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更新日:2024年12月19日
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河川の改修について
「酒匂川」は、静岡県御殿場市の富士山東麓に源を発し、神奈川県小田原市を貫流して相模湾へ注ぐ流域面積約582キロ平方メートル、幹川流路延長約42キロメートルの二級河川です。
起点から県境に至るまでの上流域(静岡県域)では「鮎沢川」、県境を越えて中・下流域(神奈川県域)では「酒匂川」と呼ばれています。
酒匂川・鮎沢川には、馬伏川、須川、野沢川、河内川、川音川、狩川等の30の支川があり、県西土木事務所では酒匂川(報徳橋から静岡県境)、狩川(山道橋より上流)、川音川、尺里川、内川、皆瀬川、河内川等を管理しています。
古くから農業用水として活用されており、栢山頭首工等を通じて下流部や流域を越えて水田に供給されてます。なお、支川の河内川上流には三保ダムがあり、洪水調節とともに水道用水の確保と発電が行われています。
河川環境は、中・下流域の河道では、広く礫河原が存在し、礫河原を好むカワラナデシコ等が生育しており、魚類は、上流域にはイワナ、ヤマメ等、中・下流域にはアユ、オイカワ等、汽水域にはハゼ類等、多様な種が生息しています。なお、酒匂川にはアユが遡上し、富士道橋上流から河口付近までの区間は産卵場となっています。
鳥類は、礫河原を好むコアジサシ、シロチドリ、イカルチドリ、イソシギが確認されており、河口部の小田原市域の河道内の大部分が、神奈川県の酒匂川鳥獣保護区(希少鳥獣生息地)に指定されています。
現在進めている改修工事は、1/100確率年の降雨で発生する洪水を安全に流下させるものです。報徳橋~新大口橋までの区間では改修を終えており、現在は、河川の能力を最大限活かせるよう、河道内に堆積した土砂を取り除く工事等を実施しています。
堤防に護岸を設置することで、洪水時に、堤防が削られることを防ぎます。
箇所:足柄上郡山北町岸地先他
酒匂川(山北町岸地先他)施工例
着手前
施工後
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