3. 世界や日本の気候変動への取組IPCC 第5次評価報告書
「IPCC第5次評価報告書」は、2013年~2014年にかけてIPCC総会において承諾・受諾されました。
この報告書では、気候システムの温暖化は疑う余地がなく、人間による影響が近年の温暖化の支配的な要因であった可能性が極めて高いこと(95%以上)が示されました。
また、気候変動は全ての大陸と海洋にわたり、自然及び人間社会に影響を与えており、温室効果ガスの継続的な排出により、人々や生態系にとって深刻で広範囲にわたる元に戻すことのできない影響を生じる可能性が高まることなどが示されています。
さらに、気候変動を抑制するためには、温室効果ガスの排出を大幅かつ持続的に削減する必要があることが示されると同時に、将来、温室効果ガスの排出量がどのようなシナリオをとったとしても、一定の温暖化が避けられないことが示唆されています。
以上に加えて、2100年までの範囲では、人為起源の発生源の二酸化炭素累積排出量と予測されている世界平均気温の変化量の間に、ほぼ比例の関係があることも明らかにされています。