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更新日:2024年10月19日

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水産業(回遊性魚介類(魚類等の生態))への影響と適応策

神奈川県における回遊性魚類に対する気候変動の影響と適応策

気候変動の影響

 海水温の変化に伴う海洋生物の分布域の変化が世界中で見られ、日本近海における回遊性魚介類についての影響調査では、日本海を中心に高水温が要因とされる分布・回遊域の変化などが報告されています。

 

相模湾湾央における海水温の変化

相模湾湾央における上層の海水温の変化(1981~2022年)
(※1981~2020年度:毎月測定、2021年度~:年4回測定)

出典:公共用水域水質測定結果から県適応C作成

影響に対処するための県による施策(適応策)

 海水温の上昇等に対応するため、海流や水温、漁獲量や漁場の位置などの漁海況をモニタリングし、来遊魚類の変化を把握します。

 

【参考】日本全国における気候変動による影響(概要)

出典:気候変動影響評価報告書(別ウィンドウで開きます)(2020年12月、環境省)

現在の状況

  • 20世紀以降の海洋の昇温により、世界全体の漁獲可能量が減少
  • 世界中で温暖化に伴い海洋生物の分布域が変化(日本ではブリの漁獲量増加など)
  • 水産資源の変化により加工業や流通業に影響

将来予測される影響

  • 現状を上回る温暖化対策を取らない場合(RCP8.5)、21世紀末の世界全体の漁獲可能量は21世紀初めと比較して2割減少
  • 日本周辺海域の回遊性魚介類の分布回遊範囲や体のサイズの変化
    • ブリ:分布域の北方への拡大、越冬域の変化
    • マイワシ:成魚の分布範囲や稚仔魚の生残に適した海域が北方へ移動
    • マグロ類:太平洋亜熱帯部で漁獲量が減少し、分布が北東へ移動
  • 海洋酸性化によるかに類への影響

 

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