更新日:2024年11月29日
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神奈川県工業生産指数 令和2年基準改定の内容
産業構造の変化等様々な要因に対応し、実態に即した統計とするため、基準年次の改定を行うとともに、採用品目やウェイト等の見直しを行いました。
工業生産指数は、指数値やウェイト算定の基準年次を固定したラスパイレス算式による指数であるため、産業構造の変化等様々な要因により、基準年次から遠ざかるに従って実態を反映しにくくなります。 このため、経済産業省は「指数の基準時に関する統計基準」(平成22年3月設定)により西暦年号の末尾が0または5の付く年を基準年次として定期的に改定することとしており、本県でも同様に基準改定を行ってきております。
指数値及びウェイト算定の基準年次を平成27年(2015年)から令和2年(2020年)に更新します。 指数値は令和2年の平均を100.0とした比率で示され、ウェイトは令和2年の産業構造により、製造工業全体を10,000.0とした構成比で示されます。
最近の生産動向を適切に反映させるため、経済産業省生産動態統計調査の調査品目約1,600のうち同質とみなせる品目同士を統合し、統合後の約700品目から各業種ごとに各品目の生産額、安定性および代表性等を考慮し採用品目の選定を行いました。また生産動態統計調査で対象とされていないもので当県の工業を表すために必要と思われる品目については、県独自に調査又は他調査データを活用することとしました。
採用品目数
生産・出荷 | 在庫・在庫率 | |
平成27年 | 264 | 152 |
令和2年 | 229 | 136 |
業種分類および特殊分類(財別)については、平成27年基準の分類を踏襲しました。
ウェイトについては、「令和3年経済センサス活動調査」及び「令和2年生産動態統計調査」等を基に算定し、生産指数については付加価値額ウェイト、生産者出荷指数は出荷額ウェイト、生産者製品在庫指数及び生産者製品在庫率指数は在庫額ウェイトをそれぞれ用いています。 なお、製造工業全体を10000.0とした構成比で表していますが、非採用業種及び非採用品目を除いた上で、非採用業種については原則製造工業全体で、非採用品目については当該業種ごとにふくらましを行い調整しました。 また、特殊分類(財別)のウェイトは、業種別の財別構成比によって業種ごとに算出しました。
基準時のウェイトで加重平均するラスパイレス算式により算出しています。
(1)生産・出荷・在庫指数の算式 総合指数(生産出荷在庫)
(2)在庫率指数の算式 総合指数(在庫率)
季節調整は、経済産業省から提供を受けた米国商務省が開発した「X-12-ARIMA」を用いて計算しています。 令和2年基準では季節対象の期間を平成27年基準同様8年間(96ヶ月)とし、異常値の検出を行い設定しました。
系列 | 異常値処理 |
生産 | 2020.4(TC) 2020.5(TC) 2022.8(TC) |
出荷 | 2020.4(LS) 2020.9(LS) |
在庫率 | 2020.4(TC) 2021.1(AO) 2021.3(AO) 2022.1(TC) |
令和2年基準指数は平成30年1月まで遡って算出していますが、それ以前については、旧指数に次の算式による接続係数(リンク係数)を乗じて接続しています。
令和2年基準改定に関連する各種データを掲載しています。
(1) 採用品目新旧対照表
平成27年基準採用品目との新旧対照表です。
(2) 業種・品目ウェイト一覧
業種・品目ごとのウェイト(生産・出荷・在庫・在庫率)一覧です。
(3) 時系列データ
令和2年基準の各種時系列データです(平成30年1月から令和5年11月)
(4) 接続係数表
旧基準で作成された過去の指数を接続するための係数を業種別、財別に作成しています。
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