第3回神奈川県障害者施策審議会障害当事者部会 後日意見一覧 会議終了後、各委員へ書面等により意見照会したところ、提出された意見は次のとおりでした。 議題(1) 今後の社会活躍に向け、当事者部会で取り組んでいきたいことについて(資料1) 当日の議題:所属する団体の活動を社会へ発信することについて協議したい (下条委員) 議題を提案された方が、どうしてこの議題を出したのか(意図)と、発信することでどうしたいのかを知りたいです。 会議の当日は団体が活動する際に困っていることとその解決法について話をしましたが、社会へ発信する意味には他にも障害について知ってもらいたい、当事者の活動を見てもらいたい、サポーターを増やしたい、障害者の活動の場をもっと増やしたい等、いろいろあると思います。 まず『社会へ発信する意味・理由』をはっきりさせるべきではないでしょうか。 そのうえで、 1.各団体の活動を口頭ではなく書面でもらいたい できれば団体名、どんな障害が対象なのか、どこで活動しているのか、活動している人数(当事者・支援者別にわかれば)、主な活動内容、伝えたいこと等を記載していただければと思います。 2.発信する団体の活動というのはどこまでの範囲の情報を集めるつもりなのかを検討する 当事者部会に参加しているメンバーが所属している団体だけでいいのか。それとも個別の団体についてではなく大まかな当事者団体について(どんな団体があるのか等)を発信するのか考える必要があると思います。 3.当事者部会で何ができるかを検討する ・時間をかけて情報を収集して、パンフレットなどを作成する ・HPやSNS等を活用した情報発信   ・イベント等に参加して当事者団体について話をする  など 実際にできるのはパンフレットや情報ペーパー、活動内容などの情報を集めた冊子を作成する、障害者団体の情報を集めたデータベース的なものを作る、といったものになると思います。 すでに県HPなどに障害者団体のデータベースのようなものがあるのなら、それを活かして情報を追加するということも可能だと思います。 (関委員)  ・共通の問題として、支援者・当事者の高齢化が避けられないので、後継者として若い人を育てていく必要があると思いました。   1つの案として若い人を取り込むために「成人の集い」をやっていると、会議の中で話に出たが、良い方法だと思った。 (小山委員) <活動する際に困っていること> 高齢者が急に来なくなることがある。 仕事のことについて、遠くまで行っていたが、歳を取り、近くのB型作業所に通うことになり収入が減り、活動にお金をかけられなくなった。病気で活動ができなくなった。 <解決方法> サポートセンターに行って案内を動画やポスターや機関誌にも載せてもらったり、置かせてもらったりしている。 案内をイベントで配ったり、他のサポセンに行っている。 議題(2) 神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例〜ともに生きる社会を目指して〜 に基づく基本計画について @ 計画の指標について(資料2−1) (下条委員) 「障害のある人がくらしのなかで困ったり、がまんしなくてはいけないことがあったりする割合」とするのはどうか。 (関委員)  不自由⇒生活のしづらさ⇒事例を挙げるようにすると良いと思った。 (小山委員) 資料の4番、事務局案について 生活は障害によって違う。私たち軽度の知的は活動範囲が広い。遊ぶとき、仕事に行くとき、買い物に行く、旅行に行く、交通機関でのこと、食事に行く、病院に行く、家にいるときなどが考えられる。 軽度でも障害によって違うので、私たちは見た目でわからないし、天気で体調が悪い時もあるため、不便を感じることがある。 自分が住んでいる地域は慣れている。仕事で遠くへ行ったときは乗り換えや時間をスマホを見ながら確認する必要がある。 自分の生活地域から他の地域に行くときは、どんなことに気を付けるか。 不便や危険だとわからない。 A 計画の概要版について(資料2−2) (下条委員) ・文章の言い換えをする場合は、原文のままにしなくてはいけない部分(条文など)を先に教えてもらった方がやりやすい ・計画ページ数を記載しているのはいいが、「計画⇒P○○」だけではそれが何なのか意味がわからないので表紙にでも説明文を入れた方がいい ・総論、各論は一般人にもわからないので言い換えるか使わない方がいい ・県民総ぐるみで…のページ『神奈川県が目指す社会』 「ともに生きる社会かながわ憲章の理念」が当たり前になるほど浸透 ⇒「ともに生きる社会かながわ憲章の理念」が当たり前になる社会(浸透の部分を削除) 本人の意思決定を踏まえた、その人らしい生活を送ることができる ⇒本人の意思を大切にして、その人らしい生活を送ることができる社会 <レイアウト面について> パンフレットを開いたときに目を通す順番は左上、左下、隣のページ、となるかと思います。 そのため、『障害福祉を取り巻く状況等』より『計画を作った理由』、『なぜこの計画が必要なのか(役割)』を左のページにした方が良いのではないかと思います。 また、『障害の定義と本計画での取り扱い』は一番右のページ下側でもいいような気がします。 (関委員)  ・ページを振ると読みやすくなるのではないかと思った。   ⇒大きい図は2ページ分で1ページ、読む流れ順にページを付けた方が良いのではないかと思った。  ・ヘルプマークのとなりに、身体障がい者マークとマタニティマークを掲載すべきだと思う。  ・ポイントとなる言葉、解説や説明的なこと、難しい言葉などは長くなりそうなところでQRコードやURLを付けると詳しく見たい人が見られるので、概要版が見やすくスッキリすると思う。  ・置く場所の選定は考えた方が良いと思う。 (小山委員) 見にくいので分割にする 1ページ目 丸々使う (図)長方形の中に円があり、長方形内左上に「1 スポーツ」と記載されている。 2ページ スポーツ(障害・健常)、説明文をつける。 3ページ サービス制度について 4ページ 私たちができること。 報告事項(1)  障害福祉に係る政策立案過程への障がい者の参加について(報告資料1) (県の会議への障がい者の参加について) (関委員) 31 かながわ高齢者あんしん介護推進会議について   認知症の患者さんを精神科で診るのが良いか病院ごとに意見が分かれている。   患者さんの安全上、身体拘束ができるのが精神科なのでそういう意見がある。   その部分について議論が必要。 (小山委員) 1 神奈川県医療審議会 てんかんのこと。 新しい障害や今の障害どれくらいあるのかまとめてほしい。 3 神奈川県生涯学習協議会 ボランティアの数が少ないので、増やすために障害者の活動を学生から大人まで理解してもらうため活動に参加してほしい。私たちがどんな活動をしているか、研修を定期的にやってほしい。 4 神奈川県食の安全・安心審議会 食は自分の好きなものしか食べない、どういった物を食べなければいけないのか。障害と食が関係あるのか。 私は前はレタスやキャベツなどの野菜が嫌いだった。コーヒーは1日何杯も飲んでいた。肉が好きで肉ばかり食べていたが、発作を起こすため、食生活を変えた。 コーヒーは1回、野菜は取るようにして、肉を少なくアルコールは半分にしたところ、発作を起こさなくなってきた。 6 神奈川県産業教育審議会 障害者もアビリンピックがある。一緒に学べないかと思っています。働くことを習う場所がない。そのようなところがあれば、仕事の幅が広がるのではないか。 11 神奈川県住宅政策懇話会 賃貸住宅の契約において、親とは契約するが、その子供の障害者とは契約をしない。 家も住めば痛む。その修理費を障害者の場合負担してほしい。 12 神奈川県労働審議会 障害者は働く場は平社員で役職や上司にもなれない。 健常者に言われるがままに、我慢することが多い。障害と健常が同じ立場になれる障害者の労働組合を作りたい。 15 かながわ高齢者保健福祉計画評価・推進等委員会 私の周りの障害者や支援者も歳をとってきている。先が見えず、不安なので話したい。家事援助をやる人がいないし、後見人もいない。老人ホームに入れるのか、介護をしてくれる人がいるのか。こういった不安ある。 17 神奈川県働き方・行政改革推進協議会 働くうえで障害者に対する周りの理解がない。 人がいないときの代わりのように、募集内容と違う作業をしていることもある。 「なぜ健常者と働くのか。障害者は障害者のところで働いたら。」とよく言われた。平社員でみんなに無視される時がある。職場改善が必要だ。 19 神奈川県防災会議 遠くに働きに行くが、そこで災害にあうと大変。知らない人ばかりで、知らない場所にいる。 ハザードマップがいるし、避難訓練もやってほしい。 人身事故などで電車が止まるときもあるため、内容に加えてほしい。 20 神奈川県救急搬送受入協議会 私もいつ発作が起きるか不安。防犯ブザーのようなもので倒れる前に押したい。 病名が分かるカードを作ってほしい。 25 神奈川県教科用図書選定審議会 教科書に障害のことをわかってもらえる本を増やしてほしい。 絵本とかにもして欲しい。 28 神奈川県立スポーツ施設指定管理者評価委員会 障害者がスポーツをやる場所が少ない。コーチもいない。障害者スポーツをやるのにコーチや場所の手配や道具を借りられるようにしてほしい。 31 かながわ高齢者あんしん介護推進会議 私たちも歳を取る。歳をとってから、誰に面倒を見てもらい、どんな支援を受けられるのかがわからない。病気になる不安がある。足が弱っている。 29 神奈川県交通安全対策会議 車が強引に通るときがある。信号のないところも止まらない。 自転車事故も入るのであれば、クラクション等を鳴らしてどかす人がいることや、障害者の自転車でのヘルメット着用について加えてほしい。 免許を持っている障害者もいる。車やバイクは、生活のためにないと困るが、危ないとも思う。障害者は健常者より早く歳を取り、病気によってさらに早いこともある。 道路標識も変わってきており、覚えるのが大変。仕事で免許を取る人もいると思うが、てんかんは免許を取りにくく、フォークリフトなども含め、免許が必要な仕事はできない。 40 神奈川県在宅医療推進協議会 歳をとる人も多くなってきている。障害に対して対応できる人に来て欲しい。 本人と医者の組み合わせが理想です。 その他 災害発生時の不安について(資料なし) (下条委員) <薬について> ・手持ちの薬がなくなったら誰に相談すればいいか ・おくすり手帳がない場合はどうすればいいか ・自分が普段飲んでいる薬が手に入るのか(コンサータ等) ・薬を飲むときや副作用等で普通の人より水が多く必要 <災害発生前の不安> ・事前に決まっている避難所(地域ごとに指定されている場所)が遠くて坂の上になるため高齢の家族と一緒に避難するのが難しい ・高齢両親と障害者の家なので、非常持ち出し袋等の用意が難しい(あっても持ち出すのが大変) ・避難するタイミングが判断しにくい ・災害時に避難所の場所や人の集まり具合が確認できない。 (一部の避難所に人が集中してしまい、あとから来た人が断られたことが過去にあった) <避難所での不安> ・静かな場所、一人になれる場所等、具合が悪くなった時に逃げられる場所が確保できない ・避難所での情報収集の不安(声が聞き分けづらい、聞き取りづらい、イヤホンを使っているとアナウンスが聞こえない) ・周囲に他人がいることにストレスを感じる <電源の確保> ・聴覚過敏があるのでイヤホンやノイズキャンセリングイヤホンなどで周りの音を遮断しているが、バッテリーがなくなってしまうと使えなくなる (関委員)  町の防災担当課に聞きに行ったところ、町が抱える問題点として、次の3つがあがった。  @ 福祉避難所が3か所あるが、全てが老人ホームの為、現在は高齢者向けになっている。  A 障がい者向けの施設としては、1か所候補があがっているが、まだ提携はしていない。   ※ @・A、全ての障がい者のケアは難しい。重度の人は病院に行くしかない。  B 個別避難計画が周知されにくい    理由として、福祉の会議などに防災担当課が呼ばれないため、なかなか広まらず、福祉課と情報共有をしている。また、個人情報の観点から個別避難計画の様式に本人署名が得られず、支援者情報(災害時に避難支援をしてもらえる近所の方の情報)も、その責任重さの懸念から欄が埋まらない。 (小山委員) 東日本の時、地下にいた。みんなが走って「上に行け、エレベーターはつかうな」と言われた。上に行くと、そこで働いている何百の人が集まって話をしていた。 倉庫の仕事だったが、社長がマイクでここは危険だと言い、自宅に帰るように言われた。横浜から横須賀どう帰ればいいのか。スマホも使えなくて、何がどうかわからなかった。 電気屋で初めて地震が来たのを知り、横浜駅で状況が詳しく貼りだされていた。 コンビニは何もなかった。遠くで災害になるとパニックになります。 電車が止まったときが大変だった。ハザードマップが必要で、どこに障害者を受け入れるか分かるようにしてほしい。 薬のことが心配だった。病院も協力してほしかった。発作は起こさなかったが、起きていると考えると怖い。 障害者の災害カードがあるといいと思った。