2. 気候変動の影響と将来予測降水量の変化
降水量の変化(世界)
世界の陸域の年降水量は1901年の統計開始以降、周期的な変動を繰り返しています。北半球では、1930年頃、1950年代、2000年代半ば以降に降水量の多い時期が現れました。
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降水量の変化(日本)
日本の年降水量には長期変化傾向は見られませんが、1898年の統計開始から1920年代半ばまでと1950年代に多雨期が見られ、1970年代から2000年代までは年ごとの変動が比較的大きくなっていました。
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降水量の変化(神奈川県)
横浜地方気象台における年平均降水量には、長期的な変化傾向は見られません。
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降水量の将来変化(世界)
世界の降水量は、21世紀末までに、湿潤地域と乾燥地域で降水量の差が拡大していくと予測されています。
有効な気候変動対策がとられなかった場合(RCP8.6)、21世紀末までに、高緯度域・赤道域・中緯度の湿潤地域では降水量が増加する可能性が高いと予測されています。一方、中緯度と亜熱帯の乾燥地域の多くでは降水量は減少する可能性が高いと予測されています。
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降水量の将来変化(日本)
気象庁地球温暖化予測情報第9巻(2017年)における降水の将来予測によると、年降水量や季節ごとの3か月降水量の将来変化は、ほぼ全国的に有意な変化傾向は見られません。
一方で、有効な気候変動対策がとられなかった場合(RCP8.6)、21世紀末には、「滝のように降る雨(1 時間降水量50mm 以上の短時間強雨)」の年間発生回数は、全国平均で2倍以上となると予測されています。これは、気温の上昇に伴って大気中の水蒸気量が増加するためと考えられています。
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降水量の将来変化(神奈川県)
気象庁地球温暖化予測情報第9巻(2017年)における降水の将来予測によると、年降水量や季節ごとの3か月降水量の将来変化は、神奈川県を含めて、ほぼ全国的に有意な変化傾向は見られません。
一方で、有効な気候変動対策がとられなかった場合(RCP8.6)、21世紀末には、「滝のように降る雨(1 時間降水量50mm 以上の短時間強雨)」の年間発生回数は、神奈川県では約2倍となると予測されています。これは、気温の上昇に伴って、大気中の水蒸気量が増加するためと考えられています。