はじめに
人類は産業革命以降、石油や石炭などの化石燃料を大量にエネルギーとして使用することで、かつてない豊かな社会を実現してきました。その一方で、二酸化炭素等の「温室効果ガス」の増加により地球温暖化が進み、私たちの日常生活の中でも、夏季の最高気温の上昇や集中豪雨の発生など、気候変動を実感することが多くなっています。
さらに、気候変動による影響は様々な分野で現れており、今後も影響は続くと予測されおり、気候変動への対応は、世界の主要な課題となっています。
また、2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」では、あらゆる形態の貧困に終止符を打ち、不平等と闘い、気候変動に対処しながら、誰も置き去りにしないことを確保するための取組を進めることが示されています。これら取組を全世界で進めていくために、17個の持続可能な開発目標SDGsが立てられました。気候変動問題は、「気候変動に具体的な対策を」として、13番目の目標に位置付けられています。気候変動は、私たちの生活の基盤となる環境に様々な影響をあたえ、SDGsの他の目標の達成をより困難なものとすることからも、重要な課題であるといえます。
この地球規模で深刻化する気候変動問題に立ち向かうためには、私たち一人ひとりは、なにができるのでしょうか。
