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更新日:2024年1月16日
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相模川水系で行われている、3つのダムを活用した総合的な運用についてのページです。
ダムの上流で降った雨は、最終的に各ダムの貯水池に集まって流れてきます。その範囲を比較すると、相模・城山ダムは、宮ヶ瀬ダムの約12倍と広い面積となっています。
また、貯水池の容量で比較すると、宮ヶ瀬ダムは、相模・城山ダムの約2倍の貯水池となっています。
つまり、相模・城山ダムは、広い範囲から貯水池に流れ込んでくるので、「貯まりやすいが、たくさん貯められない」、宮ヶ瀬ダムは、貯水池の容量が大きいので、「たくさん貯められるが、貯まりにくい」という特徴があります。
この特徴をうまく活用できるように、2つの導水路(「道志導水路」と「津久井導水路」)を使って、ダムに効率良く貯めたり、下流河川に必要な水を流したりすることができるようなルールを定めて、水資源の有効活用を図っています。これを「総合運用」と言います。
〇道志導水路
道志ダムの集水面積112.5㎢の水の一部を、宮ヶ瀬ダムに導水します。
〇津久井導水路
宮ヶ瀬ダムで貯めた水を城山ダムへ導水します。
相模川水系の3ダムでは、神奈川県と国が日々協議しながら、貯水状況に応じて「総合運用」を行っています。
貯まりにくい宮ヶ瀬ダムの水を温存するため、貯まりやすい相模・城山ダムの水を優先的に利用して、城山ダムの下流地点や相模川下流の取水地点等に必要な水量をダムから流します。また、宮ヶ瀬ダムは、「道志導水路」を利用して、道志川の水の一部をダムへ貯留しながら、宮ヶ瀬ダム下流地点に必要な水量をダムから流します。
相模・城山ダムの貯水量が一定量まで減少したら、水位維持等を図るため、「津久井導水路」を使用して、宮ヶ瀬ダムの水を城山ダムに流します。また、宮ヶ瀬ダムは、中津川を経由して、相模川下流の各地点に必要な水量を流します。
3つのダム(相模・城山・宮ヶ瀬ダム)の貯水量が一定量まで減少したら、ダムの貯水量の比率に応じた水量を負担して、下流の各地点に必要な水量を流します。
降雨等により、水不足が解消したら、下流の各地点に必要な水量を確保し、次の水不足に備えて、宮ヶ瀬ダムは「道志導水路」を使用して貯留に努めます。
注)このイメージ図は、総合運用を模式化したものです。
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