2. 気候変動の影響と将来予測海面水位の変化
海面水位の変化(世界)
世界の平均海面水位は、上昇を続けており、19世紀半ば以降の上昇率は、それ以前の二千年間の平均的な上昇率よりも大きいものとなっています。
1901-2010年の間に、世界の平均海面水位は19cm上昇しました。
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海面水位の変化(日本沿岸)
日本沿岸の海面水位は、1980年代以降、上昇傾向が見られます。1906~2019年の期間では上昇傾向は見られません。また、全期間を通して10年から20年周期の変動(十年規模の変動)があります。
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海面水位の将来変化(世界)
21世紀は、世界の平均海面水位が上昇し続けると予測されています。また、海面水位の上昇率は1971-2010年の期間に観測された上昇率を上回る可能性が非常に高いとされています。
有効な気候変動対策がとられなかった場合(RCP8.5)、21世紀末までに、世界の平均海面水位は45cm~82cm上昇する可能性が高いと予測されています。一方、厳しい気候変動対策をとった場合(RCP2.6)でも、26cm~55cm上昇する可能性が高いと予測されています。