更新日:2024年4月10日

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水質基準項目等

水質基準項目等を掲載します。

・水質基準項目

・水質管理目標設定項目

水質基準項目

 

分類   項目 基準値 項目説明 主な
用途
細菌 1 一般細菌 100個/mL以下 水道水の細菌汚染の一般的な指標となります。十分に塩素消毒された水道水で検出されることは少ないですが、塩素注入量が不足したり、汚染水が混入したりすると増加することがあります。 -
2 大腸菌 検出されないこと 水道水の糞便汚染の指標となります。大腸菌は残留塩素によって短時間で死滅するため、水道原水中に混入したとしても、塩素消毒された水道水で検出されることはありません。そのため、水道水で大腸菌が検出された場合、病原生物による汚染のおそれがあり、直ちに対応が必要となります。 -
重金属 3 カドミウム及びその化合物 0.003mg/L以下 自然環境中に広く分布し、銅や亜鉛などの鉱石に含まれています。鉱床や工場排水などから混入することがあります。「イタイイタイ病」の原因物質として知られています。 蓄電池
顔料
4 水銀及びその化合物 0.0005mg/L以下 自然環境中に広く分布し、鉱床、工場排水、下水などから混入することがあります。有機水銀化合物(メチル水銀等)は「水俣病」の原因物質として知られています。平成25年に採択された「水銀に関する水俣条約」により、国際的に採掘から流通、使用、廃棄までの適正管理と排出削減が進められています。 蛍光灯
温度計
5 セレン及びその化合物 0.01mg/L以下 自然環境中に広く分布し、工場排水などから混入することがあります。 半導体材料
顔料
太陽電池
6 鉛及びその化合物 0.01mg/L以下 自然環境中に広く分布し、土壌や工場排水などから混入することがあります。また、昭和50年代まで布設されていた鉛製給水管から水道水に溶出することがあります。 蓄電池
鉛製給水管
7 ヒ素及びその化合物 0.01mg/L以下 自然環境中に広く分布し、鉱床、温泉、工場排水などから混入することがあります。

半導体材料
合金
防腐剤

8 六価クロム化合物 0.02mg/L以下 工場排水などから混入することがあります。クロムは、水道原水中では三価クロムまたは六価クロムで存在しますが、消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)によって、水道水中ではほぼ六価クロムとなります。 メッキ
顔料
染料
無機物質 9 亜硝酸態窒素 0.04mg/L以下 窒素肥料、腐敗した動植物、生活排水、下水などに含まれる窒素化合物が、水や土壌中で分解される過程で生成します。血液中のヘモグロビンと反応し酸素を運べなくする作用があり、特に乳児において全身の酸素が不足する「メトヘモグロビン血症」を起こすことがあります。 亜硝酸塩:
食品発色剤
防腐剤
10 シアン化物イオン及び塩化シアン 0.01mg/L以下 シアン化物は、工場排水などから混入することがあります。シアン化カリウムは、「青酸カリ」とも呼ばれ、毒物として有名です。シアン化物は、消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)によって、水道水中では一部が塩化シアンとなります。 シアン化物:
メッキ
工業原料
殺虫剤
11 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg/L以下 窒素肥料、腐敗した動植物、生活排水、下水などから混入することがあります。硝酸態窒素は、体内で亜硝酸態窒素に変化し、血液中のヘモグロビンと反応し酸素を運べなくする作用があり、特に乳児において全身の酸素が不足する「メトヘモグロビン血症」を起こすことがあります。 硝酸塩:
窒素肥料
火薬
12 フッ素及びその化合物 0.8mg/L以下 自然環境中に広く分布し、土壌や工場排水などから混入することがあります。適量に含んだ水を飲用した場合にはむし歯の予防に効果があるといわれていますが、多量に含まれていると「斑状歯」の原因となります。 半導体製造
化学合成原料
歯磨き粉
13 ホウ素及びその化合物 1.0mg/L以下 火山地帯の地下水や温泉、工場排水などから混入することがあります。 ガラス
金属表面処理剤
ホウ酸団子
揮発性有機化合物 14 四塩化炭素 0.002mg/L以下 かつてはドライクリーニングやフロンの原料など幅広く使用されていましたが、昭和62年に採択された「モントリオール議定書」により、規制対象物質(オゾン層破壊物質)に指定され、国際的に生産量や消費量の削減等が進められています。日本では、原則として製造禁止ですが、特定の用途に限り製造が認められています。 化学合成原料
15 1,4-ジオキサン 0.05mg/L以下 洗剤などに不純物として含まれ、工場排水や生活排水などから混入することがあります。土壌中を浸透し地下水に移行するため、地下水汚染物質として知られています。 工業用溶剤
安定剤
16 シス-1,2-ジクロロエチレン及び
トランス-1,2-ジクロロエチレン
0.04mg/L以下 工場などから排出されると、土壌中を浸透し地下水に移行するため、地下水汚染物質として知られています。地下水中でトリクロロエチレン等の分解により生成することがあります。 化学合成原料
溶剤
塗料
17 ジクロロメタン 0.02mg/L以下 工場などから排出されると、土壌中を浸透し地下水に移行するため、地下水汚染物質として知られています。 化学合成原料
溶剤
剥離剤
18 テトラクロロエチレン 0.01mg/L以下 地下水汚染物質として知られており、昭和50年代には社会問題となりました。平成元年に「水質汚濁防止法」の有害物質に指定され、排水基準が設定されました。 化学合成原料
ドライクリーニング溶剤
19 トリクロロエチレン 0.01mg/L以下 地下水汚染物質として知られており、昭和50年代には社会問題となりました。平成元年に「水質汚濁防止法」の有害物質に指定され、排水基準が設定されました。 脱脂洗浄剤
20 ベンゼン 0.01mg/L以下 地下水汚染物質として知られています。また、ガソリンに含まれており、自動車排気ガスとして大気中に放出されます。 染料原料
合成ゴム原料
溶剤
消毒副生成物 21 塩素酸 0.6mg/L以下 水道では、消毒剤の次亜塩素酸ナトリウムの中に微量含まれています。劣化した次亜塩素酸ナトリウムには多く含まれます。 除草剤
酸化剤
22 クロロ酢酸 0.02mg/L以下 水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。 除草剤原料
医薬品原料
界面活性剤原料
23 クロロホルム 0.06mg/L以下 水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。総トリハロメタンの4つの構成物質の一つです。 溶剤
フッ素樹脂原料
24 ジクロロ酢酸 0.03mg/L以下 水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。 医薬品原料
25 ジブロモクロロメタン 0.1mg/L以下 水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。総トリハロメタンの4つの構成物質の一つです。 -
26 臭素酸 0.01mg/L以下 消毒剤として水道水に添加している次亜塩素酸ナトリウムに不純物としてわずかに含まれています。 小麦粉改良剤
パーマ用薬品
27 総トリハロメタン 0.1mg/L以下 4種類のトリハロメタン(クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルム)の合計量です。 -
28 トリクロロ酢酸 0.03mg/L以下 水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。 医薬品原料
除草剤
防腐剤
29 ブロモジクロロメタン 0.03mg/L以下 水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。総トリハロメタンの4つの構成物質の一つです。 -
30 ブロモホルム 0.09mg/L以下 水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。総トリハロメタンの4つの構成物質の一つです。 -
31 ホルムアルデヒド 0.08mg/L以下 水道原水中の有機物質(アミン類等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)が反応して生成される消毒副生成物です。アミン類は、工場排水などから混入することがあります。「シックハウス症候群」の原因物質として知られています。 接着剤
防腐剤
殺虫剤
32 亜鉛及びその化合物 1.0mg/L以下 工場排水などから混入することがあります。水道水に多量に含まれると白く濁ったり、お茶の味を悪くすることがあります。 メッキ
合金
乾電池
塗料
33 アルミニウム及びその化合物 0.2mg/L以下 自然環境中に広く多量に分布し、金属元素としては土壌中に最も多く含まれています。浄水場で使用している凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)の主原料ですが、凝集剤に含まれるアルミニウムは、浄水処理で懸濁質とともにほとんど除去されます。水道水に多量に含まれると、白濁の原因となります。 自動車/鉄道車両/航空機
建築材料
家庭用品
凝集剤
34 鉄及びその化合物 0.3mg/L以下 自然環境中に広く分布し、河川水中の懸濁質にも含まれ、工場排水などから混入することもあります。水道水に多量に含まれると、赤水の原因となり、金属臭や苦味を与えます。浄水処理でほとんど除去されますが、水道管や家庭内の配管の老朽化により検出されることがあります。 建築材料
橋梁
自動車/船舶
機械
家庭用品
鋼管
35 銅及びその化合物 1.0mg/L以下 工場排水などから混入することがあります。また、給水装置の銅管などから水道水に溶出することがあります。水道水に多量に含まれると、青水の原因となります。 電線
通信/電子機器
合金
家庭用品
給水/給湯/冷暖房配管
36 ナトリウム及びその化合物 200mg/L以下 自然環境中に広く分布し、工場排水、生活排水、海水などから混入することがあります。水道水に多量に含まれると、味覚を損なう原因となります。 食塩
ソーダ工業原料
ナトリウム
凍結防止剤
37 マンガン及びその化合物 0.05mg/L以下 自然環境中に広く分布し、工場排水などから混入することがあります。浄水処理でほとんど除去されますが、水道水に多量に含まれると、黒水の原因となります。 合金
乾電池
鉄鋼添加材
38 塩化物イオン 200mg/L以下 自然環境中に広く分布し、工場排水、生活排水、海水などから混入することがあります。水道水に多量に含まれると、味覚を損なう原因となります。 食塩
ソーダ工業原料
医薬品
凍結防止剤
39 カルシウム、マグネシウム等(硬度) 300mg/L以下 硬度とは、カルシウムとマグネシウムの合計量で、ミネラル量の指標です。一般的に硬度が100mg/L程度までの水を軟水、それ以上の水を硬水と呼びます。石灰岩層を通った河川水や地下水は硬度が高くなります。軟水は淡泊な味で、硬水は人によっては苦味や渋味を感じることがあります。また、硬水は給湯器などへのスケールの付着や石鹸の泡立ちが悪くなることがあります。 カルシウム:
建築材料
製鉄
家庭用品
マグネシウム:
合金
40 蒸発残留物 500mg/L以下 水を蒸発させたときに得られる残留物のことで、主な成分はカルシウム、マグネシウム、ケイ酸などの塩類と有機物です。蒸発残留物が多いと苦味や渋味が増します。 -
発泡 41 陰イオン界面活性剤 0.2mg/L以下 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)など家庭用に広く使用されている合成洗剤です。生活排水や工場排水などから混入することがあります。水道水中に高濃度で含まれると泡立ちの原因となります。 洗濯用/台所用洗剤
におい 42 ジェオスミン 0.00001mg/L以下 湖沼などで富栄養化現象に伴い発生するアナベナなどの藍藻類によって産生されるかび臭の原因物質の1つです。 -
43 2-メチルイソボルネオール 0.00001mg/L以下 放線菌や湖沼などで富栄養化現象に伴い発生する藻類類によって産生されるかび臭の原因物質の1つです。 -
発泡 44 非イオン界面活性剤 0.02mg/L以下 家庭用や工業用に広く使用されている合成洗剤です。生活排水や工場排水などから混入することがあります。水道水中に高濃度で含まれると泡立ちの原因となります。 洗濯用/台所用洗剤
乳化剤
におい 45 フェノール類 0.005mg/L以下 フェノールとクロロフェノール類の合計量です。工場排水などから混入することがあります。フェノールは、消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)によって、水道水中ではクロロフェノール類となり、異臭味の原因となります。 消毒剤
防腐剤
化学合成原料
基礎的性状 46 有機物(全有機炭素(TOC)の量) 3mg/L以下 全有機炭素(TOC:Total Organic Carbon)とは、水中の有機化合物を構成する炭素の総量です。土壌、し尿、下水、工場排水などから混入することがあります。有機物汚染の指標となります。 -
47 pH値 5.8以上8.6以下 酸性、アルカリ性の指標で、7が中性、7より低くくなるほど酸性が強く、7より高くなるほどアルカリ性が強くなります。河川や湖沼で藻類の光合成により上昇することがあります。浄水場における凝集沈澱や水道管の腐食性に関係があります。 -
48 異常でないこと 水に含まれる物質の種類や濃度によって感じ方が異なります。不純物が多量に含まれると苦味、渋味、金属味などを感じます。 -
49 臭気 異常でないこと 水に含まれる種々の物質が原因となります。水道水は消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)を添加しなければならないため塩素臭があります。また、かび臭物質や揮発性有機化合物などが混入すると、においを感じることがあります。 -
50 色度 5度以下 水の色の指標で、基準値(5度)以下であれば無色な水です。鉄、マンガン、銅などが混入すると、着色することがあります。 -
51 濁度 2度以下 水の濁りの指標で、基準値(2度)以下であれば濁りのない透明な水です。水道原水には濁りがありますが、浄水処理により濁りのない水道水となります。水道管や家庭内の配管のさびや堆積物などにより、濁りが発生することがあります。 -

 

水質管理目標設定項

分類

 

 項目

目標値

項目説明

主な用途

重金属 1 アンチモン及びその化合物

0.02mg/L以下

鉱床や工場排水などから混入することがあります。

難燃剤
蓄電池

2

ウラン及びその化合物

0.002mg/L以下(暫定)

自然環境中に広く分布し、原子力発電所の核燃料として使われている「放射性物質」の一つです。

核燃料

3 ニッケル及びその化合物 0.02mg/L以下 鉱床や工場排水などから混入することがあります。 ステンレス鋼
メッキ
硬貨
揮発性有機化合物 5 1,2-ジクロロエタン 0.004mg/L以下

土壌中を浸透し地下水に移行するため、地下水汚染物質として知られています。

合成樹脂原料
フィルム洗浄剤
溶剤
殺虫剤

8

トルエン

0.4mg/L以下

土壌中を浸透し地下水に移行するため、地下水汚染物質として知られています。

接着剤や塗料の原料

ガソリン添加剤

有機化合物 9 フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) 0.08mg/L以下

プラスチックに柔軟性を持たせるために使われている有機化学物質です。工場排水などから混入することがあります。

プラスチック添加剤(可塑剤)
消毒副生成物

10

亜塩素酸

0.6mg/L以下

消毒剤として使用している次亜塩素酸ナトリウム等の分解生成物です。高濃度に含む水を摂取した場合、体内で血液中にメトヘモグロビンを生成して、呼吸の働きを阻害するメトヘモグロビン血症を起こすことがあります。

漂白剤

二酸化塩素合成原料

消毒剤

12

二酸化塩素

0.6mg/L以下

水の消毒に使用されることのある物質です。神奈川県営水道では、消毒剤として二酸化塩素を使用していないため、検査を省略しています。

漂白剤

消毒剤

消毒副生成物 13 ジクロロアセトニトリル 0.01mg/L以下(暫定)

水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。

医薬品原料

14

抱水クロラール

0.02mg/L以下
(暫定)

水道原水中の有機物質(フミン質等)と消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が反応して生成される消毒副生成物です。

医薬品原料

農薬 15 農薬類 検出値と目標値の比の和として1以下

農薬類については、「総農薬方式」という評価方法が採用されており、個々の検出値をその農薬の目標値で除した数値を合計した値が1を超えないこととされています。国がリストアップした対象農薬(115種類)から、地域の使用状況を考慮して選定した農薬を調査しています。

殺虫剤
殺菌剤
除草剤
植物成長調整剤

におい

16

残留塩素

1mg/L以下 (0.1mg/L以上)

水道法では、衛生上の必要な措置として塩素消毒を行うことが定められています。残留塩素とは、水道水の中に消毒効果のある状態で残っている塩素のことをいい、0.1mg/L以上確保することが義務付けられています。一方で、残留塩素が多いと水道水に塩素(カルキ)臭を与え、水の味を悪くするため、においの要件から目標値が設定されています。

-

 味 17 カルシウム、マグネシウム等(硬度) 10mg/L以上100mg/L以下

水質基準値は、石鹸の洗浄効果を損なわないなどの観点から設定されています。さらに、硬度が低い水は淡泊な味、硬度が高い水は苦味や渋味を感じることがあるたため、味の観点から目標値が設定されています。

カルシウム:
建築材料
製鉄
家庭用品
マグネシウム:
合金

着色

18

マンガン及びその化合物

0.01mg/L以下

水質基準値は、水道水が黒色にならない量として設定されています。さらに、より良質な水道水の供給を目指すため、基準値の1/5が目標値として設定されています。

合金
乾電池
鉄鋼添加剤

 味 19 遊離炭酸 20mg/L以下 水中に溶けている炭酸ガスのことです。適度に含まれることにより、水に清涼感を与えます。多量に含まれると刺激が強くなります。味の観点から目標値が設定されています。 -
におい

20

1,1,1-トリクロロエタン

0.3mg/L以下

土壌中を浸透し地下水に移行するため、地下水汚染物質として知られています。かつてはドライクリーニングなどに幅広く使用されていましたが、昭和62年に採択された「モントリオール議定書」により、規制対象物質(オゾン層破壊物質)に指定され、国際的に生産量や消費量の削減等が進められています。日本では、平成8年から使用が禁止されています。 ドライクリーニング用溶剤
金属洗浄剤
21 メチル-t-ブチルエーテル 0.02mg/L以下

土壌中を浸透し地下水に移行するため、地下水汚染物質として知られています。MTBEとも呼ばれ、過去には、地下水から高濃度で検出された事例が報告されています。

ガソリン添加剤
溶剤
 味

22

有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)

3mg/L以下

水中の有機物などの量を一定の条件下で酸化させるのに必要な過マンガン酸カリウムの量として表したもので、有機物汚染の指標となります。神奈川県営水道では、有機物(全有機炭素(TOC)の量)の検査で代替できるため、検査を省略しています。

-

におい 23 臭気強度(TON) 3以下

においの強さを数値化したものです。水の臭気が感知できなくなるまで無臭味水で希釈し、臭気を感じなくなった時の希釈倍率で臭気の強さを示します。

-
 味

24

蒸発残留物

30mg/L以上200mg/L以下

水を蒸発させたときに得られる残留物のことで、主な成分はカルシウム、マグネシウム、ケイ酸などの塩類と有機物です。蒸発残留物が多いと苦味や渋味が増します。味の観点から目標値が設定されています。

-

基礎的性状 25 濁度 1度以下

水質基準値は、水道水が肉眼で濁りを感じないことを考慮して設定されています。さらに、より良質な水道水の供給を目指すため、基準値の1/2が目標値として設定されています。

-
腐食

26

pH値

7.5程度

水道施設の腐食を防止する等の観点から定められました。目標値は、弱アルカリ性である値として設定されています。

-

27 腐食性(ランゲリア指数) -1程度以上とし、極力0に近づける

水道水の給・配水管に対する腐食性の度合いを、pH値等から算出して数値化したものがランゲリア指数です。数値が負の値で絶対値が大きくなるほど水の腐食傾向は強くなります。目標値は、腐食防止の観点から、極力0に近づけるよう設定されています。

-
細菌

28

従属栄養細菌

1mLの検水で形成される集落数が2,000個/ml以下(暫定)

生育に有機物を必要とする細菌の総称です。給・配水過程で塩素が消失すると再増殖する性質があるため、水道施設の清浄度を示す指標です。

-

揮発性有機化合物 29 1,1-ジクロロエチレン 0.1mg/L以下 土壌中を浸透し地下水に移行するため、地下水汚染物質として知られています。 家庭用ラップ
食品包装用フィルムの原料
着色

30

アルミニウム及びその化合物

0.1mg/L以下

水質基準値は、水道水が白色にならない量として設定されています。さらに、より良質な水道水の供給を目指すため、基準値の1/2が目標値として設定されています。

自動車・鉄道車両・航空機
家庭用品
凝集剤

有機フッ素化合物 31 ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA) ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の量の和として、0.00005mg/L以下(暫定)

撥水や熱・化学的安定性等の特徴があり、幅広い用途で使用されてきましたが、環境中で分解されにくい性質があります。PFOSは平成22年に、PFOAは令和3年に国内での製造・使用が原則禁止されています。

PFOS:半導体反射防止剤
レジスト
金属メッキ処理剤
泡消火剤
PFOA:
フッ素ポリマー加工助剤
界面活性剤
コーティング剤
半導体製造用中間原料

 

 

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は企業局 水道部浄水課です。