更新日:2024年10月19日

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感染症(水系・食品媒介性感染症)への影響と適応策

神奈川県における感染症(水系・食品媒介性感染症)に関する気候変動の影響と適応策

気候変動の影響

 気候変動による海水温や淡水温の上昇は、海水中や淡水中の細菌類を増加させ、水系感染症のリスクを増加させることが想定されます。
 また、気温の上昇は、食品の加工・流通・保存・調理の各過程において食品の細菌汚染・増殖を通して、食品媒介性感染症のリスクを増加させることが想定されます。

 神奈川県では将来、食中毒や消化器感染症の増加が予測されています。

 

影響に対処するための県による施策(適応策)

 感染症発生動向や、今後発生する可能性がある感染症を含め、様々な感染症に関する情報を発信します。

現在県で取組んでいる具体的な事例

  • 様々な感染症に関する情報を発信(感染症情報センター
  • 県ホームページや県のたより等で、予防策を周知
  • 感染症の検査体制を強化し、患者の発生を監視

【参考】日本全国における気候変動による影響(概要)

出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)(2020年12月、環境省)

現在の状況

  • 海水表面温度の上昇により、夏季に海産魚介類に付着する腸炎ビブリオ菌数が増加傾向
  • 外気温上昇により、ロタウイルス流行時期が長期化

将来予測される影響

  • 水系感染症の発生数が増加
  • 大雨によって飲料水源に下水が流入し、消化器疾患が発生
  • 21世紀末にかけて日本全国で下痢症の罹患率が低下

 

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