更新日:2024年12月10日
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医療的ケア児者や重症心身障がい児者等が在宅で安心した生活を送ることができるよう支援するため、医療機関や介護保険施設による医療型短期入所事業所の開設支援を行っています。
障害福祉サービス(市町村が決定した障がい児・障がい者が受けられるサービス)として、利用者を日帰り又は宿泊で一時的に受け入れる短期入所(ショートステイ)という事業があります。
しかし近年、医療的ケアを必要とする障がい児者の増加に伴い、この短期入所事業を医療機関等において行う「医療型短期入所」のニーズが高まっています。
そこで県では、医療機関等(病院・診療所・介護老人保健施設・介護医療院)による医療型短期入所事業所の開設を支援し、重症心身障がい児者をはじめとする医療的ケア児者が在宅で安心した生活を送ることができるよう、支援の充実を図ることとし、平成30年度から取り組んでいます。
近年、医療技術の進歩により小児の救命率が向上したことにより、NICU(新生児集中治療管理室)から退院し地域で生活しているものの、喀痰吸引をはじめとする医療的ケアを要する児童(以下「医療的ケア児」という。)の数が増加しています。
このような医療的ケア児数の増加傾向は全国的にみられ、今後も重症心身障がい児者をはじめとする医療的ケア児者は増加していくと見込まれています。
神奈川県内には、平成30年4月時点で28の医療型短期入所を提供する事業所があり、その定員総数は109名でしたが、このうち定員を設けない空床型は約半数の13事業所、さらに日中のみの受け入れで宿泊できない事業所もあることから、十分な定員数とはいえない状況でした。
また、県所管域(指定都市及び中核市を除く地域)に所在する事業所はこのうち8事業所(この他、県立こども医療センター2事業所)で、宿泊が可能な事業所は2事業所で3人分と僅かであったことから、特にニーズに対して供給が不足している状況となっていました。
しかし、平成30年度から医療型短期入所事業所開設促進事業により医療機関等を支援した結果、令和6年12月時点で、県所管域に所在する事業所は15事業所へ増加しました。医療的ケアを必要とする方々やその家族が在宅で安心した生活を送ることができるよう、引き続き医療型短期入所事業所の開設を支援してまいります。
事業所名称 | 本体施設 | 法人名 | 所在 | 定員 |
小さき花の園 | 入所 |
福)聖テレジア会 |
鎌倉市 | 空床型 |
七沢療育園 | 入所 | 福)神奈川県総合リハビリテーション事業団 | 厚木市 | 1名+空床型 |
箱根病院 | 入所 | 独)国立病院機構 | 小田原市 | 空床型 |
太陽の門 | 入所 | 福)風祭の森 | 小田原市 | 2名 |
神奈川病院 | 入所 | 独)国立病院機構 | 秦野市 | 空床型 |
あおば | 無床診療所 | 福)県央福祉会 | 大和市 | 10名(宿泊不可) |
県立こども医療センター 肢体不自由児施設 | 入所 | 神奈川県 | 横浜市 | 空床型 |
県立こども医療センター 重症心身障害児施設 | 入所 | 神奈川県 | 横浜市 | 空床型 |
鈴木病院★ | 病院 | 医)南浜会 | 鎌倉市 | 空床型 |
茅ヶ崎新北陵病院★ | 病院 | 医)康心会 | 茅ヶ崎市 | 空床型 |
近藤病院★ | 病院 | 医)仁愛会 | 厚木市 | 空床型 |
相武台病院★ | 病院 | 医)昌栄会 | 座間市 | 空床型 |
ショートステイHugHug(落合医院)★ | 有床診療所 | 医)星林会 | 厚木市 | 空床型(宿泊不可) |
湘南長寿園病院★ | 病院 | 医)湘南シルバーサポート | 藤沢市 | 空床型 |
おひさまクリニック湘南★ | 無床診療所 | 医)おひさま会 | 茅ヶ崎市 | 10名(宿泊不可) |
介護老人保健施設フィオーレ湘南真田★ |
老健 | 医)湘風会 | 平塚市 | 空床型 |
横田小児科医院ショートステイpolepole★ | 無床診療所 | 医)横田小児科医院 | 小田原市 | 1名(宿泊不可) |
★は平成30年度以降に本事業の取組の結果、新たに開設された事業所です。
平成30年度より、委託事業として開設促進のための講習会の開催などの取組みを実施しています。本事業の詳細や研修の開催予定等については、以下のリンク先をご覧ください。
令和5年度に県所管内及び全国都道府県の取組状況を調査したところ、その結果の概要は次のとおりでした。
本事業では、地域生活支援事業費補助金(国庫補助制度)に、都道府県事業(指定都市・中核市も実施可能)として平成28年度より創設された任意事業である「医療型短期入所事業所開設支援」を活用しています。
このページの所管所属は福祉子どもみらい局 福祉部障害福祉課です。