令和4年度当初予算編成方針のポイント(令和3年9月8日)
本日、別添のとおり令和4年度当初予算編成方針を庁内に通知しました。
今回の通知のポイントは次のとおりです。
1 令和4年度の財政見通し
- 県税と地方譲与税については、海外経済の回復による企業収益の持ち直しなどから、令和3年度当初予算に対し、一定程度の増収が期待できるが、地方交付税と臨時財政対策債は、県税の増収に伴い減額となるため、一般財源総額の増額は依然として見込めない。
- また、令和3年度当初予算編成では、減収補塡債等の県債を最大限発行することに加え、財政調整基金の取崩しといった臨時的な財源の活用を例年以上に行うことで収支の均衡を図った。これらの特例的な対応を除くと、歳入全体としては大幅な減額の見通しである。
- 一方、歳出面では、介護・医療・児童関係費の大幅な増加に加え、これまでに大量発行してきた臨時財政対策債等の償還が本格化していることによる公債費の増加などが見込まれる。
- 以上のことから、令和4年度は、現段階で概ね850 億円の財源不足が見込まれている。
- また、財政調整基金について、新型コロナウイルス感染症に対応するための取崩しを続けた結果、残高が大幅に減少していることに加え、今後の感染状況などによっては、県税収入の下振れや追加の財政需要が見込まれることから、本県財政は、引き続き危機的な状況にある。
2 新型コロナウイルス感染症を踏まえた対応
- 新型コロナウイルス感染症対策の継続を想定すると同時に、収束後を見越して、国の経済対策等と連動した取組やポストコロナを見据えた施策を展開していくための予算編成を行う。
なお、感染状況によっては、一部の事業について当初予算計上の見送り(補正予算対応)の可能性があることに留意する。
3 スクラップ・アンド・ビルドの徹底
- 新型コロナウイルス感染症対策に注力するための全庁コロナシフト体制に伴う業務見直しを踏まえ、改めて事業の優先順位を見極めた上で、スクラップ・アンド・ビルドを徹底する。
令和4年度当初予算編成方針の本文は、PDFファイルで掲載しております。