湘南地域シェアサイクル広域周遊観光実証実験事業
湘南地域自転車観光推進協議会(※)は、協働事業者(OpenStreet株式会社・江ノ島電鉄株式会社)と連携し、湘南地域でシェアサイクル事業を展開し、シェアサイクルによる周遊観光を促進するとともに、二次交通のネットワークを構築し、利用者の利便性を向上させることによって湘南地域の観光地としての魅力を高めます。
1 事業の概要
湘南地域自転車観光推進協議会(※)は、協働事業者(OpenStreet株式会社・江ノ島電鉄株式会社)と連携し、湘南地域でシェアサイクル事業を展開し、シェアサイクルによる周遊観光を促進するとともに、二次交通のネットワークを構築し、利用者の利便性を向上させることによって湘南地域の観光地としての魅力を高めます。
※湘南地域自転車観光推進協議会は、湘南地域の自転車を活用した周遊観光の促進のため、神奈川県、平塚市、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町、大磯町、二宮町及び県・当該市町の各観光協会(鎌倉市を除く。)により構成しています。
2 県・市町と協同事業者の役割
(1)県・市町の役割
- 事業全体の総括
- 公有地でのサイクルポート設置場所の確保支援
- 事業実施にかかる関係事業者との調整
- 事業の住民への周知
- 事業に派生する地域課題解決へ向けた協力ほか
(2)協働事業者の役割
- 事業の運営(サイクルポートや自転車等の設置、管理等)
- 事業に付帯する民間事業の運営
- 事業実施に関わる施設及び機材の整備、維持管理
- サイクルポート設置場所の確保
- 利用促進のための広報
- 各種データの収集・整理と協議会への提供ほか
3 事業の意義
(1)より気軽にサイクリングが楽しめます
国道134号沿いをはじめとした湘南地域4市3町に設置されているサイクルポートから、いつでもどのポートでも自転車の貸し出し・返却が可能になります。
(2)湘南地域のサイクリングの魅力
湘南地域は、江の島をはじめ、鎌倉、大磯など有名な観光スポットのあるエリアです。また、海沿いを東西に走る国道134号線や国道1号線の一部はナショナルサイクルルート※として指定された「太平洋岸自転車道」サイクリングロードであり、富士山を眺めながらサイクリングのできる絶好のビュースポットが魅力の地域です。
※ナショナルサイクルルートとは(国土交通省ホームページ)
シェアサイクルで湘南の海岸沿いを走る!(体験レポート)
(3)二次交通(※)としてのシェアサイクル
シェアサイクルは、鉄道などの交通手段を補完する二次交通の役割も期待されています。駅から離れていて、バスも本数が少ない・・・そのような観光施設にもシェアサイクルを利用して訪れることができます。
※二次交通
空港や鉄道の駅から観光地までの交通のこと
4 事業を実施する期間、場所
(1)期間
令和元年8月30日から令和6年3月31日まで
(2)場所
湘南地域4市3町に、サイクルポートを設置します。具体的な設置箇所は、協働事業者のホームページをご覧ください。(設置箇所は、順次拡大していきます。)
「HELLO CYCLING」の詳細
5 シェアサイクルの利用
- シェアサイクルは、協働事業者のアプリにより、キャッシュレスで利用ができることも魅力の1つです。(本県では平成30年11月13日に「キャッシュレス都市(シティ)KANAGAWA宣言」を発出し、消費者の利便性と事業者の生産性を向上させる「キャッシュレス」を推進しています。)
- 利用方法、料金等については、協働事業者のホームページをご覧ください。
「HELLO CYCLING」の詳細
- 改正道路交通法の施行により、令和5年4月1日から、全ての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となりました。特定小型原動機付自転車(電動サイクル)の乗車時においても、ヘルメットの着用は努力義務です。転倒や交通事故の際の被害を軽減するため、ヘルメットを着用しましょう。
6 課題への対応
(1)放置自転車対策
- 協働事業者が設置するサイクルポート以外には自転車を返却できない仕組みとし、放置自転車の抑制を図ります。(サイクルポートに返却しない限り、利用者には課金され続けることとなります。)
- 自転車の配置台数に偏りが生じた場合等に対応するため、協働事業者は定期的に自転車の再配置を行います。
(2)安全性の確保方策
- 自転車は、ブレーキや警音器を備え付けるなど、道路交通法等の関係法令に適合した車両を使用します。
- 協働事業者は、アプリやサイクルポートを通じて、利用者に対して自転車利用ルール及びマナーの啓発を行います。
- 協働事業者は、事故・トラブル発生時の対応を明確化し、利用者に示すとともに、24時間問合せ、苦情対応が可能なコールセンターを設置します。
「HELLO CYCLING」の詳細
7 効果の検証と将来的な展望
(1)データの収集・分析による効果検証
- 登録された利用者の属性情報、自転車に搭載されたGPSを活用した位置情報を収集・分析することにより、事業の効果を検証するとともに、シェアサイクルを活用した観光客の動態を把握することができます。
(2)MaaS(※)の実現に向けた将来的な展望
- 実証実験事業の結果を踏まえ、交通事業者間のデータ連携など、共通のプラットフォームづくりにつなげていきます。
- 将来的には、シェアサイクルが電車やバスなどと同様に、シームレスな交通サービスの1つとして、気軽に、普遍的に利用できる社会を目指します。
※MaaS(Mobility as a Service)
複数のモビリティを検索・予約・決済でき、一つのサービスのごとくシームレスに利用できるサービス
神奈川県国際文化観光局観光課(湘南地域自転車観光推進協議会事務局)
国内プロモーショングループ 電話045-210-5767