校における「学びの充実・改善のヒント」となる取組事例を収集し、これらをとりまとめ「令和4年度版『かながわの学びの充実・改善のために』」を作成しました。
令和4年度 全国学力・学習状況調査 神奈川県公立小・中学校調査結果の分析・活用資料
〔学校質問紙〕調査対象学年の児童・生徒に対して、前年度までに、学校生活の中で、児童・生徒一人一人のよい点や可能性を見つけ評価する(褒めるなど)取組を行いましたか。
⊡小学校…97.9% ⊡中学校…97.6%
〔児童・生徒質問紙〕自分には、よいところがあると思いますか。
⊡小学校…79.7% ⊡中学校…78.3%
〔児童・生徒質問紙〕先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思いますか。
⊡小学校…85.7% ⊡中学校…85.7%
〔児童・生徒質問紙〕国語、算数の勉強は大切だと思いますか。
⊡小学校国語…93.9% ⊡中学校国語…93.4% ⊡小学校算数…94.3%
〔児童・生徒質問紙〕国語、算数の授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役に立つと思いますか。
⊡小学校国語…92.0% ⊡中学校国語…90.5% ⊡小学校算数…93.2%
〔児童・生徒質問紙〕・国語、算数・数学の勉強は好きですか。
⊡小学校国語…59.9% ⊡中学校国語…64.0% ⊡小学校算数…63.1% ⊡中学校数学…60.1%
➢自分のよいところを自分で捉えられる児童・生徒の割合は、年々増えています。また、教員は児童・生徒を肯定的に理解しようと努めています。一方で、「国語、算数の勉強は大切」「将来、役に立つ」と感じているものの、「国語、算数・数学の勉強が好き」と感じている児童・生徒の割合は60%程度にとどまっています。学校は、日々の授業改善に、さらに取り組み、児童・生徒の学習への意欲を高めていくことが大切です。
〔学校質問紙〕調査対象学年の児童・生徒は、授業において、自らの考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して、発言や発表を行うことができていると思いますか。
⊡小学校…73.8% ⊡中学校…85.7%
〔児童・生徒質問紙〕前学年までに受けた授業で、自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していましたか。
⊡小学校…67.6% ⊡中学校…70.7%
〔教科調査問題〕【国語小学校3二 算数・数学小学校2⑷ 理科中学校5⑶】
いずれも記述式の設問
⊡国語…35.5% ⊡算数・数学…49.2% ⊡理科…43.4%
➢自分の考えを発表する授業(言語活動)が、年々工夫されています。しかし、各教科調査問題の正答率を見ると、自分の考えを文章等で表現する学習を充実させていくことが必要です。
「意欲の向上」「自分の考えを文章等で表現する力の向上」のために、次の2点が必要
〔学校質問紙〕児童・生徒の姿や地域の現状等に関する調査や各種データなどに基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルを確立していますか。
⊡小学校…85.0% ⊡中学校…85.8%
〔学校質問紙〕授業研究や事例研究等、実践的な研修を行っていますか。
⊡小学校…95.9% ⊡中学校…86.2%
〔学校質問紙〕調査対象学年の児童・生徒に対して、前年度までに、創意工夫の中で学習評価の妥当性や信頼性が高められるよう、評価規準や評価方法の教員間での明確化・共有化や、学年会や教科等部会等の校内組織の活用等、組織的かつ計画的な取組をしましたか。
⊡小学校…86.0% ⊡中学校…90.0%
〔学校質問紙〕令和3年度全国学力・学習状況調査の自校の結果について、調査対象学年・教科だけではなく、学校全体で教育活動を改善するために活用しましたか。
⊡小学校…84.8% ⊡中学校…81.9%
➢小・中学校ともに、授業研究や事例研究等、実践的な研修が組織的かつ計画的に行われています。校内研修の意義と重要性を理解し、今後も、「児童・生徒の資質・能力の育成」の観点から一層充実させることが大切です。
〔学校質問紙〕調査対象学年の児童・生徒に対して、学級生活をよりよくするために、学級会(活動)で話し合い、互いの意見のよさを生かして解決方法等を合意形成できるような指導を行っていますか。
⊡小学校…92.8% ⊡中学校…93.8%
〔学校質問紙〕調査対象学年の児童・生徒に対して、前年度までに、児童・生徒のよい点や改善点等を積極的に評価し、学習したことの意義や価値を実感できるようにしましたか。
⊡小学校…97.9% ⊡中学校…95.9%
〔学校質問紙〕前年度までに、近隣等の小・中学校と、教科の教育課程の接続や、教科に関する共通の目標設定等、教育課程に関する共通の取組を行いましたか。
⊡小学校…44.5% ⊡中学校…49.8%
➢小・中学校ともに、「互いの意見のよさを生かして合意形成ができる」「学習したことの意義や価値を実感できる」など、小・中学校で重視する指導のポイントが共通しています。しかし、近隣の小・中 学校との教育課程に関する共通の取組は減少傾向にあり、児童・生徒の資質・能力を育成するために、9年間で一貫した教育活動を充実させていくことが必要です。
(1)子どもの活躍できる場面を意図的につくり、見取り、評価する事例
(2)「教科を好きになる授業づくり」についての事例
(3)すべての子どもが安心して自分の考えを発言できる手立ての事例
(4)子どもの「学ぶ意欲」が高まる学習環境づくりの事例
(1)国語で身に付けた表現力を他教科で活用する事例
(2)自分の言葉でまとめる取組の事例
(3)自分の考えを文章で表現する事例
(4)自分の考えがうまく伝わるように文章や話の組立てを工夫している事例
(1)学習評価について共通理解していくための研修事例
(2)「話す・聞く」力を身に付けることに重点をおいた研修事例
(3)全国学力・学習状況調査の結果を活用した研修事例
(1)全国学力・学習状況調査の結果を小・中学校が協働して分析する事例
(2)指導のポイントを共有した連携の事例
別添資料 令和4年度版「かながわの学びの充実・改善のために」(PDF:3,942KB)
令和4年度全国学力・学習状況調査 神奈川県公立小・中学校調査結果の分析・活用資料
問合せ先
神奈川県教育委員会教育局支援部子ども教育支援課
課長 下反 電話045-210-8212
専任主幹 二戸 電話045-285-1062
このページの所管所属は教育局 支援部子ども教育支援課です。