小西委員意見 (2)報告書(骨子案)について 2今後取り組むべき重要な施策 尊厳が守られる社会の構築とありますが、施設で部屋に閉じ込められている仲間たちの鍵を外して下さい。私も自分に何ができるのか、考えて悩んでいます。私だけの意見ではなく、施設で暮らしている仲間を、この場に呼んで、きちんと話を聞いてください。 私は働くことができます。冠婚葬祭に参列できます。会議にも出席できます。もっと仲間の声をたくさん聞いて、当たり前に参加したり、挑戦ができる環境や機会を増やしてください。それが仲間たちの居場所になります。仲間たちの可能性に目を向けてください。仲間たちが自信を持って活躍できる場を作ることが大切です。 重度の障がいを持った方と軽度の障がいを持った方は一緒に活動ができます。一緒に支えあってグループホームで暮らせます。当事者は行動に障害があると言われている人たちだったり、うまく言葉を出せない人たちの、いいところや頑張っているところに関心を持ちます。一緒に応援して乗り越えていこうという気持ちがあります。意思決定支援について、もう一度、検証してください。 8050問題のことは本当に心配で不安になります。高齢の仲間が、急に親を亡くし、大きく環境が変化することは、とても負担になると思います。最悪の場合、孤独死ということも考えられます。将来のことを不安に感じながら、家族と暮らす仲間がいます。仲間が安心して生活ができるように、サポートをする支援者が必要です。 誰も排除しない社会の実現とありますが、排除という言葉の意味は広いので難しいです。誰が排除されているのか、排除する人が誰なのか、イメージがわきません。教えてください。障がい者アートや障がい故の才能という言葉がありますが、障がいをつけて区別をする必要はないと思います。当事者目線に立って、言葉を選んでください。知らず知らずに人は傷ついているかもしれません。 自分が暮らす町の学校が廃校になっています。公立施設をもっと有効に利用し、障害を問わず利用できる、暮らしやすい広場を作ってほしいです。運動したり、学んだり、本を読んだり、いろんな活動ができる広場を作ってほしいです。今後は県営団地や市営団地の空きの住まいを工夫して、仲間たちと職員が一緒に暮らせるように活用できないでしょうか。神奈川は広いです。いろんな地域にたくさんの仲間が暮らしています。神奈川県には本気になって、市町村をまとめてほしいです。 当事者目線の障がい福祉を推進するための条例の制定について 2月7日、オンラインで黒岩知事と意見交換をしました。黒岩知事、その時は、ありがとうございました。 その意見交換で、ルールを作るとき障がいを持つ仲間の立場に立って作ってほしい、みんながいいと思えるような考え方が広まればいい、条例を作るときは自分たちの意見を入れてほしい、といった意見が出ました。 条例を作る時には、必ず私たちも参加させてください。よろしくお願いします。