資料2 「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例〜ともに生きる社会を目指して〜」に基づく基本計画の指標について 1 振り返り (1)本計画の指標について ・令和6年3月に「神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例〜ともに生きる社会を目指して〜に基づく基本計画」を策定した。 ・この計画では、「地域共生社会の実現」を目標としており、計画をもとに目標達成に向けて進んでいるか、その達成度を表す数値として「指標」を設定している。 ・現状では、県民ニーズ調査の中にある質問を指標の一つとして設定しているが、新たに当事者の目線に立った新たな指標が必要と考え、障害当事者部会等の意見を踏まえ、速やかに設定することとしている。 現在の計画の記載(抜粋) 以下、把握する状況、現状値、目標値の順に記載 把握する状況 障害のある人が身近で普通に生活しているのが当たり前と思う割合(※県民ニーズ調査の質問)現状値 92.4%(2023年度)目標値 95%(2027年度) 把握する状況 障害当事者の目線に立った新たな指標(検討中) 現状値 現時点では未設定 目標値 現時点では未設定 (2)これまでいただいた意見 @障害当事者部会(第1回〜第3回) ・障がいのある人が生活において不便を感じたり、危険を感じたりする割合が少なくなれば良好といえる。そのような指標が追加できればいいと思う。 ・当事者の目線から考えると、普段の生活で不自由がないと思える割合というのが基準になるのではないか。 ・マイナスの表現の方がわかりやすい(例:不便を感じる、危険を感じる等)。 ・人は嫌なことについては、覚えていることが多い。 ・ポジティブな方を言わされている感じの部分がどうしても出てきてしまう。 ・「不自由」がわかりにくい。一般の人も分かりやすい表現に言い換えた方が良い。 ・ぼんやりしていて個人差がある。質問に具体的なことを書いたらどうか。 ・すでにある指標は高い数字が望ましい場合なので、同じく高い数字を目標にしたほうがよい。 A障害者施策審議会(第41回)  部会意見を踏まえた指標案 @障害のある人が生活をするにおいて不便を感じたり、危険を感じる割合 A障害があっても普通に生活していて不自由がないと思える割合 指標案に対する意見 ・質問をマイナス表現にしたほうが良いという部会の意見に賛成。 ・@、Aを原案にしてよいのではないか。 ・@の「不便を感じたり、危険を感じる割合」という方が、正直に答えられるし、現実に近い答えを出すことができるのではないか。 ・「不便」という言葉がわかりづらい。「こうしたかったのにできなかった」や「こういうことを提案したが断られた」という言葉の方がわかりやすいと思う。 ・県民ニーズ調査だけでは足りない。イベントなどに出向くなど、対面で聞き取ることなども必要ではないか。(その地区の福祉事業者に頼むなども考えられる) ・県民ニーズ調査では、障害当事者本人が答えられないということもあり得るので、そういう場合にどう対応するのか。 2 これまでの意見を踏まえた事務局(案) (1)指標 @「追加する新たな指標」は1つとしたい。 A 部会の意見である、障がいのある人が生活するにおいて不便を感じたり、危険を感じる割合」をベースに、さらにわかりやすくしたものとして、「障がいのある人が日ごろの生活のなかで不自由を感じている割合」としたい。 ※ なお、回答者が「不自由」という言葉をイメージしやすいように、「〜の時に思うようにならなかった」や「〜の時に苦労した」など、不自由の具体例を質問に補足として追記することを検討していく。 (2)調査方法 @ 障害当事者、家族、支援者等へのヒアリング(インタビューやアンケート等)を実施したい。ただし、具体的な方法については検討中。 A 県民ニーズ調査を実施することとしたい。回答方法は、次の4つから選択し、「1 そう思う」と「2 どちらかといえばそう思う」を足した割合を調べることとしたい。 (1つ目の指標と条件を合わせるため) 選択肢 1 そう思う 2 どちらかといえばそう思う 3 どちらかといえばそう思わない 4 そう思わない ※「そう思わない人」が増えていくと、計画の目標達成に近づく 3 本日ご意見をいただきたいこと 「2 これまでの意見を踏まえた事務局(案)」について、ご意見をいただきたい。 以上