【資料5】 (1ページ) 第3回 神奈川県障害者施策審議会障害当事者部会(報告) 日時:令和6年10月30日(水)14時〜16時 場所:神奈川県庁新庁舎5階 第5会議室 議題1 今後の社会活躍に向け、当事者部会で取り組んでいきたいことについて (概要) 今後の部会で取り扱う議題とするため、部会で話し合いたい議題や今後の進め方について、意見交換を行った。 「団体の活動を社会へ発信することについて」を取り上げることとし、今回の部会では各委員が属する団体又は個人での活動内容を冒頭に発表したうえで、団体活動・情報発信等で困っていること、そのための解決策について意見を伺った。 次回の当事者部会では、論点を整理したうえで、引き続き本項目について議論を続けることとした。 (主な意見) 団体活動で困っていることについて ・団体会員が減っている。人材不足、通訳介助員の養成、触手話ができる人材が減っている。パンフレットを配ったりしているが増えなくて困っている。他の団体の活動を聞きたい。 ・手話通訳者の数が減ったり、高齢化が進んでいる。若い手話通訳者を増やしてほしい。若い手話通訳が集まらない、育たない。 ・活動のなかでの場所の確保や交通費がかかることについて困っている。 ・会員の高齢化、減少に困っている。 困っていることを解決するための取組について ・市町村の広報や特別支援学校へ案内送付により周知し、成人を祝う会を開催している。最近は、ちらほらではあるが若い会員も増えてきている。また、成年部において、3か月に一回「おしゃべりサロン」で情報交換や友達紹介を行っている。始めたばかりだが、徐々に成果が出てくるのではないかと思っている。 ・ボランティアセンターの運営。ポスターを貼ってもらう。運動会などの行事で案内を配る。 (2ページ) 議題2 神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例〜ともに生きる社会を目指して〜に基づく基本計画について @指標について (概要) 障がい当事者の目線に立った指標について、これまでの部会や障害者施策審議会でいただいた意見を基にした事務局案「障がいのある人が日ごろの生活のなかで、不自由を感じている割合」について、意見を伺った。 (主な意見) ・「不自由」や「割合」という言葉は知的障がいの仲間は使わないため、わからないと思う。「生活に困った」などに変えてしまっても良いのではないか。 ・「不自由」という言葉は分かりにくいが、「割合」は他の項目でも使われている言葉なのでそのままでよいと思う。「不自由」という言葉は知的障がいの方だけではなく、障がい福祉関係を全く知らない一般の方でもわかるような言葉にしてもよいのではないか。 ・指標の案は、ぼんやりしており受け止め方に個人差があると思うので、具体的な例を書いたらどうか。 A概要版について (概要) 300頁ほどある基本計画のポイントをわかりやすくまとめた概要版を作成するため、事務局が作成したサンプル(A4両観音折り8頁)を提示し、意見を伺った。 (主な意見) ・絵が多くて見づらい。 ・文字が小さくて読みづらい。矢印も多い。もっとシンプルにした方が良い。 ・イメージ図について、視覚障がい者にはなかなか理解がしづらいものとなっている。テキスト化するときにどうするかなど、当事者を交えて考えてほしい。 (3ぺージ) 報告事項1 政策立案過程への障がい者の参加について(県の会議への障がい者の参加について) (概要) 県の審議会等への障がい当事者の参加方法等について、これまでいただいた意見を整理した一覧(各審議会の概要や委員の意見)を示し、今後引き続き検討していくことについて報告した。 (主な意見) ・障害者権利条約で「私たちのことを私たち抜きで決めないで」とあり、神奈川県も「当事者目線」と言っている以上、原則として当事者が入るのは当然のこと。自分が参加しているある会議では、20名の定員のうち医師が11名いるのに、精神障がい当事者が1名だけでバランスが悪いように感じる。各審議会や会議でも、当事者を入れるだけではなく、複数人入れるようにして欲しい。 その他  (概要) 今年は能登半島地震や豪雨など災害が多くあった。各市町村等が避難行動要支援者名簿や個別避難計画を作成しているが、災害時の不安等について、意見を伺った。 (主な意見) ・避難所に一度行って、障がい当事者の苦労やストレスを直接聞き取った方がよいと思う。 ・ALS患者は電源を失うことが心配。また、水害や土砂崩れが心配。移動に人手も時間がかかるので注意報段階での避難が必要。学校などの避難所では電源や衛生面で不安があるので、病院だけでなくホテル等を避難先として確保してほしい。 ・東日本大震災の時、地下にいた。「とにかく上に行け」という指示だったが、何が起こっているのかわからなかった。 ・「ビッグレスキューかながわ」に聴覚障がい者や盲ろう者の参加はあるが他の障がい者の参加が少ないようだ。みんなの協力が必要なので、是非参加してほしい。