第4回神奈川県障害者施策審議会障害当事者部会 後日意見一覧

会議終了後、各委員へ書面等により意見照会したところ、提出された意見は次のとおりでした。

議題1  災害時の対応について(資料1)

(1) 避難の時に支援する人をどうやって決めればいいか。
(関委員)
個別支援計画を作成する際に、支援者情報を書かなければならないが、それを書けない人が多い。
その対策として、
 ①昔に比べてご近所付き合いが減っているから頼みづらいがゆえに、近所の人に名前を書いてもらえない。必要以上に付き合う必要はないが、ある程度は必要だと思う。それが支援者の欄を埋めるきっかけになる。
 ②町内会に入る。地域活動等に参加して顔を覚えてもらう。
 ③自分と家族の障がいを少しでも理解してくれる人が近所にいてくれれば助かる。
  ・遠くの親戚より近くの他人というが、遠くの親戚もいざという時に連絡を取れるようにしておきたい。なぜなら、近隣は一緒に被災するが、遠方は被災していないから助けてもらえる可能性が高い。
  ・大きな災害の場合、支援者も被災しているので、複数の支援者がいると心強い。

(2) 避難所で安心して過ごすためには、障がいの種類に応じてどういった配慮が必要か。
(関委員)
・頓服薬を飲む回数が増えると思われるので、それを飲むための水の確保が必要。
・常備薬の確保が必要。
・大きな音への配慮
・トイレの数が足りているかどうか心配。
・避難所がバリアフリーになっているかどうか。
・バッテリーを使う機器の為の電源は確保できるかどうか。

(3) 災害時の避難等について不安に思うこと
(関委員)
・自宅から一番近い避難所に受け入れてもらえるかが心配。空いていなかったら、どんどん遠くに行かなければならなくなり、見知らぬ場所に行くことへの不安。
・感染症対策は万全かどうか。
・災害の種類によって避難所への行き方、行く場所が異なる為、あらかじめ確認しておくことが必要。
・耳が聴こえない人は警報が聴こえない、目が見えない人は災害が把握できないことへの対策があるかどうか。
・何らかの理由で外へ出られない人への対応。

議題2  愛名やまゆり園の再整備について

(1) 地域に溶け込んだ暮らしのイメージについて、住まいの確保の他にどんな支援が必要か。
(関委員)
・困った時にいつでも相談できる人を決めておく
・体調が悪い時に食事の準備や家事を頼める人が必要
・精神・身体の障がいでヘルパーを頼んだ場合、身体の方の介護保険が優先になる為、不便な時がある。
 ⇒制度の限界
・お金の使い方で管理する人が必要な人がいる。
・同じ市町村に住めるかどうか、また希望する地域に住めるかどうか。

(2) 地域での暮らしが難しくなったときに必要な支援について、短期入所や相談支援の他に、
 どんな支援が必要か。
(関委員)
・当事者同士が集まって話せる場所が必要。地域コミュニティやカフェのようなところや、セルフヘルプグループなどが必要。
・地域移行のあり方を考え直した方がいいと思う。一人一人にあった支援が必要だから。現行の制度では限界があるから。
・休日と平日の夜間は支援が手薄になるので、そこを補う必要があると思う。

議題(3)  団体活動の社会への発信について

情報発信をする際、どんな課題はあるか。
・ どのような情報を発信しているか、どのような工夫をしているか、効果はどうだったか

(関委員)
全体の課題
・どこの団体も支援者の高齢化が著しいので、若い人を育てていく必要がある。
・マンパワー不足
・緊急事態があったときに対応しきれないと思う。
情報発信の効果
・継続することにより認知度を上げる
その他
・会費を取っている団体とそうでないところがあるが、取っていないところの財源はどうしているのか
 疑問に思った。なお、アットホームトントンは地活から財源を得ているので会費は取っていない。
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報告事項(1)  神奈川県当事者目線の障害福祉推進条例~ともに生きる社会を目指して~に基づく基本計画の指標・概要版について

(関委員)
・ようやくここまで決まってよかった。
・ここまで決めるのに、こんなに時間がかかると思わなかった。