更新日:2024年5月29日

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水資源(水供給(地表水))への影響と適応策

神奈川県における水供給(地表水)に関する気候変動の影響と適応策

気候変動の影響

 気候変動による降水量や積雪量の変化に伴い、河川流量が変化します。
 神奈川県では将来、降雨量の変動が大きくなり、渇水リスクの増大が懸念されています。
 例えば、気象庁地球温暖化予測情報第9巻(2017年)によると、現状を上回る温暖化対策を取らなかった場合、降水の無い日※が増加する予測が示されています。
 ※降水の無い日(無降水日):日降水量1mm未満

無降水日の将来変化

※現状を上回る温暖化対策をとらない場合(RCP8.5)の21世紀末(2076~2095年)における気候の予測結果

出典:「神奈川県の21世紀末の気候」(気象庁ホームページより)

影響に対処するための県による施策(適応策)

 渇水リスクの増大が懸念されることから、水需要の動向を観察しながら、適切な施設の整備及びダムの運用を行います。

現在県で取組んでいる具体的な事例

  • 神奈川県内で異常渇水が発生した場合は、神奈川県異常渇水対策本部を設置
  • 三保ダム(丹沢湖)のしゅんせつの強化
  • 流芥対策
    道志ダム及び相模ダムにおいては、流木止め施設を設置
    沼本ダムにおいては、流木止め施設を更新(流芥処理

【参考】日本全国における気候変動による影響(概要)

出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)抜粋

現在の状況

  • 無降雨・少雨が続くこと等により日本各地で渇水が発生し、給水制限が実施されている

将来予測される影響

  • 近未来(2015~2039年)から渇水が深刻化
  • 海面水位の上昇による河川河口部における海水(塩水)の遡上により、飲用水の取水に支障
  • 維持用水(渇水時にも維持すべき流量)等への影響

 

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