農産物の上手な利用法(プラムジャム/材料)
「農産物の上手な利用法」のページでは、オープンラボで実験された農産加工実験や神奈川県農業技術センターの過去の研究成果を紹介しています。
★プラム(plum)
プラムはスモモの英名です。プルーンもスモモの仲間で干スモモの総称です。日本での歴史は古くからありますが、果物としての地位は高くありませんでした。明治時代になってから多くの果物が外国からいろいろな品種を導入して、産地化されましたが、スモモは大きな産地は形成されませんでした。その理由として、スモモはモモなどに比べて酸味が強く、果実が小さいことが挙げられます。また、花の咲く時期が早いため、遅霜にあったり、日中の温度が低かったりすると、実のとまりが不安定なために栽培が敬遠されたこともあります。
近年になって、品質の優れた品種が育成されたり、消費者の嗜好も変わって、スモモの消費がのびたことから、日本各地にスモモの産地ができてきました。
スモモの仲間は30種類くらいありますが、大きく分けるとヨーロッパ系、アジア系、アメリカ系に分けられます。ヨーロッパやアメリカではヨーロッパ系スモモのドメスチカ種が多く栽培されています。ヨーロッパ系スモモは雨の少ない地域で改良されたため、雨の多い日本での栽培には難しいものがあります。日本で栽培されているスモモはアジア系のスモモです。しかし、現在の日本で栽培されている主要な品種の中には日本スモモがアメリカへ渡って、改良されて、再び日本にもたらされたもの多くあります。
日本で栽培されている主要な品種は大石早生、ビューティ、メスレー、サンタローザ、ソルダムなどです。主な産地は山梨県、和歌山県、長野県です。
また、家庭果樹園で栽培するには自分の花だけで実のとまるメスレー、ビューティが適当です。そして、木をあまり高くしないためにも、わい性の台木を使用したものが入手できれば便利です。露地に植えて立木仕立てや壁面仕立てにするのが一般的ですが、鉢植えとすることも可能です。上手に育てると苗木を植えてから1~2年で実をならせることもできます。
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