平成29年度当初予算編成方針のポイント(平成28年10月14日)
本日、別添のとおり平成29年度当初予算編成方針を庁内に通知しました。今回の通知のポイントは次のとおりです。
1 本県の財政見通し
- 平成29年度は、歳入面では、地方交付税は増額を見込んでいるが、県税収入については減収が見込まれるとともに、28年度のような前年度からの臨時的な財源(27年度の県税の増収などにより確保した財源)は見込めないことから、歳入全体としては減額となる見通しである。
- 一方、歳出面では、急速な高齢化などに伴い、介護・医療・児童関係費は確実に増加することが見込まれる。
- こうしたことから、平成29年度は、現段階で概ね650億円の財源不足が見込まれる。ここ数年は、年度内の県税収入の増で翌年度の財源不足を賄ってきたが、これまでの増収基調が変化しつつあり、今年度中の税収増は期待できないことから、本県財政は例年以上に厳しい状況にある。
2 「かながわグランドデザイン」に掲げるプロジェクトの着実な推進
- 厳しい財政状況の下にあっても、「かながわグランドデザイン 第2期実施計画」に掲げるプロジェクトを着実に推進し、「いのち輝くマグネット神奈川」を実現するとともに、県政が直面する諸課題、特に県民生活に深く関わる喫緊の課題に対しては、的確に、かつ、スピード感をもって対応する。
3 スクラップ・アンド・ビルド方式の徹底
- 本県を取り巻く政策課題の財源を確保するために、あらゆる施策・事業について、スクラップ・アンド・ビルド方式を徹底するとともに、様々な工夫をして、必要最小限の費用で事業を構築する。
- 施策・事業の構築に当たっては、県内の経済のエンジンを回し、収入増を図るという視点や、将来の県の支出を抑制するために、今必要なことに取り組む視点も重視する。
- 上記を踏まえ、これまでの施策・事業における成果や課題を徹底的に検証し、事業の優先順位の見極めと主体的な事業見直しを行い、より優先度の高い事業等に財源を重点的に配分する。
平成29年度当初予算編成方針の本文は、PDFファイルで掲載しております。